「こんにちわッ、テディちゃでス!
あうゥ~…きょうもォ、おてんきィどんよりィ~…」
「がるる!ぐるがる~…!」(←訳:虎です!無念なり~…!)
こんにちは、ネーさです。
秋晴れはどこに行っちゃったのかなぁ?と、
空一面の灰色雲を見上げ、溜め息する理由は……
答えは、さあ、本日の読書タイムで、どうぞ~♪
―― なぜ彗星は夜空に長い尾をひくのか ――
著者は渡部潤一(わたべ・じゅんいち)さん、
2024年9月に発行されました。
『宇宙を旅する不思議な天体の謎にせまる』と副題が付されています。
そう、答えは……彗星です!
拙ブログでも度々お喋りしている
『紫金山・アトラス彗星』が、
夕刻、西の空に見える、はず、なんですけど。
「ずゥ~ッとォ、くもりィぞらッ!」
「ぐるがるるるる~!」(←訳:観測できないよ~!)
関東南域にお住まいの方々は、よく分かっておいででしょう。
このところ曇天や雨天が続いていて、晴天がありません。
こんな状態では日照不足で野菜が育たず、
ますます高騰してしまうのでは、と心配に……
おほん、失礼しました。
脱線せず、本題に戻らなくては。
映画『君の名は。』に登場する彗星によく似てるわ!
という点でも話題の、
『紫金山・アトラス彗星』のおかげで、
いま彗星が注目されていますね。
「だッてェ、めだつゥのでス!」
「がるぐるるがるるる!」(←訳:あの尻尾が良いよね!)
彗星の特徴である、
長~い尻尾。
あの尻尾って、いったい何なの?
そもそも、彗星って何?
この御本では、そういった《彗星Q&A》が取り上げられていて、
第2章『彗星とは何か?』
第3章『彗星はどこからやってきて、どこへゆくのか?』
第4章『彗星の形の不思議』
第5章『彗星の明るさの謎』
第6章『紫金山・アトラス彗星はどう見えるのか?―その予測―』
の5つの章で《彗星の科学》が論じられています。
「わおゥ! おしゃしんッ、きれいィでスゥ!」
「ぐるがるる!」(←訳:歴代名彗星!)
御本の巻頭には、
『ネオワイズ彗星』(2020年)、
『ラブショイ彗星』(2011~2012年)、
『マックノート彗星』(2007年)など、
近年観測された彗星の撮影画像が収録されています。
比類なく素晴らしいのは、
『マックノート彗星』の筋状の長い尾で、
しかし、
私たちの記憶にその名も形も刻まれていないのは、
この彗星が”南半球でよく見える”タイプだったから。
「くやしィ~ッ!」
「がるる~…」(←訳:残念だ~…)
彗星に関する研究が
ぐんと進むのは、
『天体分光学』が盛んになる
19世紀以降のこと。
尾の向きが太陽とは反対側だと判り始め、
軌道なども解明され、
その研究はやがて
太陽風――
太陽から吹きつける
秒速数百キロメートルにも達する
高速の電気を帯びた粒子群(プラズマ)の発見に
結びつきました。
「それでッ、それでッ?」
「ぐっるるがるるる?」(←訳:シッポの謎の方は?)
えへん、ネタバレになってしまうので、
ここでは、キーワードだけを挙げておきましょう。
尾の形や、長さが決まる要因は……
『イオン』と『塵』?
詳しくは、本文112ページの
『彗星の形の基本』をお読みくださいな。
「それにしてもォ~」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:本物の彗星を観たい!)
『紫金山・アトラス彗星』を観測しやすいのは、
10月いっぱい、と予想されているようです。
もう数日しか残っていない10月……
はたして、チャンスはあるのか?
もしも夕刻に空が晴れたら、
皆さまも、ぜひ、
彗星の尻尾を探してみてくださいね~♪