テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ふわふわ♪な情熱!

2013-07-21 21:38:27 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 どかァんとォ、なつやすみィ!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!お休みですね!)

 こんにちは、ネーさです。
 チビっ子ちゃんたち&青少年の皆さま、満喫してますか夏休み!
 大人の皆さまは、読書タイムでホッと一息つきましょうね♪
 本日は、肩の凝らないエンタなミステリ作品を御紹介いたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
            ―― ぬいぐるみ警部の帰還 ――



 著者は西澤保彦(にしざわ・やすひこ)さん、2013年6月に発行されました。
 西澤さんといえば、
 以前に御紹介しましたね、
 《腕貫探偵シリーズ》が大人気!

「あはァ! うでぬきィしてるゥ、おじちゃんッ!」
「ぐるるがるるるるぐるる!」(←訳:事務員さんだけど名探偵!)

 《腕貫探偵》さんは“庶民”な名探偵さんですが、
 この御本の探偵さんは“職業人”名探偵さんです。
 つまり、現役警察官さん。

 名を音無美紀(おとなし・よしき)さんとおっしゃるその警部さんは、
 なんとまあ♪
 並外れた美貌の御方なんですってー!

「ふァ~? はんさむゥ~でスかッ?」
「がるるるるぐるる?」(←訳:イマドキの美男子??)

 えーとね、

 《昭和の香り漂う古き良き少女マンガの愛読者の夢が
  具現化したかと見紛うばかりに美しい》

 のが、音無警部さん、なのだそうよ。

 その音無警部さん、
 とある警察署に配属されてきたばかり。
 まだ20代後半のばりばりのキャリアさんであり、
 そして実は……

 ぬいぐるみ愛好家。

「ほぺッ?」
「がるっ?」

 ぬいぐるみへの、はてしない愛。

 っていうと、
 コレクターたちが血眼で蒐集する貴重なぬいぐるみや、
 ブランドもの、限定生産の貴重品マニアさんかしら?と思いますよね。
 でも、音無警部の愛は、もっともっと広く深いのです。

 宣伝のためのオマケでついてくるぬいぐるみ。
 あのディ○ニーキャラの大量生産なぬいぐるみ。
 ヤフ○クでだって売れるかどうか分からない、無名のぬいぐるみ。

 そんなぬいぐるみたちと、
 事件現場で出会ってしまったら、
 アイコンタクトしてしまったら、
 音無警部さんの情熱に火がつくのです――

 この子たちを救うために
 一刻も早く解決を!

「……ほわァ~…」
「……ぐるぅ~…」

 警部を補佐するのは、
 ミステリオタクの江角刑事、
 若手ながら情報収集&分析に長けた桂島刑事、
 紅一点の女性捜査員・則竹(のりたけ)刑事。

 事件解決に邁進(まいしん)する刑事さんたちの会話には、
 本格ミステリ大好きなミステリマニアさんも
 きっと大満足することでしょう♪

 そう、
 ぬいぐるみ~?なぁんてバカにしちゃいけません。
 この御本、まさに
 羊の皮をかぶった狼ならぬ
 ムクムクふわふわの毛皮をかぶったエンタな傑作ミステリ!
 ミステリ好きさんは必読です~♪♪

「ぬいぐるみィすきなァ、おかたもォ!」
「がるるるー!!」(←訳:読んでねー!!)




 
 
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光の凱旋へ!

2013-07-20 21:37:50 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 じゃじゃんッ!」
「がるる!ぐぅるぅるっ!」(←訳:虎です!じゃじゃんっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日から夏休みだどー!という皆さま、
 もうゲットいたしましたか?
 こちらの――

  

  7月17日発売の
  『週刊サンデー スペシャル特大号』!
 
 こぉんなオマケがついているので、ついつい買ってしまいましたよ~♪

  

「きょうせいィろうどうッ??」
「ぐるるがるるぐぅるるるー!」(←訳:銀の匙クリアファイルだー!)

