テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 夜を旅する ~

2024-10-15 22:03:09 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 すいせいィ、みえないィでスゥ!~」

「がるる!ぐる~??」(←訳:虎です!どこ~??)

 

 こんにちは、ネーさです。

 いま話題の紫金山・アトラス彗星、

 次に観察できるのは、明日10月16日の17時04分だそうです。

 どうか観測日和になっておくれと願いつつ、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― 乱歩えほん 押絵と旅する男 ――

 

 

 原作は江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ)さん、

 画と文は藤田新策(ふじた・しんさく)さん、

 2023年5月に発行されました。

 

「わおおおゥ! ぶらぼォ~ッ!!」

「ぐるるるる~!!」(←訳:エクセレント~!!)

 

 ええ、そうです、

 まさしく、ブラヴォー!

 なんと素晴らしい《乱歩世界》でしょうか……!

 

 『押絵と旅する男』――

 あらためて説明いたしますと、

 1929年(昭和4年)、雑誌『新青年』6月号に発表された

 江戸川乱歩さんの短編小説です。

 

 乱歩さん御自身もお気に入りだったというこの作品は、

 多くのクリエイターさんの創作意欲を刺激し、

 映画、TVドラマ、絵画、コミック、アニメーション、

 朗読劇、オーディオブックなど、

 さまざまな形のアート作品が

 制作されてきましたが。

 

 ”最適解”が、ここに!

 

「うむゥ! これいじょうのォさくひんはァ~」

「がるぐるるるるるる!」(←訳:もう考えられません!)

 

 乱歩さんの『押絵』に

 新たな生命を与えたのは、

 イラストレーター・藤田新策さん。

 

 藤田さんのお名前に

 すぐにはピンと来ない方々も、

 

   スティーブン・キングさんの著作の

   表紙画を描いているイラストレーターさん

 

 と言えば、

 ああ、あの!と分かって下さることでしょう。

 黄昏どきの、或いは深夜の、

 ほの暗く朧な、

 幽明の世界に通ずる情景……。

 

「せすじがァ、ひんやりィ!」

「ぐるるるがるる!」(←訳:ぞくぞくするよ!)

 

 藤田さんの筆は呼び醒まします。

 富山の魚津へ、

 蜃気楼見物に出かけた”私“が、

 帰路の列車で出会った不思議な男の物語を。

 

 男が抱えているのは、

 風呂敷に包んだ一枚の絵。

 それは、”私“がこれまで見たことのないような、

 奇妙な絵だったのです。

 

「ふわァ~…うつくしいィ~…」

「がるるる~…」(←訳:夢のよう~…)

 

 明治28年4月、

 浅草に『凌雲格』が聳えていた頃の、

 世にふたつとない恋から始まる

 長い旅。

 

 旅は、どこかで、ふいっと途絶えてしまうのか。

 いや、闇夜を超えて星の彼方へ続くのか。

 

 乱歩さんのファンの方々、

 藤田さんのファンの方々、

 S・キングさんの愛読者さんも、

 どうか、ぜひ~♪

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする