テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

お城で、ニヤリ♪

2012-09-10 23:21:30 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 ……せぇ~のっ!

  祝!アルベルト・コンタドールさん!2012ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝~!

  さらに祝!
  唯一の日本人選手としてブエルタに参加した土井雪広さんの所属チーム、
  『アルゴス・シマノ』がやってくれました!
  チームのエース、ジョン・デゲンコルブさんが最終ステージで優勝!
  見事なチームワークの勝利ですー!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 こんたどーるさんッ、おめでとうッございまスゥ!」
「がるる!ぐるぐるがるるぐるー!」(←訳:虎です!土井さんお疲れさまー!)

 ツール・ド・フランスを席巻した英国系チームは
 スペインの激坂についてゆけず、見せ場なし。
 おほほほ♪ それに比べてアルゴスシマノの皆さんは格好良かったわ!
 ……おっと、いけない、
 グランツールの話題から、さあ、読書タイムに切り替えましょう!
 本日は、こちらのご本を、どうぞ~!

  



 
             ―― エムズワース卿の受難録 ―― 



 
 著者はP・G・ウッドハウスさん、画像の日本語文庫版は2012年8月に発行されました。
 英原題は『THE MISGIVINGS OF LORD EMSWORTH』、
 爆笑必至!の、宝石のような短編小説集 ですよ~♪

「おおわらいッ?」
「ぐるぐるがる?」(←訳:クスクス笑い?)

 ぷふふ♪あはは♪と、
 読み手を笑わせることにかけては人後に落ちない巨匠・ウッドハウスさん。
 ウッドハウスさんの作品で最も有名なものは、
 《ジーヴズ》シリーズでしょうか。
 才智にあふれ、有能無類な執事ジーヴズと、
 若きバーティ・ウースターお坊っちゃまの
 破天荒な?“生活日誌”は
 発表以来、英米の、いえ、世界中の活字マニアさんをトリコにしています。

 そして、ここに、
 もうひとり、
 ウッドハウスさん描く魅惑の物語の主人公が登場しました!

「……あやしイィッ!」
「……ぐるるがるる!」(←訳:……物凄く怪しい!)

 えへん!
 その御方こそ、
 エムズワース卿!
 
 本名をば、クラレンス・スリープウッドと申さるる紳士は、
 エムズワース卿であり、
 エムズワース伯爵でもあります。

 あ、爵位を複数有する貴族さんは珍しくない、のですね。
 エムズワース卿も
 卿(LORD)であり、伯爵でもある名門貴族さんなんです。

 ええ、エムズワース卿は、大貴族さん。
 貧乏貴族なんかじゃ、決してありません。
 お家は、いえいえ、お住まいの邸宅は、
 世に知られたブランディングズ城。

 広大な敷地。
 何十人といる使用人さんたち。
 あらゆる難事に対応できる執事さん。
 ……あんまりお付き合いしたくない親族たち。

「おしろのォ、くらしィもッ!」
「ぐるがる~!」(←訳:大変そう~!)

 大貴族エムズワース卿、
 現在、ちょこっとばかり野心に燃えています。

   我が家系は、偉大なる政治家、将軍、総督、国民的指導者を輩出してきた。
   だが、しかし!
   まだ未着手、未達成の分野がある!

「ふァ~??」
「がるるるぐる?」(←訳:それは一体??)

 それは……農業!

 目下のエムズワース卿の関心は、カボチャです。
 はい、芋・栗・南瓜、のカボチャです。
 今年、ブランディングズ城の菜園には素晴らしいカボチャが実りつつありました♪
 このカボチャをもってすれば、
 シュローズベリー農業祭のカボチャ部門で優勝できるかもしれない……!

 張り切るエムズワース卿は、
 けれど、或るあやまちをやらかしてしまいました。

 菜園担当庭師のアンガス・マカリスターを、
 クビに!

「それはァ、まずいィでス!」
「ぐるぐるるー!」(←訳:まずいよねー!)

 カボチャの運命、
 いえ、エムズワース卿念願の賞の行方は、どうなっちゃうんでしょう?――
 御本の冒頭に収められた『南瓜が人質』を皮切りに、
 ウッドハウス節が炸裂します!

「わらえるゥ!」
「ぐるるっ!」(←訳:ぷふふっ!)

 ブエルタ・ア・エスパーニャではキレのない走りだった英国系チームですが、
 ウッドハウスさんの弾ける笑いはいつだって一等賞!
 活字マニア諸氏は腹筋に力をこめて熟読してくださいねー!
 
   
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7世紀まで、ひとっ飛び!