  

「むッ? こッちにもォ?」
「ぐぅるるる!」(←訳:ファイルが!)

  

「にゅうぎゅうがァ~???」
「がるぅ??」(←訳:恋人ぉ??)

  

 画像上のオレンジ色のクリアファイルは
 セブンイレブンさんで販売されたサンデー誌のオマケ。
 画像下の、オリーブグリーン色のクリアファイルは
 『爆サンサポーターショップ』という、
 特定の書店さんで販売されたサンデー誌のオマケです。

 コンビニでは、週刊サンデーはほぼ売り切れてしまったようですが、
 コミック専門店さんにはまだあるかしら?
 『爆サンサポーターショップ』店舗については、
 小学館の週刊少年サンデー『爆サン』特設サイトを御参照くださ~い♪

「いまならァ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:見つかるかも!)

 では、ここで!

 恒例の《ツール・ド・フランス2013》プチニュース!!

 今年のツールも、パリまでもう残り僅かとなりました。
 総合成績の首位には、
 英国のフルーム選手が二位以下に大差をつけて居座ったまま、
 優勝は間違いないだろうと予想されていますが……

 今週、ものすごかったのは、第18ステージ!

 ツール名物激坂『ラルプ・デュエズ』を
 一日のうちに2度登る!ってもう、狂気のレースです!
 コースディレククターは正気か!と話を聞いた時は呆れ返りました。
 ですが、フタを開けてみれば……

 狭く急な坂道を、
 観客さんの間を縫うように
 声援を浴びながら駆け上がってゆくライダーさんたちのその雄姿は、
 全世界の自転車乗りの憧れ。
 誉(ほまれ)であり、
 この上ない喜びです。

 ツールに出場して
 あんな風に走れたらいいなぁ~…
 ああして坂を走ってみたいなぁ~…

 と、どれほどのプロ&アマチュアライダーさんが夢想したことでしょう。

「かッこよすぎるぜッ!」
「がるがる!」(←訳:羨ましい!)

 これまでのステージを御覧になっていない方々も、
 21日(現地時間)の最終ステージには
 ぜひ注目してくださいね!
 ヴェルサイユ宮殿を出発し、
 ルーブル美術館の中庭を突っ切って
 シャンゼリゼへ凱旋するこのステージは
 ツール史上初の夕刻~夜間の開催となります。
 照明輝く夜のシャンゼリゼで
 ヒーローとなるのは誰なのか?

「むしゃぶるいィしながらァ~!」
「ぐるるがるぅる!!」(←訳:見守りましょう!!)



 
 
 


  
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氷の谷の、ため息は。

2013-07-19 21:50:09 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ひゅるるゥ~!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!ぶるる~!)

 こんにちは、ネーさです。
 さあ、本日の読書タイムは、
 真夏といえど寒風ふきすさぶ極限の地へお出掛けいたしますよ。
 そんなところがあるの?とお疑いの方々も、
 こちらを、どうぞ~!

  



 
           ―― 雪男は向こうからやって来た ――



 著者は角幡唯介(かくはた・ゆうすけ)さん、2011年8月に発行されました。
 先日ご紹介しました角幡さん著『アグルーカの行方』がすっかり気に入ってしまった私ネーさ、
 角幡さんの他の作品も読んでみよう!と
 この御本にも手を伸ばした次第なのですが……

 雪男!

「ゆきおとこォ!」
「ぐるるぅ!」(←訳:イエティ!)
「ひまらやァ!」

 ええ、そうです。
 『アグルーカの行方』では北極圏を徒歩で踏破した角幡さん、
 その前にはヒマラヤで探検していたんですね。
 雪男を探して!

「ふァ~…ゆきおとこォ~…!」
「がるるぐるるぅ?」(←訳:本当にいるのぉ?)

 大方の人は、思うでしょうね。
 雪男ぉ?
 いないだろぉ、そんなの。
 ネス湖のネッシーとか、
 ツチノコと同じじゃん!

