「こんにちわッ、テディちゃでス!
うゥ~むッ! こんしゅうもォ、かッこいいィ~!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!衣装もすてき!)
こんにちは、ネーさです。
今週の『麒麟がくる』でも染谷将太さんがブラボー!
袖を翻して急ぎ足に廊下を去ってゆく後ろ姿に、
アンコール!と拍手いたしましたよ。
来週もそのノリで行ってくだされと応援しながら、
さて、ここからは
戦国時代から現代に立ち戻っての読書タイム、
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
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―― ポスター芸術の歴史 ――
著者はディヴィッド・ライマーさん、
監修は海野弘さん、原著は2019年に、
画像の日本語版は2020年2月に発行されました。
英語原題は『The World in Prints:
The History of Advertising Posters from the Late 19th Century to the 1940s』、
『ミュシャ、ロートレックからシュルレアリスムまで』と
日本語副題が付されています。
「ひょうしィはァ、あのォまえすとろォ~!」
「ぐぅるぅがる!」(←訳:ミュシャさん!)
ええ、そうですね、
御本の表紙は、現代の日本でも、
いえ、世界中でいまもなお絶大な人気を有する
アルフォンㇲ・ミュシャさん。
ミュシャさんの故国チェコの
伝統的な意匠を取り入れた華麗な花文様、
衣装の流れるような線、
練り上げられた女性像の美しさ……
これこそポスター芸術の頂点でしょう!
と言いたいところですが、
ポスター芸術の巨匠さんは
ミュシャさんだけじゃありませんよね。
ミュシャさんよりも前の時代、
ポスターの制作に携わったのは――
「あッ、これェ、みたことォありまス!」
「がるぐっるるる!」(←訳:これ知ってるよ!)
著者・ライマーさんが
《ポスターの父》と呼ぶのは、
ジュール・シェレさん。
さらにライマーさんは、
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックさんを
《広告を美術に変えた芸術家》と讃えます。
油彩画や線画のような美術形態と
コマーシャル・アート(商業美術)と間にある
垣根を取り払い、
ミュシャさん、エッシャーさん、
アンディ・ウォーホルさんたちが
すばらしい足跡を残すための道を切り開いた人物こそ
トゥールーズ=ロートレックさんであった、と。
「だいたんなァ、いろづかいィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:躍動感あり!)
次の世代も、
やはりパリから。
シェレさん、トゥールーズ=ロートレックさん、
ミュシャさん、という流れに続く
ポスターアーティストさんたちもまた、
パリという土壌から新たに芽吹き、
育ってゆきます。
御本の前半部分は、
シェレさんの作品に顕著な19世紀後半の作風と
ミュシャさんの特徴でもある
アール・ヌーボーの草花文様が目立つのに対し、
後半部分に入ると
印象は一変!
「ちょくせんッ!」
「がるぐっるる!」(←訳:色もきっぱり!)
客船を正面から描いた作品で知られる
カッサンドルさん。
ルノーやブガッティなど
自動車会社のポスターを制作したシャルル・ルーポさん。
アールデコが一段落した後には、
シュルレアリスムの波が……。
「ふわわァ! おおいそがしィ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:変化の連続!)
さして長くない年月の間に、
くるくると様相を変え、
流行を変え、
流行に変えられ、
変化してゆくポスター芸術の歴史。
アート好きな方々に、
近代史好きな方々にもおすすめの大型本は、
印刷の精度も高く、
長時間眺めていても飽きることがありません。
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♫
うゥ~むッ! こんしゅうもォ、かッこいいィ~!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!衣装もすてき!)
こんにちは、ネーさです。
今週の『麒麟がくる』でも染谷将太さんがブラボー!
袖を翻して急ぎ足に廊下を去ってゆく後ろ姿に、
アンコール!と拍手いたしましたよ。
来週もそのノリで行ってくだされと応援しながら、
さて、ここからは
戦国時代から現代に立ち戻っての読書タイム、
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― ポスター芸術の歴史 ――
著者はディヴィッド・ライマーさん、
監修は海野弘さん、原著は2019年に、
画像の日本語版は2020年2月に発行されました。
英語原題は『The World in Prints:
The History of Advertising Posters from the Late 19th Century to the 1940s』、
『ミュシャ、ロートレックからシュルレアリスムまで』と
日本語副題が付されています。
「ひょうしィはァ、あのォまえすとろォ~!」
「ぐぅるぅがる!」(←訳:ミュシャさん!)
ええ、そうですね、
御本の表紙は、現代の日本でも、
いえ、世界中でいまもなお絶大な人気を有する
アルフォンㇲ・ミュシャさん。
ミュシャさんの故国チェコの
伝統的な意匠を取り入れた華麗な花文様、
衣装の流れるような線、
練り上げられた女性像の美しさ……
これこそポスター芸術の頂点でしょう!
と言いたいところですが、
ポスター芸術の巨匠さんは
ミュシャさんだけじゃありませんよね。
ミュシャさんよりも前の時代、
ポスターの制作に携わったのは――
「あッ、これェ、みたことォありまス!」
「がるぐっるるる!」(←訳:これ知ってるよ!)
著者・ライマーさんが
《ポスターの父》と呼ぶのは、
ジュール・シェレさん。
さらにライマーさんは、
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックさんを
《広告を美術に変えた芸術家》と讃えます。
油彩画や線画のような美術形態と
コマーシャル・アート(商業美術)と間にある
垣根を取り払い、
ミュシャさん、エッシャーさん、
アンディ・ウォーホルさんたちが
すばらしい足跡を残すための道を切り開いた人物こそ
トゥールーズ=ロートレックさんであった、と。
「だいたんなァ、いろづかいィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:躍動感あり!)
次の世代も、
やはりパリから。
シェレさん、トゥールーズ=ロートレックさん、
ミュシャさん、という流れに続く
ポスターアーティストさんたちもまた、
パリという土壌から新たに芽吹き、
育ってゆきます。
御本の前半部分は、
シェレさんの作品に顕著な19世紀後半の作風と
ミュシャさんの特徴でもある
アール・ヌーボーの草花文様が目立つのに対し、
後半部分に入ると
印象は一変!
「ちょくせんッ!」
「がるぐっるる!」(←訳:色もきっぱり!)
客船を正面から描いた作品で知られる
カッサンドルさん。
ルノーやブガッティなど
自動車会社のポスターを制作したシャルル・ルーポさん。
アールデコが一段落した後には、
シュルレアリスムの波が……。
「ふわわァ! おおいそがしィ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:変化の連続!)
さして長くない年月の間に、
くるくると様相を変え、
流行を変え、
流行に変えられ、
変化してゆくポスター芸術の歴史。
アート好きな方々に、
近代史好きな方々にもおすすめの大型本は、
印刷の精度も高く、
長時間眺めていても飽きることがありません。
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♫