2012-09-09 23:14:09 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 今日9月9日は《重陽の節句》ですよ~♪
 皆さま、菊に宿った白露をパクッといただきましたか?
 みんなで不老長寿になればこわくな~い!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ネーさッ! きくのおはなァ、さいてないィでスッ!」
「がるる!ぐるがるるぐるぐるるがる~…」(←訳:虎です!萩や百日紅のお花は咲いてるけど~…)

 そうねえ、
 『源氏物語』にも描かれていた風流な習わしは、
 旧暦でなくなった現代の日本の風土とはちょこっとズレちゃってるみたいです。
 では、本日の読書タイムは……
 いっそ遠い異国へ目を向けましょう!
 本国では人気のミステリ作品を、さああ、どうぞ~!

  



 
              ―― サクソンの司教冠(ミトラ) ――



 著者はピーター・トレメインさん、原著は1995年に、日本語版は2012年3月に発行されました。
 英原題は『SHROUD OF THE ARCHBISHOP』、
 副題に『修道女フィデルマ』とありますように、
 7世紀を背景として、
 アイルランドの修道女フィデルマさんが探偵役を務めるシリーズの長編ミステリ作品です。

「うむッ、テディちゃ、おぼえてェまスゥ!
 おおむかしィ、なのでス!」
「ぐる!がるるぐるる!」(←訳:うん!たしか7世紀!)

 ええ、そうなんです。
 現代の日本に暮らす私たち読み手は先ず、
 えっ?7世紀?
 ええっ?アイルランド?
 という時点で、少なからず戸惑ってしまいます。
 しかも、この御本ではさらに高いハードルが課せられました!
 
 修道女フィデルマさん、ローマに遠征!

「ろーまッてェ~…」
「がるぐーる??」(←訳:あのローマ??)

 はい、あのローマ、です。
 イタリアのローマ……いえ、7世紀の頃はイタリア共和国は存在しませんでした。
 ですが、
 《世界の王都》
 であったことは疑いを容れませんよね。

 パリ?……その頃のパリなんて、原っぱみたいな小村レベル。
 ロンドン?……こちらも、湿地広がる川沿いの町。
 ヴェネツィアが地中海世界にのし上がってくるのはもう少し先ですし、
 やっぱり、都といえば、ローマ!
 西欧世界最大の都市です!
 そしてまた、ローマこそは、
 教皇さまの都!

「ばちかんッ、でスねッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:教皇庁だよね!)

 修道女フィデルマさんがローマへやって来た目的も
 教皇庁と係わりがありました。
 
 所属する修道院の『宗規』に
 教皇さまの認可と祝福をいただきたくて、
 ローマまで長い旅をしてきたのです。

「でもォ~、そこでッ??」
「がるるる!」(←訳:厄介事が!)

 フィデルマさんと同時期にローマを訪問していたのは
 カンタベリー大司教に指名されるべく
 教皇さまとの面会&儀式を準備していたサクソン人一行。
 サクソンって、大まかに言っちゃいますと、
 現代ではイングランドとされているあたり、ですね。
 7世紀のローマ人からは、
   田舎だなぁ~
 と思われる西の果ての遠地かもしれませんが、
 教皇庁にしてみれば、
 ないがしろにしていい相手ではありません。

 東方では異教徒が勢力を伸ばしている!
 我らは一致団結して闘わねば!

「うゥッ! れきしのォ、うねりィッ!」
「ぐるる!がるぐるる!」(←訳:風雲急!な時代だね!)

 サクソン人一行の身の上にふりかかった事件を解き明かすよう、
 修道女フィデルマさんは依頼されました。
 
 法廷弁護士の資格を持つフィデルマさんですが、
 故国アイルランンドとは全く異なるローマの地で、
 入り組んだ“事件”の真相を見抜くことは出来るのでしょうか……?

「めいたんていィはァ、たいへんッ、なのでスゥ~!」
「がっるるぐるぐるるがるぐる!」(←訳:ゆっくり旅行もしてられないや!)

 7世紀のアイルランドの人って
 こんな考え方をするのね~?
 へえ、当時のローマってこんな感じだったの~?
 と、感心したりびっくりしたりしながら、
 気長~に読んでいってくださいね!
 歴史好きさん、
 ローマ史マニアさんに
 特におすすめですよ~♪

「なぞときィ、れきしえまきィ~!」
「がるるぐーるがるる!」(←訳:楽しくローマ観光も!)

 《修道女フィデルマ》シリーズ未読の御方は、
 お試し気分で、シリーズ第一作となる『死をもちて赦されん』から読破を!
 
 
   
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秋の新・くまニュース《ショコラ》版♪

2012-09-08 23:01:38 | くま
「こんにちはッ、テディちゃでスゥ!
 くまにゅーすたいむへッ、ようこそォ!」
「がるる!ぐるるがるぐっるーるる……」(←訳:虎です!今日のくまニュースは……)
「おいしいにゅーすゥ、でス!」

 こんにちは、
 くまニュース下っ端アシスタントのネーさです。
 本日は、くまニュース・美味編をお送りいたしますよ~♪
 さあ、くまマニアさんとショコラ好きさん、両者のハートをくすぐる、
 こちらを、どうぞ~!

  

  『チロルチョコ』さんの、
  《熊本名物 いきなり!団子》!

 熊本県産さつまいも&熊本県産紫いもを使用し、
 くまもとサプライズキャラクターの『くまモン』くんに、
 どすこーい!と寄り切られちゃったようなデザインで、
 チロルチョコ秋の新製品がやって来ました♪

「うほほいィッ♪」
「がるるるっ♪」

 気になる中身は――

  

「ふァ~いッ!」
「ぐるる~る!」(←訳:これで~す!)
「おあじはァ、にしゅるいィ!」

 あららっ♪
 チョコの包装紙にも、『くまモン』くんが!
 『さつまいも味』『紫いも味』のチョコを並べてみますれば――

  

 画像中央の左側、
 『紫いも』チョコの包装紙には『くまモン』くんの横顔が、
 右側の『さつまいも』チョコの包装紙には
 ハイっ背伸びの運動~♪な『くまモン』くんが描かれていますね。

「おいもはァ、あきのォ、おあじィッ!」
「ぐるがる!」(←訳:秋の実り!)

 『くまモン』くんグッズのコレクターさん、
 『チロルチョコ』ファンの方々も、
 素通りできない新味チョコお菓子です。

「くままにあさんはァ、ぱくッとォ!」
「ぐるぐるがるるっぐるっる~!」(←訳:いただいちゃってくださ~い!)

 秋のおやつタイムにぜひ♪

 と、秋の美味を満喫したところで話は変わって……

 週末です!
 いよいよです!
 スペイン版ツール・ド・フランス《ブエルタ・ア・エスパーニャ》も
 最終決戦のときが迫ってまいりましたよ~!
 王者復活!のアルベルト・コンタドールさん!
 歴戦の強者アレハンドロ・バルベルデさん!
 大逆転を喰らって3位に下落しちゃったホアキン・ロドリゲスさん!
 地元スペイン出身の3選手が激戦中です!
 
 そして、見逃してはならないのが――

 チーム『アルゴス・シマノ』所属!
 土井雪広さんの大活躍!
 レースで集団の先頭に立ってペース作りをするその姿は、
 連日ばっちり中継されまくってます!

「きゃッこいィ~ッ!」
「ぐるるるがるっるがる!」(←訳:我らが全日本チャンプ!)

 勝負の楽しさ、辛さや厳しさをも昇華させ、
 さらに、
 走る!走れる!という喜びを、
 スペインの地で体現している土井さんに、大拍手!!
 ホントにかっこよすぎます!
 どうか活字マニアの方々も、土井さんを応援して下さいね~♪

「ではァ、みなさまッ!」
「ぐるぐるがる!」(←訳:楽しい休日を!)
 
 


 
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誰よりも本を。

2012-09-07 23:15:09 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゥッ! あちゅいィ~!」
「がるる!ぐるるがるぐるっるるる!」(←訳:虎です!9月になっても暑いね!)

 こんにちは、ネーさです。
 朝方は涼しくても、昼間になると《暑い夏》が戻ってくるような気候ですね。
 本日の読書タイムで御紹介いたしますのも、
 暑い、いえ、熱~い一冊!ですよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
             ―― 書店員は本当に売りたかった本 ―― 



 
 著者はジュンク堂新宿店の皆さん、2012年7月に発行されました。
 本屋さん好きな活字マニアさんは必読の快作です!

「テディちゃ、ほんやさんッ、すきィでス~♪」
「ぐるがるるるぐる!がる~…」(←訳:ボクも本屋さん好き!でも~…)

 ええ、『でも』、ですよね。
 ジュンク堂新宿店さん、って……
 もうなくなっちゃった本屋さんじゃなかった?
 確か、この3月で……。

 そうです、
 ジュンク堂新宿店さん――
 もう閉店してしまったけれど、
 この店名にグッと来ちゃう活字マニアさんは、
 100人、500人……いえ、1000人を軽く超えるのではないでしょうか。

 ジュンク堂新宿店さんがテナントとして入居していたのは、
 三越アルコットという商業施設でした。
 その三越アルコット自体、
 かつての三越デパート新宿店であり、
 三越本店さんほどではなくとも
 ライオン像に象徴されるまぎれもない“三越のお店”でありましたから、
 無くなってしまうのはなんとも寂しく感じられました。

 何度もここでお買い物したのに……
 違うお店になっちゃうのかぁ……。

「ざんねんッ、なのでスゥ~!」
「がるるるぅ~…」(←訳:悲しいよぅ~…)

 ジュンク堂さんが三越アルコットに店舗を持って、7年半。
 オープン2年半後には増床もして、
 書店激戦区といわれる新宿に
 みごと根付いた!と思われた矢先の、
 閉店――

 ジュンク堂さん側は、
 お店を続けたい!と要望したものの、
 施設側の都合で退けられた、と聞きました。
 
 どうしようもないこと、であったのは分かっています。
 でも、この御本を手にすれば!

   ああ、お店がまだあればいいのに!

 そんな想いを抱かされます。

「たのしィ~ほんやさんッ!」
「がっるぐるぐるる!」(←訳:かっこいい本屋さん!)

 そして、すてきな書店員さんがいる本屋さん!

 閉店までの僅かな期間、
 書店員さんたちは

《どうせなら最後に自分たちが本当に売りたい本に
  手描きPOPをつけて売ろう!》

 と奮い立ちます。
 私の、僕の、大好きな本、
 全力でおすすめしたい本、
 読んで良かった!と心の底から思える本。
 我が子のような本たちに、このお店に、
 花道を!

「それでこそォ、ほんやさんッ!」
「ぐるがる~!」(←訳:千両役者~!)

 この御本では、
 書店員さんたち直筆のPOPの画像、
 お店の様子、
 また、書店に通ったお客さんたちの息吹さえも収録されています。

 68ページの
 芸術担当・松岡千恵さんによる『本音を言えばこの本を売りたかった!!』に
 こめられた書店員さんたちの心意気。
 書物への愛情。
 何ものにも歪められぬ熱意。

 さあ、そして!

 126ページの
 『新宿店を愛していただいたすべてのお客様に“ありがとう”』の言葉に、
 本屋さんが好きでたまらない私たち活字マニアは
 拳を固め、お返事せねば!

 いいえ、こちらこそ、御礼申し上げたいのです。
 すてきな本屋さんを、
 すてきな本たちを届けてくださって、ありがとう、と。

「しんじゅくてんのォ、おにいさんッ、おねえさんッ!」
「がるるぐるー!!」(←訳:ありがとうー!!)

 皆さま、ぜひ!の一冊です!!
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美女勢揃い!な夢の国…?

2012-09-06 23:04:03 | ブックス
 こんにちは、ネーさです!
 ……せーのっ!

  祝!2012ロンドンパラリンピック自転車男子ロードレースタイムトライアル種目にて
  藤田征樹さん銅メダル獲得!

  もひとつ、祝!

 『ブエルタ・ア・エスパーニャ』第17ステージにて、
 アルベルト・コンタドールさんがステージ優勝!&総合首位奪取!

「きゃぽぽゥ!
 こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふじたおにいさんッ、おめでとうございまスゥ~!」
「がるる!ぐるるーがるるぐるがるぐるる!」(←訳:虎です!コンタドールさんもおめでとう!)

 自転車競技界にとっては、なんとも華々しい一日となりましたね!
 では本日の読書タイムも、
 華々しく参りましょう!
 こちらを、どうぞ~!

  


 
             ―― 烏に単は似合わない ――


 
 著者は阿部智里(あべ・ちさと)さん、2012年6月に発行されました。
 『単』は『ひとえ』とお読み下さいね。
 表紙も華やかなこの御本は、
 いま評判の第19回松本清張賞を受賞したファンタジックな小説作品ですよ~♪

「うむむッ!
 きれいィなァ、おねえさんたちィ!」
「ぐるがるる~!」(←訳:宝塚みたい~!)

 そうですね、
 いずれ劣らぬ美女四人に飾られた物語は、
 宝塚歌劇を想わせる絢爛豪華な設定の
 《嫁取り譚》です。

  この国の未来を背負う若君さま――将来の王君に、
  もっともふさわしいのは、どの姫君か?
  
  どの姫君が優れているのか?

 昔話や御伽噺、民俗学の文献には、
 そんなテーマの物語がありますよね。

「およめさんえらびィ!」
「がるぅ~!」(←訳:贅沢ぅ~!)