 何を隠そう、角幡さん御自身も
 いないでしょ、と考える懐疑派さん。

 けれども。
 いないでしょ、と言い切れなくなったのは、
 『イエティ・プロジェクト・ジャパン』という、
 雪男捜索隊に加わらないか、と打診されたがため。

「ぷろじぇくとォ??」
「がっがるるるっ!」(←訳:ほっ本格的だっ!)

 フリーのジャーナリストになったばかり、
 古巣の新聞社から持ち込まれたこの御話に乗った角幡さん、
 事前調査で何人ものヒマラヤ登山家にインタビューをするうち、
 徐々に考えを改めてゆきます。

   いないでしょ、
   とは、どうも簡単に言い切れなくなってきたようだ……
   信頼するに足る登山家さんたちが、
   雪男=イエティを目撃した、と証言している。

「わおおォ!」
「ぐぅるがるるっ?」(←訳:じゃあいるのっ?)

 雪男の足跡についての目撃譚は、
 実に1887年にまでさかのぼります。
 そして、雪男なるモノがいるらしいと世界中に知れ渡るのは、
 1950年代以降の、ヒマラヤ登山が盛んになってのちのことでした。

 個人の登山家、学術調査隊、現地の人々。
 雪男を見た、
 足跡に遭遇した、と言う者は、多数。

 その中に、
 真実を伝える証言は、はたして有るのでしょうか。
 雪男は、本当にいるのでしょうか……?

「いッてみないとォ!」
「がるるぐるぐる!」(←訳:探してみないと!)

 探検報告でありながら、
 この御本はまた、
 雪男の魅力/魔力に憑かれた探検家列伝でもあります。

 雪男に会いたい、
 もう一度、会いたい!と願い続けた者たちへの弔辞のような。

「ひッ、ひまらやッてェ~」
「ぐるがるるる!」(←訳:魔境なのかも!)

 標高4000m超、
 夏なお冷たい氷河からの風が吹くヒマラヤの谷の冒険ノンフィクション、
 ぜひ御一読を!


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ひととき、狩人さんに。

2013-07-18 21:46:05 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 こんどもォ、ぎょうれつゥ?」
「がるる!ぐるぐるるがる?」(←訳:虎です!混雑してるかな?)

 こんにちは、ネーさです。
 今日7月18日、参議院選挙の期日前投票に行ってきたのですが……
 あらっ? 都議会選挙の期日前投票よりも空いてるじゃありませんか♪
 投票を終え、気持ちもさっぱりしたところで、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



 
                ―― 書物奏鳴 ――



 著者は赤城毅(あかぎ・つよし)さん、2013年6月に発行されました。
 題名の『書物奏鳴』には『ラ・ソナト』と読み仮名が添えられています。

「そなとォ~??」
「ぐるぐるっ!がるるるっ!」(←訳:くんくんっ!におうねっ!)
「これはァ~…」
「がるるるるるぐる!」(←訳:おフランスの香り!)

 フランスといえば山岳TTでは……
 いえ、ツール・ド・フランスについてお喋りしたいのを自制して、
 えーと、そうですね、
 確かにおフランスの香りがいたします。

 しかし、どこから?

 香りの源を辿ってゆくと、
 ああ、はい、なんとなく見えてきましたよ。

 香りのもとは、あの人でしょう!

「どこどこォ?」
「がるるっ?」(←訳:誰だれっ?)

 《ル・シャスール》。

 フランス語で『狩人』を意味するこの言葉は、
 或る人物を指しています。

 書物を狩るひと。

 禁断の知識や事実を隠した書物は、
 ときに疫病、飢饉、兵器よりも危険で有り得る。

 そうした本だけを
 合法非合法を問わず、
 あらゆる手段を使って入手する仕事――

 それが《ル・シャスール》こと
 《書物狩人》なる存在。

「しょもつのォ、かりうどさんッ??」
「がっるぐるるーがる!」(←訳:ブックハンターだね!)

