「こんにちわッ、テディちゃでス!
あッ! あかとんぼッ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!高速飛行だね!)
こんにちは、ネーさです。
トンボたちよ秋を連れてきておくれ、
いやもういっそ冬になってもいい、と溜め息しながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 星屑 ――
著者は村山由佳(むらやま・ゆか)さん、
2022年7月に発行されました
表紙の題字の、メタリックな箔のようにキラキラと輝く
《スター誕生》物語です。
「じだいはァ、ちょッとォむかしィ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:昭和の日本!)
おそらく、1980年代のいつか、でしょうか。
今と同じく日本の音楽界は
東京を中心に回っていましたが。
大手音楽プロダクション《鳳プロ》のマネージャー、
樋口桐絵(ひぐち・きりえ)さんは
新幹線で福岡へ向かっています。
桐絵さんの目的は――
忘れられない少女がいる。
博多のライブハウスで聴いたバンドの、あの音。
ヴォーカルの女の子の、あの歌声。
彼女に訊ねてみたい。
東京に出てくるつもりはないか、と。
「わおおゥ! すかうとォ、でスかッ!」
「がるるぐる!」(←訳:スゴイねえ!)
スカウトなんて、芸能プロダクションのマネージャーさんなら
ごく普通のこと……ではありません。
実は、《鳳プロ》では既に決まっていたのです。
近々、ある女の子をデビューさせるということが。
その女の子――真由(まゆ)さんは、
芸能活動経験アリの両親を持ち、
幼少時から歌唱のレッスンを受け、
容姿にも優れていて、
つまりは“サラブレッド“な超逸材なのでした。
そんな新星と、
博多の女の子――ミチルさんとでは、
比べるまでもないはず、ですけれど。
「かんがえればァ、かんがえるゥほどォ~」
「ぐるがるるる!」(←訳:諦め切れない!)
いつかこの手で輝く星を、
《スター》を育ててみたい。
桐絵さんの必死な願いは叶うのか。
ミチルさんと真由さん、
ふたりの少女の未来は、
明暗どちらへ行き着くのか。
これは映像化してほしいなぁと感じさせてくれる
輝かしくも雄大な物語を、
夏休みの読書タイムに、
皆さま、ぜひ~♪