テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 星の向こう側へ ~

2020-05-26 23:30:55 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪わるしィんぐゥ~♪まちるだァ~♪」
「がるる!ぐるがるる~♪」(←訳:虎です!放浪しよう~♪)

 こんにちは、ネーさです。
 いったいなぜなのか、今日は朝から
 オーストラリアの国民的歌曲
 『Waltzing Matilda(ワルツィングマチルダ)』が、
 頭の中でエンドレスに鳴り響いております……
 なかばヤケになって♪マチルダ持って旅しよう~♪と口ずさみながら、
 さあ、読書の旅にも出かけてみましょう。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



    ―― 怖くて眠れなくなる天文学 ――



 著者は縣秀彦(あがた・ひでひこ)さん、
 2020年3月に発行されました。
 
 日本の真上を通過する国際宇宙ステーションを
 大勢の方々が撮影してSNSに投稿したり、
 補給船《こうのとり》を載せたH2Bロケットの打ち上げが
 トップニュースになったり、と
 このところ宇宙関連の話題が賑やかですね。

「もうすぐゥ、あめりかァでもォ!」
「ぐるがるるるぐる!」(←訳:有人宇宙飛行実施!)

 米国でも9年ぶりに
 スペースX社の有人宇宙船《クルードラゴン》が
 ケネディ宇宙センターから打ち上げられる予定です。

 《クルードラゴン》が目指すのは、
 《こうのとり》と同じく国際宇宙ステーションですが、
 この御本で著者・縣さんが目指すのは、いえ、
 目を向けているのは、
 “その先の宇宙”です。

  PartⅠ『身の回りにある宇宙からの恐怖』
  PartⅡ『宇宙は危険に満ちている』
  PartⅢ『明るくない宇宙の未来』

 と、まずPartⅠでは
 隕石や火球、
 スペースデブリの話から始まって、
 小惑星・彗星の衝突による絶滅の恐怖に言及し――

「ひいいィ! すいせいィしょううつゥ、いやでスゥ!」
「ぐるるがるるぐるるぅ!」(←訳:デブリ落下もいやだぁ!)

 かつて人々を震え上がらせた火星人来襲パニック、
 氷河期の不安、
 月が地球に与えるさまざまな影響が
 指摘され――

「つきがァないとォ、こまるのでス!」
「がるるぐるるるがるぐるる!」(←訳:四季があるのは月のおかげ!)
 
 2019年4月、
 日本の天文学者さんも参加する国際共同研究グループが
 超巨大質量ブラックホールの影の撮影に成功!
 
 その一方で、
 オリオン座のベテルギウスは今にも超新星爆発?
 いやもう既に爆発しているのかもしれず――

「もしィ、ばくはつィしたらッ」
「ぐるるるがるるぐるるる!」(←訳:昼間でも見える明るさに!)

 いつか、
 天の川銀河=地球と太陽系を含むこの銀河は、
 アンドロメダ銀河と
 衝突するのだろうか……

 だって、アンドロメダ銀河は現在、
 時速40万キロのスピードで
 天の川銀河に接近中!

「じそくゥ~よんじゅうまんきろォ??」
「がるぐるるー!」(←訳:誰か止めてー!)

 宇宙が膨張してゆくと
 何が起こるのか?

 このまま膨張し続け、
 急激な宇宙膨張(ビッグリップ)の末、
 やがては完全に冷えてエネルギーを失ってしまう?
 それとも、
 収縮に転じて1点に戻ること(ビッグクランチ)に?

「どッちもォ、こわいィ~!」
「ぐるるがるるるるるぅ!」(←訳:怖くて眠れなくなるぅ!)

 多次元宇宙、
 超ひも理論や、
 研究の基本となる《宇宙原理》、と
 著者・縣さんは宇宙の謎を多面的に解説しながら、
 出発点への立ち返りを促します。

 我々は何者か?
 この宇宙で、
 我々は何処に行くのか?――
 
 現地時間28日の、
 《クルードラゴン》の打ち上げ成功を祈りつつ、
 どうか皆さま、
 怖くて、でも手に汗握ってしまう
 天文学の最新研究本を
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 

コメント
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