「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふむむゥ~! かおりィ、ふんわりィ~♫」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!金色の香りだね!)
こんにちは、ネーさです。
金木犀の花が咲いて、
香りにうっとり♫な祝日となりました。
このままお昼寝……じゃなくて、さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪
―― SF少女マンガ全史 ――
著者は長山靖生(ながやま・やすお)さん、
2024年3月に発行されました。
『昭和黄金期を中心に』と副題が付されています。
「あはァ! しょうじょまんがとォ、えすえふゥ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:相性いいよね!)
日本の文学史に
《少女マンガ》と呼ばれるジャンルが
はっきり立ち現れたのは、1960年代。
その後、
70年代の半ばを過ぎると
《SF少女マンガ黄金期》が到来します。
もともと《SF》は、
《マンガ》《映画(映像)》といった表現形態と相性良好……
というよりも、
予想以上の相乗効果を発揮しやすい間柄で、
そのためでしょうか、
《SF少女マンガ》は20世紀のマンガ界全体に、
さらには21世紀の日本(世界?)文学へも
大きな影響をもたらすものとなりました。
著者・長山さんは、
第1章『SF少女マンガ概史
――分かりやすさと独自な表現のはざまで』
第2章『挑発する女性状理知結晶体』
第3章『思考するファンタジー』
第4章『時を超える普遍を見つめて
――萩尾望都の世界』
第5章『孤高不滅のマイナーポエットたち』
と、5つの章をもって、
《SF少女マンガ・黄金期》の解析してゆきます。
「おおゥ! まるごとッ?」
「がるるるぐるがるるるぐる!」(←訳:まるごと一章萩尾望都さん!)
ええ、そうですね。
御本の目次ページを見ていただければ、一目瞭然。
第4章は、まるごとそっくり
萩尾望都さんの作品紹介&解説に
費やされています。
それも無理のないことで、
なぜなら、萩尾さんの作品の殆どが
ほぼSF。
作品には何らかの形で
SF的要素が描き入れられているのですから、
ひとつの章まるごと萩尾さん!
でもまだ足りないほどです。
「めいさくゥ、ずらァ~りッ!」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:どれも最高だよう!)
萩尾望都さんを筆頭に、
いまも現役続行中のマンガ家さんは大勢おられますが、
惜しくも亡くなられたマンガ家さん、
と~っても寡作なマンガ家さんについても
長山さんは取り上げています。
私ネーさの大好きな、佐藤史生さん。
内田善美さん、
高野文子さん……。
「むむゥ、それにしてもォ~すごいィでス!」
「がるるるるぐるがる!」(←訳:著者さんの博学ぶり!)
《少女マンガ》の歴史を辿りつつ、
膨大な数の作品を読み込んで、
国内外のSF小説や
哲学・心理学と照らし合わせ、
《マンガ》の過去と未来を遠望する――
ふう、もう脱帽するしかありません、
著者・長山さん、ゴルゴ13級のスゴ腕です!
長山さんに、
そして
作品を生み出してくださったマンガ家さんたちに
心からの拍手を送りたくなる傑作は、
全活字マニアさんにおすすめですよ。
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