 ふっふっふっ、
 贅沢~などと羨んだり面白がったりできるのは、
 門外漢の特権です。
 本人さんたちにしてみれば、
 浮かれてはいられません。

 例えば、トロイアのパリス王子。
 彼がお嫁さん選びでポカをやっちゃったせいで、
 昔むかしの地中海世界にどんな事態が起こったか、
 あらためて申し上げるまでもございませんよね。

「あうゥ~! こわいィでス!」
「ぐるぐる~!」(←訳:大戦争だ~!)

 美しい表紙画とは相反して、
 この御本の中でも、
 華やかな《嫁取り譚》は
 ……おやや?と言いたくなる方向へ転がってゆきます。

 『山内(やまうち)』と呼ばれる世界を総べる、
 金烏(きんう)。
 次代の金烏たる『日嗣の御子』のお后候補に、と
 それぞれの実家の期待を背負い、
 登殿してきた四人のお姫さまたちは、
 若君さまと出会う機会を心待ちにしているのですが……

 おかしいですねえ?
 若君さまは、どちらに?

「かげもォ、かたちもォ、みえませんッ!」
「がるるっるぐるっるる~?」(←訳:どこ行っちゃったの~?)

 幕開けは、
 異世界の宮廷を舞台にした蝶よ♪花よ♪のお姫さまコンテスト!
 けれど、読み進むにつれ、
 物語は異なる“顔貌”を見せ始めます。
 実に意外な、息を呑んでしまうような顔貌を――

「うむむむゥ!
 およめさんえらびッてェ!」
「ぐるがるがるるぐるるー!」(←訳:危険を伴うものなんだー!)

 ファンタジー好きさんに、
 ミステリ好きさんに、
 そして、王朝物語が好き!な御方にも
 おすすめの異色作です。
 ぜひ一読を~!



 
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秋の最新!くまニュース♪

2012-09-05 23:06:27 | くま
「えへんッ!
 こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、さいしんッ!くまにゅーすゥ!」
「がるる!ぐるがるっーるぐるがるるるる!」(←訳:虎です!くまニュースアシスタントです!)

 ……こんにちは、
 くまニュースアシスタントのアシスタント、のネーさです。
 え~、まだまだお暑うございますが、秋です。
 秋といえば、こうなっちゃうようです。

  

「ふァいッ!
 りらくまちゃんでスッ!」
「ぐーるるがる!」(←訳:ローソンです!)

 えーと、
 『ローソン』さんで《リラックマフェア》が始まったよ!って言いたいのかしら?

「うぽぽッ♪
 テディちゃがァ、ほしィのはァ、これでス!」

  

「あいぱどかばーッ!」

 ローソン限定iPadカバーですね♪
 これは可愛い~!

「がるぐるるがるるがる~!」(←訳:ボクこれが欲しいんだ~!)

  

「ぐるるるがる!」(←訳:トランプだよ!)

 リラックマちゃんの顔型トランプ!
 実用性を完全に無視したデザインが素晴らしいわ!
 《そのままトランプ》は数量限定の予約品で¥840!
 《かるた》もあって、そちらは¥1.050ですね。

「こッちのもォ、みてみてッ!」

  

 こちらは、えーと……
 『一番くじ リラックマ“たまごテーマ”』の
 《ほっこり あかくじ ジオラマフィギュア賞》!
 『一番くじ』は9月25日から順次発売、とありますよ。
 (画像はWebのニュース情報から拝借いたしました)
 ちょっと分かりにくいんですけれど、
 キイロイトリちゃんがいい味を出してます!

「てーまはァ、たまごッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:なぜかタマゴ!)

 フライパンの中には目玉焼き、
 厚切りトーストの上面にも目玉焼き、
 どうしてなのか、
 あっちにもこっちにも
 リラックマちゃんの顔型の目玉焼き……

 先日のタワーレコードとリラックマちゃんのコラボ企画では、
 製品の殆どが早々に売り切れとなりました。
 毎季恒例の『ローソン×リラックマ』限定商品、
 くまマニア諸氏、
 リラックママニアの皆さまは、
 お店や特設HPで詳細をチェックしてね!……といったところ、でしょうか。

「くまだいすきィ!なァ、かたがたにはァ~♪」
「がるるぐるるがるぐるぅ!」(←訳:楽しい秋の到来ですぅ!)


