テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 見つけよう、シッポを! ~

2024-10-28 22:03:27 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あうゥ~…きょうもォ、おてんきィどんよりィ~…」

「がるる!ぐるがる~…!」(←訳:虎です!無念なり~…!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 秋晴れはどこに行っちゃったのかなぁ?と、

 空一面の灰色雲を見上げ、溜め息する理由は……

 答えは、さあ、本日の読書タイムで、どうぞ~♪

  

 

 

       ―― なぜ彗星は夜空に長い尾をひくのか ――

 

 

 著者は渡部潤一(わたべ・じゅんいち)さん、

 2024年9月に発行されました。

 『宇宙を旅する不思議な天体の謎にせまる』と副題が付されています。

 

 そう、答えは……彗星です!

 

 拙ブログでも度々お喋りしている

 『紫金山・アトラス彗星』が、

 夕刻、西の空に見える、はず、なんですけど。

 

「ずゥ~ッとォ、くもりィぞらッ!」

「ぐるがるるるる~!」(←訳:観測できないよ~!)

 

 関東南域にお住まいの方々は、よく分かっておいででしょう。

 このところ曇天や雨天が続いていて、晴天がありません。

 こんな状態では日照不足で野菜が育たず、

 ますます高騰してしまうのでは、と心配に……

 おほん、失礼しました。

 脱線せず、本題に戻らなくては。

 

 映画『君の名は。』に登場する彗星によく似てるわ!

 という点でも話題の、

 『紫金山・アトラス彗星』のおかげで、

 いま彗星が注目されていますね。

 

「だッてェ、めだつゥのでス!」

「がるぐるるがるるる!」(←訳:あの尻尾が良いよね!)

 

 彗星の特徴である、

 長~い尻尾。

 

 あの尻尾って、いったい何なの?

 そもそも、彗星って何?

 この御本では、そういった《彗星Q&A》が取り上げられていて、

 

 第2章『彗星とは何か?』

 第3章『彗星はどこからやってきて、どこへゆくのか?』

 第4章『彗星の形の不思議』

 第5章『彗星の明るさの謎』

 第6章『紫金山・アトラス彗星はどう見えるのか?―その予測―』

 

 の5つの章で《彗星の科学》が論じられています。

 

「わおゥ! おしゃしんッ、きれいィでスゥ!」

「ぐるがるる!」(←訳:歴代名彗星!)

 

 御本の巻頭には、

 『ネオワイズ彗星』(2020年)、

 『ラブショイ彗星』(2011~2012年)、

 『マックノート彗星』(2007年)など、

 近年観測された彗星の撮影画像が収録されています。

 

 比類なく素晴らしいのは、

 『マックノート彗星』の筋状の長い尾で、

 しかし、

 私たちの記憶にその名も形も刻まれていないのは、

 この彗星が”南半球でよく見える”タイプだったから。

 

「くやしィ~ッ!」

「がるる~…」(←訳:残念だ~…)

 

 彗星に関する研究が

 ぐんと進むのは、

 『天体分光学』が盛んになる

 19世紀以降のこと。

 

 尾の向きが太陽とは反対側だと判り始め、

 軌道なども解明され、

 その研究はやがて

 太陽風――

 太陽から吹きつける

 秒速数百キロメートルにも達する

 高速の電気を帯びた粒子群(プラズマ)の発見に

 結びつきました。

 

「それでッ、それでッ?」

「ぐっるるがるるる?」(←訳:シッポの謎の方は?)

 

 えへん、ネタバレになってしまうので、

 ここでは、キーワードだけを挙げておきましょう。

 

 尾の形や、長さが決まる要因は……

 『イオン』と『塵』?

 

 詳しくは、本文112ページの

 『彗星の形の基本』をお読みくださいな。

 

「それにしてもォ~」

「がるるぐるるがるる!」(←訳:本物の彗星を観たい!)

 

 『紫金山・アトラス彗星』を観測しやすいのは、

 10月いっぱい、と予想されているようです。

 もう数日しか残っていない10月……

 はたして、チャンスはあるのか?

 もしも夕刻に空が晴れたら、

 皆さまも、ぜひ、

 彗星の尻尾を探してみてくださいね~♪

  

コメント
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