 そんなお仕事があるの?
 いや、その前に、
 疫病や兵器より危険な書物なんていうものが、あるの??

 思わず首を傾げる活字マニアさんも、
 この御本の第一話『魅せられたひとびと』を読めば、
 ううむ!そうか!と腑に落ちることでしょう。

 ヒトを死に至らしめるほど
 強烈な毒を持つという、
 伝説の蝶。

 危険で、そして素晴らしく美しいその蝶について、
 詳述されている御本は、
 なんと、世界にわずか5冊?

「たッたのォ~??」
「ぐる??」(←訳:5冊??)

 毒素に関して、
 昆虫に関して、
 あらゆる常識を引っくり返しかねない情報が載っている5冊のうち1冊を
 何としてでも手に入れたい!
 資金はたっぷり用意したぞ!

 と、依頼を受けた《ル・シャスール/書物狩人》さんは
 さて、
 どこの誰を訪ね、
 どう説得を試み、
 問題の書物を入手するのでしょうか。

「かんたんにはァ、ゆかないィねッ!」
「がるるぐるがるるるぐるぐるる!」(←訳:お金で解決できないこともある!)

 書物をめぐって
 歴史と狩人さんと謎が織り成すものがたり。

 
 本大好き!な活字マニアさんにおすすめしたいこの御本には
 短編4作品が収録されています。
 夏の読書タイムに、ぜひ~♪

「よんでるゥあいだはァ~」
「ぐるるがるがる!」(←訳:貴方も狩人気分!)



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逆転のラストチャンス!

2013-07-17 21:26:42 | 美味
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ~♪♪」
「がるる!ぐるるぐるるがる!」(←訳:虎です!おやつタイムです!)

  

「ろッてさんのォ~」
「ぐるっるるがるるがーる!」(←訳:リラックマサンドケーキ!)

  

「こんどのォ、おあじィはァ~♪むッふッふッ♪」
「がるるる!」(←訳:プリン味!)

  

「はこにはァ、きゃわゆいィ~いらすとォつきィ!」

  

「ぐるがっるる!」(←訳:ではさっそく!)
「いただきまァ~スゥ!」
「がるるるる!……ぐるっ?」(←訳:美味しいね!……あれっ?)
「ネーさはァ、どこォ~??」

 こんにちは、ネーさです。
 さあ!
 おやつもパスして、
 本日もカッ飛ばしましょう《ツール・ド・フランス2013》プチニューズ続報!!
 100回目となった今年のツールも
 終盤の山岳レース決戦に突入いたしましたよ♪
 依然として英国籍のフルーム選手が総合首位を堅守しておりますが、
 いやーもう!
 そのフルーム選手を蹴落とすべく、
 ライバルチームが奇襲戦法を仕掛けた第13ステージは
 燃えました!盛り上がりました!
 私ネーさ、

   がんばれぇぇコンタドールっ!

 って、手に汗握ったものです!
 (コンタドール選手はフルーム選手のライバルなのです……現在総合3位!)
 アルプスでのTTと激坂ステージは
 最後の逆転のチャンスとなりますから、
 総合成績上位の選手さんたち全員が狙ってくること必定!
 いいぞおぉぉぉ!
 みんなガンガン行け行けえぇぇぇ!!
 

  ……えー、おほん、ここで本日のオマケ画像です。
  
  書店さんにて、荒川弘さん著『銀の匙』宣伝ポスターをば発見!
  大蝦夷農業の校歌に感涙~!(以下に引用させていただきます♪)

   大蝦夷農業高校校歌

    一. どこまでも続く原生林
      国を支える人になれ 
      春の種まき 夏の青葉
      牛よ 豚よ 鶏よ
      尊い命をいただいて
      理不尽なれど わが母校
      エゾノーエゾノーエゾノー
      大蝦夷農業高校

    二. 開墾してきた我らが祖先
      農(みのり)の道をひたすらに
      秋の収穫 冬の忍耐
      チーズよ バターよ 牛乳よ
      大地の恵みをいただいて
      理不尽なれどわが母校
      エゾノーエゾノーエゾノー
      大蝦夷農業高校
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~ エンタの偏愛《掟》論 ~

2013-07-16 21:47:28 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やほほォ~いッ! のろいィがァ、きいたでスよゥ!」
「がるる!ぐるるがぅっるぐるる!」(←訳:虎です!今日はちょっと涼しい!)

 こんにちは、ネーさです。
 あのね、テディちゃ、呪いじゃなくてお祈りでしょ、
 涼しくなれ~って念を飛ばしたんでしょ。
 おかげで少し生き返った気分になりましたから、
 さあ、張り切って読書タイム!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  



            ―― 荒木飛呂彦の 超偏愛!映画の掟 ――



 著者は荒木飛呂彦(あらき・ひろひこ)さん、2013年5月に発行されました。
 え?
 聞いたことがあるぞっその著者は、ですって?
 ええ、それはもうもちろん、
 荒木さんといえば――

「じょじょォ~ッ!!」
「ぐぅぐぅるがるるるるるー!」(←訳:ジョジョの漫画家さんだー!)

 はい、そうですね。
 荒木飛呂彦さん、すなわち
 『ジョジョの奇妙な冒険』の作者さん!

 この御本は、
 新書ですから表紙に《ジョジョ》風のイラストが印刷されているわけではないし、
 本文に挿絵もないのですけれど、
 漫画家・荒木さんによる映画論、
 それもサスペンス映画を中心とした映画理論を展開する、
 エネルギッシュな《映像作品》研究論なんです。

 巻頭の『まえがき』で荒木さんは、
 先ず、以下のような自説を掲げました。

    《よい物語には、サスペンスがある》

「さすぺんすゥ?」
「がるがるぐるぐる?」(←訳:はらはらドキドキ?)

 荒木さんのいうサスペンスは、
 単純な、はらはらドキドキ、ではないようですよ。

 観る者に、
 この先どうなるんだ?
 これはヤバイぞ……
 と思わせて、
 先へと引っ張ってゆく《何か》。

 その《何か》があれば、
 ラブストーリーだってSFだってミステリだって
 ぐんと面白くなる!

「ふむふむゥ、さすぺんすッてェ~」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:妖精の粉みたいだ!)

 サスペンスこそ、エンターテイメントに基本である。

 との考えのもと、
 荒木さんが御本の各章で論じるのは、
 男泣きサスペンス映画、
 サスペンスの巨匠たちのテクニック、
 情事とサスペンスの相性の良さ、
 イーストウッド映画のファンタジー要素とサスペンス、
 一見軽くあしらってしまいがちな
 メジャー映画の中に潜むサスペンス……

「おもしろそうでェ、わくわくゥ!」
「がるるるぐるぐる!」(←訳:観たくてドキドキ!)

 御本の冒頭には
 『荒木飛呂彦が選ぶサスペンス映画 Best20』
 の一覧も掲載されています。

 荒木さんが選ぶベスト1とは?
 私たちもよく知る有名な作品なのかしら?

「またもォ、わくわくッ♪」
「ぐるるぐるぐる!」(←訳:一段とドキドキ!)

 荒木さんのファンの方々、
 映画好きさん&映像マニアさんに
 ぜひおすすめしたい一冊!ですよ♪

 また荒木さんは
 『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』
 というホラー映画についての御本も著しておられますので、
 ホラーマニアさんは、そちらもどうぞ~! 


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哲学って、笑?

2013-07-15 21:48:21 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、うみのひィ!」
「がるる!ぐるがるーっ?!?」(←訳:虎です!海はどこーっ?!?)

 こんにちは、ネーさです。
 海かたは遠~いガチガチの内陸部、ここは東京都八王子市……。
 あ~あ海行きたいなぁ~でも日焼けはヤダな~とボヤきつつ、
 今日も読書タイムとまいりましょ。
 本日の一冊は、はい、こちら~♪

  



 
             ―― 考えすぎた人 ――



 著者は清水義範さん、2013年6月に発行されました。
 『お笑い哲学者列伝』と副題が付されています。

「ふァ~?? おわらいィなのにィ~?」
「ぐるぅ~??」(←訳:哲学ぅ~??)

 ナントカ列伝、と題された御本ってありますよね。
 いわゆる《偉人》さんたちの生涯を
 或るテーマに沿って編集し、書物に仕立てた作品です。
 たとえば、前回記事で御紹介したような、
 ルネサンスの画家さんたち、とか、
 世界史に大きな影響を与えた政治家たち、とか、
 テーマの切り口は色々、ですが……

 著者・清水さんはとんでもないところに目をつけました。

    哲学者列伝!

    それを、お笑いの路線でやっちゃおう!

「……ほんきィでッ?」
「……がるる!」(←訳:……本気だ!)

 ええ、もう本気でお笑いモード発動ですよ。
 各章の題名を読んだだけで、
 活字マニアさん&歴史マニアさんは、
 ぷぷっ、と吹きだしたり、
 ニンマリしたり。

 計12編の作品から、
 そんな題名の幾つかを
 挙げてみますと――

  《ソクラテスの石頭》
  《プラトンの対話ヘン》
  《ヘーゲルの弁証法的な痴話喧嘩》

  
「……あうううッ?」
「ぐるるがる!」(←訳:なんかヘン!)

 著者・清水さんの盟友・サイバラ姐さんのノリでハイデッガーを料理する、
 《ハイデッガーの存在と、時間》に笑。

 そしてまた、
 のちにアレクサンドロス大王(アレキサンダー大王)として知られることになる
 15歳の少年アレクサンドロスくんと、
 彼の家庭教師アリストテレスさんとの
 噛み合わない会話が、
 どうしてなのか日本史の一幕に雪崩れ込む
 《アリストテレスの論理が苦》には、
 んもう大笑い♪

「てつがくのォ、おはなしィ、なのにィ~!」
「がっるぅっるぐるるっ?」(←訳:笑っちゃっていいのっ?)

 いいんじゃないかしら?
 大いに笑って、暑気払い!
 偉人さんだって人間です(そのハズです)!
 その生涯のどこかには
 きっと、てへへ♪な場面もあったに違いないのですから。

「うははッ、とかァ?」
「ぐるる!がる?」(←訳:いひひ!とか?)

 あ、そうそう、
 各章の末に、本文よりも小さな文字で
 『注釈』が記されていますが、
 ここにも笑いのタネがみっちり撒かれています。
 文字がチビっちゃいからといって
 飛ばし読みせず、
 うふふふふ~♪と腹筋を鍛えてあげてくださいね!


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或る美男。

2013-07-14 21:55:40 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 まいぶーむゥはァ、やさいじゅーすゥ!」
「がるる!ぐるるがるっる!」(←訳:虎です!飲めばスカっと!)
 
 こんにちは、ネーさです。
 夏の朝に野菜と果実のジュース、おすすめですよ♪
 ああ美味しかった~!とひと息ついたら、
 本日も読書タイムは、
 こちらを、どうぞ~!

  



              ―― 誰も知らないラファエッロ ――



 著者は石鍋真澄(いしなべ・ますみ)さん&堀江敏幸(ほりえ・としゆき)さん、2013年3月に発行されました。
 以前にアートニュースで御紹介いたしましたね、
 つい先頃まで東京の国立西洋美術館にて『ラファエロ』展が開催されていましたが……

「きょしょうゥはァ、はんさむゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:美男の人気者!)

