テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ インテリア本? いや、人生論? ~

2024-10-27 22:03:53 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ただいまァ、ぜッさんかいさいちゅうゥ~!」

「がるる!ぐるるるがる~!」(←訳:虎です!靖国通りだよ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 現在開催中なのは、第64回《神田古本まつり》!

 (10月25日~11月4日、雨天の場合は中止)

 リラックマちゃんとコラボしたトートバッグも可愛いんですよ。

 と、本好きさん大集合のイベントに思い馳せつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― ワンルーム ワンダーランド ――

 

 

 編者は落合加依子(おちあい・かよこ)さん、

 佐藤友里(さとう・ゆり)さん、

 2024年7月に発行されました。

 『ひとり暮らし100人の生活』と副題が付されています。

 

 御本の表紙になっているのは、

 居心地の良さそうな、低いテーブルとソファ、

 本棚と、サボテンの鉢があるお部屋の写真……

 

 じゃあこの御本は、

 インテリアのアイディア集かな?

 などと予想して手に取ってみると。

 

「ぶぶゥ~ッ! はずれェでス!」

「ぐるるるるる~!」(←訳:違うんだよね~!)

 

 ええ、そうなんです。

 『ひとり暮らし100人の生活』と副題にあるように、

 ここでは、100人分の”住まい”が登場して、

 室内の写真も掲載されていますが。

 

 主役は、”住むひと”の意思。

 

 自分で選んだテーブル、ベッド、カーペット。

 壁際の棚には、本? それとも絵画?

 何をどこにどう置くか、

 何が必要で何が不要か、

 決めるのは、自分自身の意思です。

 

「ひゃくにんッ、いるのでェ~」

「がるるぐるるる!」(←訳:意思も100色!)

 

 或るひとのお部屋で目立つのは、

 檸檬(レモン)の図柄のカーテン。

 

 また、或るひとのお部屋では、

 額装された絵画や版画が楽し気に増えてゆき。

 

 また別の、或るひとのお部屋は、

 ミニマムというんでしょうか、

 ほとんど家具が無く。

 

 またまた別の、或るひとのお部屋では、

 山のような段ボール箱が。

 

「ひッこしィちゅうゥ、でスかッ?」

「ぐるるがる~!」(←訳:お疲れさま~!)

 

 いえいえ、実は。

 この段ボール箱は、理由があって置かれているんです。

 

 壁越しに聞こえてくるのは、

 ガタンゴトン、ガタゴト……ガタタン!

 そう、電車の音です。

 電車の音がするとは、つまり、

 駅近で便利、ではあるんですけど、

 いくら何でもうるさいと、

 音対策に作ってみたのが

 段ボール箱を重ねた防音壁、なのでした。

 

「むふふゥ! なァるほどッ!」

「がるるぐるるぅ!」(←訳:効くといいねぇ!)

 

 幾分か音の反響が抑えられたそうですが、

 ”住むひと”は考えます。

 

   この段ボール壁は、いつまで?

   最善策は、いつも姿を変えてゆく。

   この部屋に、私自身に、

   次はどんな変化が訪れるのだろう?

 

「むゥ! だんぼゥるにィ、そんなてつがくゥがッ?」

「ぐるる~…!」(←訳:深遠だ~…!)

 

 定型的な、ワンルームのマンション。

 古いアパートの和室。

 改装真っ只中の、柱がむき出しの部屋。

 一軒家の洋室。

 

 部屋と、そこに住むひとから湧きのぼる

 柔らかく、あたたかなエッセイ集を、

 皆さま、ぜひ♪

 

 

 

コメント
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