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~ 王宮名画散歩 ~

2012-09-04 23:08:11 | ブックス
「……こんにちわァ、テディちゃでス!
 きょうはァ、ちがうゥよねッ?」
「……がるる!ぐるるがるる!」(←訳:……虎です!違うと思うよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 えへん!
 テディちゃ、虎くん、何ですか、こそこそと?

「わうゥッ!まッ、まさかァ、きょうもッ??」
「ぐるーがるるっ?!?」(←訳:ホラーですかっ?!?)

 おほほほ♪ 前回記事では
 読後感を反芻するたび怖さが増してゆくホラー短編集を御紹介いたしましたが
 今日は……御安心を!
 ホラーじゃありませんよ~♪

「ほッ♪」
「がるっ♪」

 本日ご登場願いまするは、とってもアートなビジュアル新書です!
 さあ、こちらを、どうぞ~!

   



        ―― 英国王7人が名画に秘めた物語 ――



 著者はライト裕子さん、2012年7月に発行されました。
 『―ロイヤル・コレクション500年の歴史』と副題が付されています。
 
「おォ~♪ じょおうさまッ!」
「ぐるるがるるがる~!」(←訳:英国の女王さまだ~!)

 2012ロンドンオリンピック開会式では、007さんと共演した英国のエリザベスⅡ陛下!
 上の画像の御本の表紙には、
 そのエリザベスⅡ女王さまの御先祖・ヴィクトリア女王さま、ですね。

 この御本のテーマは、
 ヴィクトリア女王さまも含む、英国の王さま&女王さまたちの
 《アート面での功績》。

 日本では、まだあまり知られていない、
 ロイヤル・コレクションを、贅沢にガイドしてくれる一冊です!

「ふむふむゥ、ろいやるゥ、でスかァ~♪」
「がるるぐるがる~?」(←訳:どんな絵があるの~?)

 王家と絵画、といったら、
 イメージが湧きやすいのは……スペイン、でしょうか。
 宮廷画家であった巨匠ベラスケスさんが王族を描いた数々の作品は
 世界に名だたる名画です!

 では、英国の王族さんの場合は……
 どのように絵画芸術と向き合ったのでしょうか?

 著者・ライト裕子さんは、
 コレクターとしての王室=王家に着目します。

「これくたーさんッ??」
「ぐるがるる!」(←訳:収集家だね!)

 チューダー朝のヘンリー8世から、
 ステュアート朝、
 ハノーヴァー朝、
 ウィンザー朝、と続く現代までの英国の歴史上で
 王室コレクションとなったのは
 どんな絵画なんでしょう?

 王族の肖像画、ばかりではないはずです。
 宗教的題材の画、風景画、風俗画、美女を描いた画――

 コレクターたる歴代の王さまたちの中には、
 名君も暴君もおりましたが、
 審美眼を持った人物は……?

「みてみたいィねッ!」
「がるるぐるぐるるっ?」(←役:どんな絵があるのかなっ?)

 著者のライト裕子さんは、なんと!プロのガイドさん!
 しかも、厳しい研修と実地試験を経て
 《ブルーバッジ・ガイド》と呼ばれる英国観光局公認のガイドになった、
 優秀なガイドさんです!
 バッキンガム宮殿のイブニング・ガイドも務めておられるライト裕子さん、
 そのお仕事柄ゆえ、

  《英国王室の宮殿に私ほど通える日本人はいない》

 と、あとがきで述べておられますよ。
 そして、ロイヤル・コレクションの素晴らしさを
 日本の人に知ってもらいたくて、
 こうして、本にまとめようと思ったのだそうです

「たのもしィのでスゥ!」
「ぐるがるるるぐるがるる!」(←訳:最強ガイドさんだねえ!)

 では、アート好きさん、
 英国史&英国文化好きな御方も、
 博学なガイドさんと歴史の順路をゆっくり進み、
 ロイヤル・ギャラリーを逍遥なさってくださいね!

「ふァいッ! いッてきまァ~ス!」
「がっるがっる~!」(←訳:待って待って~!)
 
 
 
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ゆるゆると襲い来る……鳥肌?

2012-09-03 23:01:32 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きゃッぽゥ! えあこんッ、むようゥでス!」
「がるる!ぐるるーる!」(←訳:虎です!暑くなーい!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日の東京・八王子エリアは、
 エアコンなしでも耐えられる気温で、ホッと一息でしたよ♪
 これが9月!なのかしら~?

「でもォ、しゅうかんよほうゥではァ~…」
「ぐるがるるぐるる!」(←訳:また暑くなるかも!)

 ならば、本日ご紹介いたしますこの一冊にお任せあれ!
 読めばたちまち、ひんや~り涼しくなっちゃうのは……
 はいっ、こちらを、どうぞ~!!