 ええ、そうですね。
 ルネサンスの3巨匠――レオナルド・ダ・ヴィンチさん、
 ミケランジェロ・ブオナローティさん、
 そしてラファエッロ・サンツィオさん。

 御三方の中で、
 性格よし、
 人付き合いよし、
 ルックスもより、といったら
 それはもうラファエッロさんだという点で、
 古今東西の美術研究家さんたちは意見の一致をみております。

 レオナルドさんは若い頃はたいそうな美男さんであったそうですが、
 一般に普及しちゃってる肖像画は、
 白いおヒゲの画像ですし。

 一方、ラファエッロさんのお顔は……
 はい、この御本の表紙こそが
 ラファエッロさんによるラファエッロさん!
 フィレンツェのウフィツィ美術館蔵の《自画像》です。

「ううむゥ! もてそうゥ!」
「がるるっるぐる~!」(←訳:優男って感じ~!)

 ラファエッロさんの自画像が若々しいのは、
 その生涯が短かったがため、でもあります。

 レオナルドさん(1452~1519)、67歳。
 キケランジェロさん(1475~1564)、89歳。
 ラファエロさん(1483~1520)、37歳。

 37歳で亡くなるとは、
 あまりに惜しく、さぞや無念であったことは疑いを容れませんが、
 しかし、濃密な、
 熱い画家人生を送ったのであろうことも
 また確かです。

 後世への影響力という観点からすれば、
 ラファエッロさんの業績は、
 もしかしたらレオナルドさんをしのいでいた、と言えるかもしれませんよ。

「まどんなァ、でスねッ!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:やさしい聖母さま!)

 優美で、柔和、あたたかい聖母像……
 そんなマドンナ画をはっきり確立させたのは
 ラファエッロさんの業績だと申せましょう。
 誰の追随も許さない、
 気品ある聖母子の御姿。

 この御本では、
 ラファエッロさんの画業、
 肖像画家としての天才ぶり、
 チームを組んでの天井画制作などの大仕事、
 関係人物相関図なども掲載されています。

 眺めていると、考えさせられますね。
 若き画家さんは何に挑もうとしていたのか、
 何を創ろうとしていたのか、
 どこへ向かおうとしていたのか――

「きょしょうゥなのにィ、なんだかァ~」
「がるるるがるるるるぐる!」(←訳:不思議な画家さんだねえ!)

 日本ではなかなかラファエッロさんの代表作・名作を
 実見することは叶いませんが、
 素晴らしさの一端を、この御本で、ぜひ!
 イタリア文化好きな御方にも
 おすすめの一冊です♪

「しきさいィのォ、まじゅつしィ!」
「ぐるるがるるるるぐるる、がる!」(←訳:魔法にかかりたい御方も、ぜひ!)



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クリーンに、走ろう!

2013-07-13 21:32:05 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
 ぬぬぬぬぬゥ~ッ! すずしくゥなれェ!」

  

「がるる!ぐるるがる~っ!」(←訳:虎です!涼風よ吹け~っ!)

  

 こんにちは、ネーさです。
 涼しくなれ~!もっと涼しく~!と、お空へ念力を飛ばしながら、
 連休の今日は《ツール・ド・フランス2013》プチニュース!
 
 現在、フランス北部から中部へと勝負の舞台は移り、
 相変わらず英国のフルームさん(チームスカイ所属)が
 総合首位をキープしています。
 けれど、毎日の過酷な闘いの中で、
 敵なし!死角なし!と目されていたフルームさんのチームにも
 弱点がチラホラ見えてまいりました……

 エースのフルームさんが強過ぎて、
 アシスト役のチームメイトさんたちがついてゆけない??

「つよすぎるゥのもォ~!」
「ぐるがる!」(←訳:問題だね!)

 問題、といえば
 或る問題を避けずして《ツール》を語ることが出来ません。
 この機会に御紹介しておきましょう。

  


             ―― シークレットレース ――


 著者はタイラー・ハミルトンさん&ダニエル・コイルさん、
 原著は2012年に、日本語版は2013年5月に発行されました。
 英語原題は『THE SECRET RACE』、
 『ツール・ド・フランスの知られざる内幕』と日本語副題が付されています。

 昨年来、世界中に衝撃を与えたツールに於けるドーピング問題……
 ロードレースファンとして
 悲しい思いで数々の報道や公的機関の発表を見守ってきました。

 この御本を読み終えたいまは、
 現在のツールではこんなことが行われていませんように、と
 ただもう祈るばかりです。

「みんなァ、くりーんにッ!」
「がるるぐるるるるがるる!」(←訳:後悔のない走りをしよう!)


