テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ここに機智あり ~

2020-05-12 23:03:12 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むッ? わほゥ! あのォこえはッ!」
「がるる!ぐるるるがるる~!」(←訳:虎です!ツバメの声だよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ここ数日、我が家のジャングルな庭で聴こえるのは、
 ツバメくんたちが鳴き交わす
 チッチチッチィという声……
 近くに巣があるのかな?と耳をいっそう澄ませながら、
 さあ、ナイチンゲールさんの誕生日であり、
 看護の日でもある今日5月12日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  



     ―― よりぬきウッドハウス 2 ――


 
 著者はペルハム・グレンヴィル・ウッドハウスさん、
 2014年3月に発行されました。
 
 著者・ウッドハウスさんの母国である英国では、
 王室の方々も一般市民さんも
 ウッドハウスさんの作品が大好き!で、
 日本でも上皇陛下が大ファンだと報じられたことから、
 ウッドハウスさんの御名前は
 確実に浸透しつつありますね。
 
「うれしィのでス!」
「ぐっるがるるぐる~!」(←訳:もっと有名になれ~!)

 ウッドハウスさんの代表作、といえば、
 それはもちろん、
 《ジーヴス》シリーズ!

 完全無欠にして大胆不敵、
 才智に長けた
 比類なき名執事・ジーヴスさんと、
 お金持ちの青年・バーティーさんの
 トンチンカンなやり取りが笑いを生み出す
 大人気シリーズですね♫

 けれども、
 ウッドハウスさんの著作は、
 《ジーヴス》ものだけではなかった訳で。
 
「たァ~くさんッ、ありまスゥ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:どれもヘンテコ!)

 『よりぬき』と題されたシリーズで
 紹介されているウッドハウスさんの作品は、
 日本で独自に編まれたアンソロジーで、
 《ジーヴス》もの以外の短編作品が収録されています。

 そして、
 この『よりぬきウッドハウス2』の、
 “ゴルフもの”と呼ばれるシリーズからの2作、
 “マリナー氏“シリーズからの6作、
 他には“ユークリッジ“シリーズなど、
 全13作品の中で、
 私ネーさのイチ推しはと言えば――

 『バトリング・ビルソンのカムバック』。

「ぷふふッ!」
「ぐるるっ!」

 物語は、
 ユークリッジさんとコーキーさんが
 映画についてお喋りしている場面から
 始まります。

 それがいつしか、
 会話のテーマはスポーツに?

 ええ、ゴルフやサッカー(フットボール)、
 ラグビーにポロにクリケット、と
 英国発祥のスポーツは多々ありますが。

 ユークリッジさん、
 ボクシングには特別な思い入れがあるようで、
 その理由っていうのは――

「しッしッ!」
「がるるるぐるがる!」(←訳:ネタバレ回避だよ!)

 むふふ、そうですね、
 これ以上のお喋りは厳禁なんですけれども。

 《ジーヴス》シリーズ好きな御方は、
 この1編を読めば、
 きっとニヤニヤ笑いが止まらなくなるはず。

「おなかのォ~かわがァ~♪」
「ぐるるるぅ!」(←訳:よじれるぅ!)

 英国ならでは?の、
 ヒネくれて、アイロニックで、
 どうしようもなくおバカだったり、
 それでいて、心身をのびのびさせてくれる
 勇気と、機智と、独創力。

 ナイチンゲールさんも(たぶん)にっこりして
 気に入ってくださること必定の、
 愉快でヘンテコなウッドハウスさんの傑作選、
 “笑える本”をお探しの活字マニアさんは、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね。
 
 
 
 
コメント
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