  


 
               ―― 南から来た男 ―― 


 
 編&訳は金原瑞人(かねはら・みずひと)さん、2012年7月に発行されました。
 『ホラー短編集2』と副題が付されています。

「……えェッ?」
「……がるる~っ?」(←訳:……えええ~っ?」
「あきィ、なのにィ?!?」
「がるー??」(←訳:ホラー??)

 ええ、そうよ!
 ホラーです!
 ……とはいっても、《ホラー》イコール《おばけ!》だとか《ゾンビの行列!》なのだと
 考えてはいけません。
 
 何かの拍子に、
 ふっと思い出して、怖くなる……。
 気付けば、鳥肌がたっている……。

 暴力的な、押しつけがましい怖さではないんです。

「あうゥ~! それでもォ!」
「ぐるがるぐるるがる~!」(←訳:怖いものは怖いよ~!)

 あら、そうかしら~?
 ベテランの活字マニアさんは、
 題名を目にしただけで、
 ははあ!
 そうピンと来るはずですよ。

 御本の表題作品となっているのは、
 ロアルド・ダールさんの『南から来た男』。
 ダールさんは、皆さまもよ~く御存知の
 『チョコレート工場の秘密』の作者さんでもありますね。
 ワンカの美味しいチョコレート!
 子どもに、大人にも大人気のチョコレート!
 その作者さんは、短編の名手として知られ、
 数々の傑作を世に送り出しています。

 『南から来た男』は、
 ダールさんの代表作の一つであり、
 読後感は……

「こッ、こわいィッ!」
「ぐるるがるるっるる~!」(←訳:怖いよやっぱり~!)

 怖いけれど……ホラーなのでしょうか、これは?
 なんともいえない、この奇妙な後味は……?

 この御本に収録されている作品は他に、
 オー・ヘンリーさん作『家具つきの部屋』や、
 ウォルター・デ・ラ・メアさん作『不思議な話』、
 ウィリアム・フォークナーさん作『エミリーにバラを一輪』、
 レイ・ブラッドベリさん作『湖』など。

 ブラッドベリさんの『湖』については、
 私ネーさも、
 えっ?これホラーなのっ??と悩んでしまって、
 まあ、つまり、この作品集の特徴は、
 “ほんのり、な怖さ”
 “ゆるやかな怖さ”
 といったところでしょうか。

「うむむゥ~!
 よめばァ、よむほどォ~」
「がるるぐるぐる!」(←訳:後から怖くなる!)

 収録されているのは、11編の《こわいおはなし》。
 岩波少年文庫から発行されている御本ですので、
 小学生さんにはもちろんのこと、
 大人の背筋も、
 いえ、大人たちの背筋をこそ、
 ゾゾっとさせる物語ばかりです!
 怪談の時季は終わった!と敬遠せず、
 ぜひぜひ、一読を~!

「でもでもォ! ほんきでェ~!」
「ぐるるぅ!」(←訳:怖いよぅ!)

 ついでながら、
 8月の猛暑は去りましたが、
 依然として熱中症に罹りやすい気候が続いています。
 皆さま、水分補給を怠りなく!
 

 
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ニンジャウォ-ズの結果や如何に?

2012-09-02 23:06:08 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぱらりんぴッくゥ、すごォーいッ!」
「がるる!ぐるるぐるがるる!がる!」(←訳:虎です!選手さんたち、速い!強い!)
「かッこいィ~!」

 こんにちは、ネーさです。
 2012ロンドンパラリンピックの映像を見るにつけ……
 凄い運動神経だわ!と度肝を抜かれまくってます。
 もっとたくさん中継してくれればいいのに~!

「もッとォ、いッぱいィ、みてみたいィ!」
「がるる!」(←訳:だよね!)

 すてきなアスリートさんたちに敬意を表して、
 本日の読書タイムは、日常をふっとばす伝記アクション作品を御紹介!ですよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  


 
           ―― カンナ 京都の霊前 ――


 
 著者は高田崇史さん、2012年7月に発行されました。
 『KANNA Advenntures in History』とシリーズ英語題名が付されたこの御本は、
 一作目の『カンナ 飛鳥の降臨』に始まり、
 九作目となるこの『カンナ 京都の霊前』で、とうとうクライマックス!
 シリーズ最終巻となりました。

「むむむゥ!
 なんだかァ、もッたいなァ~いでス!」
「ぐるがるるるぅ!」(←訳:面白いのにぃ!)

