テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 配役は、お好みで ~

2020-05-11 22:32:52 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 えあこんッ、しゅつどうゥ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!冷房ON!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日5月11日は、2020年初の冷房稼働日となりました……
 明日以降も暑いのかなぁ?と戦々兢々としながらも、
 さあ、元気をチャージする読書タイム!
 本日は、こちらの五御本を、どうぞ~♪

  



  ―― 生物学探偵 セオ・クレイ 街の狩人 ――



 著者はアンドリュー・メインさん、
 原著は2018年に、画像の日本語版は2020年1月に発行されました。
 英語原題は『LOOKING GLASS』、
 《生物学探偵セオ・クレイ》シリーズの長編第2作目です。

 以前に御紹介しましたシリーズ第1作目
 『生物学探偵セオ・クレイ 森の捕食者』では――

「だいかつやくゥ!」
「ぐるる!」(←訳:大評判!)

 そうね、
 物語の主人公にして語り手の『わたし』こと、
 生物情報工学者のセオ・クレイさんは
 或る重大事件に巻き込まれたものの、
 結局は犯人を突き止め、
 対決する事態にまでなりました。

 それは紛れもなく”大活躍”ではありましたが、
 活躍し過ぎちゃったんでしょうか、
 ネットのネタにされ、
 TVや新聞にも名前が大きく載る羽目に……
 となると、
 いろいろ弊害も出てきます。

「きぶんはァ、どんよりィ~…」
「がるるる~…」(←訳:暗いよね~…)

 大学を離れたクレイさんの、
 新たな職場は
 某テクノロジー企業。

 この企業さんがね、
 いわゆる“いけすかない”ってヤツでねえ。

「くんくんッ! においィまス!」
「ぐるるがる!」(←訳:陰謀の匂い!)

 お給料はいいんだけれども。

 政治のダークサイド――
 権力や巨額の予算が動く軍事産業や、
 非合法な諜報活動に
 利用されているんじゃないだろうか。

 そんな疑いに苛まされ、
 屈折した心情の中にいるクレイさんのもとへ、
 ひとりの男性が訪ねてきました。

 ああ、またか……。

 男性の話を聞く前から、
 クレイさんはため息をつかずにはおれません。

「きょうもォ、やぱりィ~」
「がるるぐるる!」(←訳:誰かがSOS!)

 有名になってしまったことの、
 デメリットが、まさに、これ。

 見知らぬ誰かが、
 事件を見事に解決したクレイさんに、
 私の事件も解決して!助けてよ!と
 SOSを送って、
 いえ、SOSを送りつけてくるのです。

 その“助けて!“の量たるや、
 あまりにも膨大で、
 クレイさんの手に負えるものではなく、
 今はもう、SOSに応える気力さえ
 見出せなくなって。

「でもォ~…」
「ぐるるるがるる……?」(←訳:なんだか今日は……?)

 気の迷い、というものでしょうか。

 クレイさんは男性の話を聞き、
 調査しますと約束してしまいます。

 余計なことに
 首を突っ込まずにいる方が
 楽なのだと
 分かっていながら。

「さッそくゥ、げんちィにィ!」
「がるるぐっる!」(←訳:西海岸だって!)

 テキサス州から、
 カリフォルニア州へ。
 事件を追って、追って、追いかけて、
 クレイさんが見つけたものは……?

 推理を重要視する探偵小説とは
 やや異なって、
 どちらかというとアクション系サスペンスに近い
 《セオ・クレイ》シリーズは、
 エンタなミステリ好きさんに、
 そして映画好きな方々にもおすすめです。

 この作品を映画化するとしたら、
 キャストは?監督さんは?音楽は?
 なぁんて想像を逞しくしつつ、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 

  
コメント
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