「こんにちわッ、テディちゃでス!
すいせいィ、みえないィでスゥ!~」
「がるる!ぐる~??」(←訳:虎です!どこ~??)
こんにちは、ネーさです。
いま話題の紫金山・アトラス彗星、
次に観察できるのは、明日10月16日の17時04分だそうです。
どうか観測日和になっておくれと願いつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 乱歩えほん 押絵と旅する男 ――
原作は江戸川乱歩(えどがわ・らんぽ)さん、
画と文は藤田新策(ふじた・しんさく)さん、
2023年5月に発行されました。
「わおおおゥ! ぶらぼォ~ッ!!」
「ぐるるるる~!!」(←訳:エクセレント~!!)
ええ、そうです、
まさしく、ブラヴォー!
なんと素晴らしい《乱歩世界》でしょうか……!
『押絵と旅する男』――
あらためて説明いたしますと、
1929年(昭和4年)、雑誌『新青年』6月号に発表された
江戸川乱歩さんの短編小説です。
乱歩さん御自身もお気に入りだったというこの作品は、
多くのクリエイターさんの創作意欲を刺激し、
映画、TVドラマ、絵画、コミック、アニメーション、
朗読劇、オーディオブックなど、
さまざまな形のアート作品が
制作されてきましたが。
”最適解”が、ここに!
「うむゥ! これいじょうのォさくひんはァ~」
「がるぐるるるるるる!」(←訳:もう考えられません!)
乱歩さんの『押絵』に
新たな生命を与えたのは、
イラストレーター・藤田新策さん。
藤田さんのお名前に
すぐにはピンと来ない方々も、
スティーブン・キングさんの著作の
表紙画を描いているイラストレーターさん
と言えば、
ああ、あの!と分かって下さることでしょう。
黄昏どきの、或いは深夜の、
ほの暗く朧な、
幽明の世界に通ずる情景……。
「せすじがァ、ひんやりィ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:ぞくぞくするよ!)
藤田さんの筆は呼び醒まします。
富山の魚津へ、
蜃気楼見物に出かけた”私“が、
帰路の列車で出会った不思議な男の物語を。
男が抱えているのは、
風呂敷に包んだ一枚の絵。
それは、”私“がこれまで見たことのないような、
奇妙な絵だったのです。
「ふわァ~…うつくしいィ~…」
「がるるる~…」(←訳:夢のよう~…)
明治28年4月、
浅草に『凌雲格』が聳えていた頃の、
世にふたつとない恋から始まる
長い旅。
旅は、どこかで、ふいっと途絶えてしまうのか。
いや、闇夜を超えて星の彼方へ続くのか。
乱歩さんのファンの方々、
藤田さんのファンの方々、
S・キングさんの愛読者さんも、
どうか、ぜひ~♪