テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ すみれの花は、今も。 ~

2023-07-24 22:03:39 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ……ううッ、めまいィがッ?」

「がるる!ぐるる?」(←訳:虎です!頭痛も?)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ええ、今日もまた熱中症で絶不調ではありますが、

 元気と体力を回復すべく、さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

  ―― こう見えて元タカラジェンヌです 遅れてきた社会人篇 ――

 

 

 著者は天真みちる(てんま・みちる)さん、

 2023年3月に発行されました。

 前作『こう見えて元タカラジェンヌです』に続く

 元ヅカスター・天真さんによるエッセイ集です。

 

「しゃんしゃんしゃんッ!」

「ぐるがぅるぐぅる!」(←訳:花束しゃんしゃん!)

 

 元タカラジェンヌの、天真みちるさん。

 

 同僚のタカラジェンヌさんたちからは

 『たそ』と呼ばれていたみちるさんが

 得意とする役どころは、

 “情報量の多いおじさん”という、

 主役ではないかもしれないけれど

 舞台に欠かせない重要なプレイヤー、

 でありました。

 

 『たそ』さんが宝塚歌劇団に入団して、

 数々の舞台で活躍したのち、

 団を卒業するまでの日々を綴った前作から、

 一転して、こちらの『遅れてきた社会人篇』では、

 卒業後の怒涛の毎日が記されていて――

 

「あれもォ、これもォ、びッくりィ!」

「がるるぐるるがる!」(←訳:驚きと衝撃の連続!)

 

 宝塚――そこは、特別な場所。

 あまりに特別な”異空間”でしたので、

 みちるさんは知らなかったのです。

 

 満員の通勤電車。

 エクセルやワードやパワーポイント。

 会議や打ち合わせのルールあれこれ。

 

 卒業してすぐ、企業に就職したみちるさんにとっては、

 もう毎時間毎分が《?》と《!》の嵐でした。

 

「あうううゥ、ぱにッくゥ、でスよゥ!」

「ぐるるるがるっる!」(←訳:こころはパニック!)

 

   お仕事をいただけて、とてもありがたい……けれども。

   このまま進んで、いいのだろうか……。

 

 悩み、戸惑うみちるさん。

 そんな彼女のチカラの源泉となったのは、

 ええ、やっぱり、

 宝塚!

 

 客席で観る宝塚の、美しさ、素晴らしさ。

 これからは全組、全公演を観に行こう、

 そのために働こう!と決意したみちるさん。

 

 しかし、予想もしなかった大波がみちるさんを、

 いえ、世界まるごとを呑み込んでゆきます。

 

 エンタメ界の鼓動が、

 いま、止まろうとしている……?

 

「しんじたくゥないィ!」

「がるぐるる!」(←訳:でも現実は!)

 

 パンデミックの襲来を前に、

 ただ立ちつくすしかないのか。

 大好きなものの為に自分達は何ができるのか。

 

 呻吟しつつも、

 さすがみちるさん、

 暗く深刻なお話ばかりでは終わりませんよ。

 後半では、アッと驚く展開が……!

 

「ほんとにィ~おどろきィでス!」

「ぐぅっるがるるぐる~!」(←訳:ショックだけど拍手~!)

 

 すみれの花は、

 いまも、みちるさんの眼差しに、ハートに、

 晴れ晴れと咲きつづけて、

 眩しいほど。

 

 宝塚のファンの方々だけでなく、

 エッセイ好きな活字マニアさんにも激おすすめの一冊です。

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

 

コメント
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