「こんにちわッ、テディちゃでス!
……ううッ、めまいィがッ?」
「がるる!ぐるる?」(←訳:虎です!頭痛も?)
こんにちは、ネーさです。
ええ、今日もまた熱中症で絶不調ではありますが、
元気と体力を回復すべく、さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― こう見えて元タカラジェンヌです 遅れてきた社会人篇 ――
著者は天真みちる(てんま・みちる)さん、
2023年3月に発行されました。
前作『こう見えて元タカラジェンヌです』に続く
元ヅカスター・天真さんによるエッセイ集です。
「しゃんしゃんしゃんッ!」
「ぐるがぅるぐぅる!」(←訳:花束しゃんしゃん!)
元タカラジェンヌの、天真みちるさん。
同僚のタカラジェンヌさんたちからは
『たそ』と呼ばれていたみちるさんが
得意とする役どころは、
“情報量の多いおじさん”という、
主役ではないかもしれないけれど
舞台に欠かせない重要なプレイヤー、
でありました。
『たそ』さんが宝塚歌劇団に入団して、
数々の舞台で活躍したのち、
団を卒業するまでの日々を綴った前作から、
一転して、こちらの『遅れてきた社会人篇』では、
卒業後の怒涛の毎日が記されていて――
「あれもォ、これもォ、びッくりィ!」
「がるるぐるるがる!」(←訳:驚きと衝撃の連続!)
宝塚――そこは、特別な場所。
あまりに特別な”異空間”でしたので、
みちるさんは知らなかったのです。
満員の通勤電車。
エクセルやワードやパワーポイント。
会議や打ち合わせのルールあれこれ。
卒業してすぐ、企業に就職したみちるさんにとっては、
もう毎時間毎分が《?》と《!》の嵐でした。
「あうううゥ、ぱにッくゥ、でスよゥ!」
「ぐるるるがるっる!」(←訳:こころはパニック!)
お仕事をいただけて、とてもありがたい……けれども。
このまま進んで、いいのだろうか……。
悩み、戸惑うみちるさん。
そんな彼女のチカラの源泉となったのは、
ええ、やっぱり、
宝塚!
客席で観る宝塚の、美しさ、素晴らしさ。
これからは全組、全公演を観に行こう、
そのために働こう!と決意したみちるさん。
しかし、予想もしなかった大波がみちるさんを、
いえ、世界まるごとを呑み込んでゆきます。
エンタメ界の鼓動が、
いま、止まろうとしている……?
「しんじたくゥないィ!」
「がるぐるる!」(←訳:でも現実は!)
パンデミックの襲来を前に、
ただ立ちつくすしかないのか。
大好きなものの為に自分達は何ができるのか。
呻吟しつつも、
さすがみちるさん、
暗く深刻なお話ばかりでは終わりませんよ。
後半では、アッと驚く展開が……!
「ほんとにィ~おどろきィでス!」
「ぐぅっるがるるぐる~!」(←訳:ショックだけど拍手~!)
すみれの花は、
いまも、みちるさんの眼差しに、ハートに、
晴れ晴れと咲きつづけて、
眩しいほど。
宝塚のファンの方々だけでなく、
エッセイ好きな活字マニアさんにも激おすすめの一冊です。
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