  では、ここで本日のオマケ画像~♪
  
  京都のカフェ228軒を掲載する『京都カフェ』!
  祇園祭へお出掛け予定の京都マニアさんに、おすすめです~♪♪


「みなさまァ、おからだにィきをつけてェ~」
「がるるるぐるる!」(←訳:穏やかな休日を!)


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冬への扉は。

2013-07-12 21:44:44 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あさごはんはァ、あいすくりーむゥ!」
「がるる!ぐるぐるるがるる!」(←訳:虎です!お昼ご飯もアイス!)

 こんにちは、ネーさです。
 朝昼晩、午前と午後のおやつも夜食もアイスクリームかジェラート!
 ……っていうのはどうかしら~と本気で考えちゃう週末は、
 さあ、大人気コミック作品の最新刊で読書タイムですよ♪
 こちらを、どうぞ~!

  



 
             ―― 銀の匙 Silver Spoon 8 ――



 著者は荒川弘(あらかわ・ひろむ)さん、2013年7月に発行されました。
 季節は、秋です!

 主人公の八軒勇吾(はちけん・ゆうご)くんが
 大蝦夷農業高校酪農科の一年生となって、
 もう半年が過ぎたのですね……
 前作(7巻)では大蝦夷農業高校ことエゾノーの年に一度のお祭り、
 エゾノー祭のエピソードが描かれました。

「わほほッ♪ ほっかいどォ~のォ、あきィ~♪」
「ぐるるるる~!」(←訳:美味しい秋~!)

 おっと、食欲に走っちゃいけないわ。
 背景は実り豊かな北海道の秋ですが、
 この8巻では、
 祭りの後の寂しさ、狂おしいようなやるせなさ、
 八軒くんが味わう無力感も、
 しみじみと語られているんです。

「ふァ~、おまつりのォ、あとォ?」
「がるるぐるるぅ~」(←訳:それも秋だねぇ~)

 詳しくお話ししたいんですけど、
 ネタばれになっちゃいそうなので、
 エゾノーのファン諸氏は
 とにかく!とにかく読んでくださいね、
 雪もすぐそこ!なエゾノーの物語を。

「そゥいえばァ~…」
「ぐっるるがるる!」(←訳:こっちも始まる!)

  

 第8巻が発売された7月11日より
 アニメ版の『銀の匙』が放送開始となりました。
 9月にはブルーレイやDVDも発売予定ですよ♪

 あ、でもね、
 この御本でいちばん驚かされたのは、
 ↓こちらの、オマケ!

  

 『エゾノーカロリーすごろく』!

「すごろくゥ~??」
「ぐるっ?がるるっ!」(←訳:ううっ?これはっ!)

 大蝦夷農業高校のすごろくは凄いわ!
 早くゴールした人が勝ち、なのじゃなく、
 止まった各コマに記されている食べ物のカロリーを合計して
 最も数値を稼いだ人の勝ち!となるのよ。
 カロリー……
 食品の栄養価が勝敗を決するすごろくって、
 かつてないでしょ?

「のうさぎょうゥはァ、たいりょくゥしょうぶッ!」
「がるるるぐる~!」(←訳:食べるが勝ち~!)

 では、今日のラストは、
 はい!帯つきの画像で〆ましょう♪

  

 累計1000万部突破!
 快進撃を続けるファイター・八軒くんの酪農青春ストーリー、
 次巻がますます楽しみです!

 (注*ここで御紹介いたしましたのは、通常版『銀の匙⑧』です。
   特別限定版にはまた別のすっご~いオマケも付いていますので御留意を!)


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