テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ あこがれの マエストロ ~

2020-05-25 23:30:42 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ほッ、ほんとゥでスかッ??」
「がるる!ぐる……がるる?」(←訳:虎です!本当……だよね?)

 こんにちは、ネーさです。
 緊急事態宣言全面解除、のニュースには、
 嬉しくなったり、
 心配になったり……
 とりあえず、今後も丁寧な手洗いを心掛けなくちゃ!
 と自分に言い聞かせながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
    ―― マーティン・スコセッシ ――



 編者は佐野亨(さの・とおる)さん、
 2020年2月に発行されました。

 『映画という洗礼』と副題が付されたこの御本には、
 スコセッシさんのフィルモグラフィー、
 芝山幹郎さん×渡部幻さんの対談、
 評論家さんたちによる論考(エッセイ)、
 各作品への作品評などが収録されています。

「もはやァ、でんせつゥ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:全映画人の憧れ!)

 マーティン・スコセッシさんは、
 1942年米国ニューヨーク州ニューヨークに生まれました。
 
 現在、アメリカの映画界に於いて
 誰もが認める《巨匠》は、と問われたら、
 おそらく殆どの人が
 スコセッシさんの名を挙げることでしょう。

 『タクシー・ドライバー』(1976)、
 『レイジング・ブル』(1980)、
 『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)、
 『沈黙』(2016)、
 『アイリッシュ マン』(2019)……と
 大ヒット作、代表作も
 ここには書ききれないほどありますね。

「どれもォ、わんだふるゥ!」
「がるるぐっるるる!」(←訳:どれもカッコいい!)

 カッコいい、といえば、
 『タクシー・ドライバー』『レイジング・ブル』の頃の、
 ロバート・デ・ニーロさんって
 美男子だわね♪

 『アイリッシュ マン』の渋いデ・ニーロさんも
 格好いいんですけど、
 若き日の、閃光のような、特別な美しさは
 観る者の心を深く揺さぶります。

 あ、それに、
 『エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事』(1993)の
 ダニエル・デイ=ルイスさんも
 本っ当に美男子さんだったわ♫

「えへんッ!」
「ぐるる!」(←訳:おほん!)

 あら失礼、話が逸れちゃいました。
 本題に戻りますと。

 この御本の“読みどころ”は、
 評論家さんやアーティストさんによる
 作品評&映画論でしょうか。

 映画の公開時に
 専門誌やパンフレット等に掲載された作品評の執筆者は、
 アーティストの横尾忠則さん、
 映画監督の篠田正浩さん、
 映画評論家の町山智浩さん、
 編者の佐野亨さん他、
 豪華絢爛です。

 特に、篠田正浩さんが語る
 スコセッシさんとの出会い、交流の様子は、
 ほのぼのしていて、温かくて。

「みなおしィちゃッたのでス!」
「がるるるるぐぅるるるる!」(←訳:雲の上の人じゃないんだ!)

 本文42ページの、
 海野弘さんによる
 『スコセッシのアメリカの影』では
 1970年代の文化が
 『タクシー・ドライバー』の中でどう切り取られているか、
 スコセッシさんにもスランプ期があり、
 その“よどみ”の底からいかに復活したか、
 鋭利な解析が為されています。
 
 分量はわずか5ページですが、
 映画論というより
 文化論と呼びたくなるこの論考、
 海野さんのファンの方々は
 必読ですよ。

「つぎのォ~さくひんッはァ?」
「ぐるるるぅ?」(←訳:いつかなぁ?)

 コロナ禍の影響のため、
 各国の映画界は
 活動休止状態になってしまいました。

 けれど、
 ステイホームしている間、
 映画って面白い!
 古典的な名作ってやっぱり格別だ!
 と開眼した方々も少なくないはず。

 そんな方々におすすめの一冊です。
 書店さんの映画本のコーナーで、
 ぜひ、探してみてくださいね~♪
 


コメント
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