 そうね、もったいないわ!
 隠されていた、或いは、誤解されていた《歴史上の不思議》に、
 新たな解釈を提示してみせながら、
 冒険エッセンスたっぷりの伝奇アクションを盛りこんだストーリーには、
 毎巻それぞれに感心させられたものでした。

 この土地には、こんな言い伝えが?
 あの有名な神社さんには、こんな奇習が?

「べんきょうにィ、なッたのでスゥ!」
「ぐるぐるがるっるる!」(←訳:物識りになった気分!)

 勉学を積み、知識と経験を重ねてきたのは、
 しかし、
 私たち読む側よりも、
 御本の主人公・鴨志田甲斐(かもしだ・かい)くんだったようです。

 第一作『飛鳥の降臨』では、
 のほほ~ん♪な坊っちゃまであった甲斐くん、
 作品ごと、
 スパルタ式に鍛えられたのが効いたのでしょうか、
 どんどん逞しくなりました。

 ヒヨっこ忍者から
 将来有望!な青年忍者へ、みごとな成長です。

「ゆけゆけッ、にんじゃますたァー!」
「ぐるがるぐるっるっーる!」(←訳:勝ち抜けニンジャウォーズ!)

 この最終巻で、甲斐くんが向かうのは、
 京都。

 あらためて申し上げるまでもありませんね、
 千年の都、
 歴史そのもののような、古都。

 京都に行けば、
 甲斐くんの実家である出賀茂(いすかも)神社から奪い盗られた
 貴重な社伝『蘇我大臣馬子傳暦(そがのおおおみうまこでんりゃく)』を
 取り戻すことが出来るのでしょうか?

 そして、シリーズの結末は――

「それはァ、やッぱりィ!」
「がるぐる!」(←訳:ヒミツで!)

 ミステリ色の強い作品でもありますので、
 これ以上のストーリー紹介は控えさせていただきますが、
 日本史に興味をお持ちの方々には
 ハラハラとワクワク、それにヒヤヒヤ?も止まらない作品です。
 未読の御方は、
 シリーズ一作目から順番に読破していってくださいね~!

「なぞときもォ!」
「ぐるる!」(←訳:冒険も!)
「おたのしみあれェ~♪」

 
 
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熱視線!

2012-09-01 23:07:10 | 美味
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ひゃふゥ! おおあめッ、きたのでス!」
「がるる!ぐっるるがるがるぐる!」(←訳:虎です!びっくりの大雨でした!)

 こんにちは、ネーさです。
 
 9月と一緒に、雨雲もやって来たのでしょうか、
 今日の午前中を中心に、ここ東京・八王子市は強い雨に見舞われました。
 8月の高温はどこへやら……
 でも、いきなり涼しくなったのは天候だけじゃないみたいです!
 じゃじゃん!

 

「あッ! かぼちゃッ!」
「ぐる!」(←訳:黒猫!)
「はろうィんだァ~♪」

 雑貨店さんのイチ押しコーナーには、
 早々とハロウィン用グッズが並んでいるんですよ。
 早過ぎるんじゃ?と思いましたが、よ~く見ると……

  

「ぷふッ♪ かわゆいィ~!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:オバケがいいね!)

 窓や壁に貼るシールは、ハロウィンらしいモチーフがずら~り♪
 怖~い!ではなくて、可愛い~!という感じですね。
 では、ここらで、
 週末恒例のおやつタイム!
 本日の冷え冷え物件を御紹介いたしましょう♪

 

「あいすくり~むゥ!」
「ぐるがる~!」(←訳:モナ王だ~!)

 『ロッテ』さんの《モナ王》箱入りタイプを発見しました。
 一個売りの御品に比べますと、

  

 こころもち小さめサイズ、かしら?

「ぐるるがるぐっる!」(←訳:ボクたちにぴったり!)
「おやつにィ、ないすなァ、おおきさッ!」

 秋来たる?といえど、
 まだまだ冷菓が美味しい暑い9月最初の週末は、
 『ブエルタ・ア・エスパーニャ』も佳境を迎えています。
 レースも後半に入って、総合優勝争いは一段と激化してきました!
 地元スペインの3選手さんと、
 『ツール・ド・フランス』でも活躍した英国の選手さんが、
 4強として上位に君臨し続けています。
 明日以降の山岳ステージが、文字通りの“山場”!
 秒単位の争いを制するのは誰だー!!と、
 スペイン全土から熱い視線が注がれていますよ~!

「えへんッ!
 にほんのォ、みなさまはァ~」
「ぐるぐるがるるる!」(←訳:穏やかな休日をね!)

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