「こんにちわッ、テディちゃでス!
かいまくゥ~しましたでスゥ!」
「がるる!ぐるるがーる!」(←訳:虎です!今年もツール!)
こんにちは、ネーさです。
《2023 ツール・ド・フランス》が開幕!
今夏はスペインのビルバオから始まり、数多の山岳ステージを経て
ゴール地パリを目指しますよ。
毎日の結果を楽しみにしつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― ハリウッドのルル ――
著者はルイズ・ブルックスさん、
原著は1982年に、日本語版は2023年3月に発行されました。
英語原題は『Lulu in Hollywood』、
映画俳優ルイズ・ブルックスさんの“自伝的エッセイ”作品です。
ルイズ・ブルックスさん(1906~1985)の名を知らなくても、
御本の表紙写真を見れば、お分かりでしょうか。
「ぼぶゥすたいるゥ!」
「ぐるる!」(←訳:黒い髪!)
ええ、ボブスタイルの短い黒髪、
ダンスで鍛えたすらりとした手足と、
強烈な目ヂカラ――
傑作『パンドラの箱』のルル役によって、
現在でもルイズさんの功績は語り継がれています。
そしてルイズさん、
ハリウッドの黄金時代を飾った
押しも押されぬスターでありながら、
日本語でいう『おきゃん』な女優さんだったようで。
「はにィきぬゥきせぬッ!」
「がるぐる!」(←訳:遠慮なし!)
誰かに媚びるため、にっこり笑う。
はっ、まさか!そんなの冗談じゃない!
というのが、ルイズさんの信条で、
映画デビューした直後のルイズさんを取材した記者さんは
↓こう描写しています。
《洗練された冷徹ぶり》
「ぷふふッ!」
「ぐるる!」
この御本でルイズさんが発揮するのは、
まさにその《洗練された冷徹》と、
冷徹さの奥に隠した優しい心、という
二つの眼差しです。
ニューヨークでダンサーとし
エンターテインメントの世界に乗り出し、
大手の映画会社と契約して、
映画の都――ハリウッドへ。
ルイズさんは、デビュー前の少女時代や、
俳優になって以降の出来事を、
時系列に従うことなく、
テーマごとに書き進めてゆきます。
実家のあるカンザスからニューヨークへ。
スター女優マリオン・デイヴィスさんの姪の思い出。
“ボギー“になる前の、ハンフリー・ボガードさん。
そうして、『パンドラの箱』に出演したこと……。
「ねッけゥでス!」
「がるぐるるるがる!」(←訳:筆もこころも熱い!)
冷徹な表情の陰に脈打つ、
ルイズさんのクリエイティビティ。
映画好きな活字マニアさんに、
『パンドラの箱』ファンの方々にも激おすすめの、
というよりも、まさに
“読むべき一冊“です。
本屋さんで、図書館で、ぜひ、探してみてくださいね~♪