テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ かけめぐれ、日本史の山脈を ~

2020-05-22 23:30:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わおッ! あじさいィ??」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!もう来るんだ!)

 こんにちは、ネーさです。
 春バラはそろそろピークを過ぎて、
 そろそろアジサイの季節?
 日本全域が梅雨入り?
 まだバラの花とお別れしたくないなぁ~と、
 寂しく思いながら、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



    ―― 日本史を変えた八人の将軍 ――


 
 著者は本郷和人(ほんごう・かずと)さん、
 門井慶喜(かどい・よしのぶ)さん、
 2020年2月に発行されました。
 
 前回記事では宮下規久朗さんの著作
 『カラヴァッジョ《聖マタイの召命》』を御紹介しつつ、
 日本史をネタに
 ちょこっとお喋りいたしましたが、
 こちらの御本は、
 まさのその日本史をテーマとする作品です。

「しょーぐんッ!」
「ぐるるるがるるる?」(←訳:というと家康さん?)

 そうなのよね、
 既成概念って怖ろしいもので、
 私ネーさも題名の『将軍』という部分を
 ちらっと目にしただけで、
 ああ、江戸時代の歴代将軍のお話かしら?
 なんて独り合点しちゃったんですけど。

 目次のページを一瞥して、
 恥じ入りました……

 『序』の《将軍とは何か》に続いて、
 いよいよ本文の幕が開き、
 第一章での“主人公“に抜擢されているのは、

 坂上田村麻呂さん(758~811)。

「おおッ! そこからァでスかッ!」
「がるるるぅ!」(←訳:なるほどぉ!)

 そうよね、そうなのよねえ、
 よくよく考えてみれば、
 将軍イコール家康さん、っていうのは
 あまりにも短絡的だわよね。

 徳川家康さんよりも以前に、
 将軍という“立場”を賜り、
 その職務の何たるかを磨き上げ、
 “地位“として確立させた“先人”たちがいる。

 その“先人”たちの中でも、
 とりわけて重要な仕事を
 やってのけたのは誰か。

「それがァ、はちにんッ!」
「ぐるる?」(←訳:誰と誰?)

 第一章の主役に充てられているのは、
 前述しましたように、
 東北へ遠征した坂上田村麻呂さん。

 第二章では、
 鎌倉に幕府を開いた
 源頼朝さんが主役を張っていて。
 
 それでね、ええ、問題はここからなのよ。

「もんだいッてェ~…?」
「がるぐるるる??」(←訳:何が問題なの??)

 この御本の本文は、
 『はじめに』と『序』、
 9つの章と
 『結』で構成されています。

 そう、9つ。

 『八人の将軍』と
 題名で謳われているのに、
 8つの章ではなく、
 9つの章があるというのは……?

「ほわわふゥ! どういうことォ?」
「ぐるるがるるる?」(←訳:またも常識破り?)

 将軍とは《何もの》なのか。
 或いは
 将軍職にふさわしい人物とは。
 将軍が為すべき事どもとは。

 ロングラリーを打ち合い、
 高速サーブや
 逆方向へのドロップショットを決め、と
 広いコートを縦横無尽にかけめぐるように
 学者・本郷和人さんと
 作家・門井慶喜さんが
 のびやかに語り合う新書本は
 歴史好きな方々におすすめです。

 巻末の『おわりに』まで含めての
 楽しい日本史逍遥を、
 みなさま、ぜひ♪
 

 
コメント
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