テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ならでは、の《解放力》!

2015-05-21 21:50:00 | ブックス
 こんにちはっ、ネーさです!
 せーのっ!

  
  
 祝!ユヴェントスFCコッパ・イタリア勝利~!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きゃほほゥ!おめでとうございまスゥ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!これで二冠!)

 リーグ優勝とコッパの二冠を得て、
 残すはベルリンでのチャンピオンズリーグ決勝戦……!
 ふっふっふっ、バクバクする心臓を宥めつつ、
 本日の読書タイムに参りましょう。
 こちらを、どうぞ~♪

  



             ―― 怪獣文藝の逆襲 ――



 著者は(五十音順に)、有栖川有栖さん、井上伸一郎さん、大蔵崇裕さん、
 太田忠治さん、梶尾真治さん、小中千昭さん、園子温さん、
 樋口真嗣さん、山本弘さん、2015年3月に発行されました。
 以前に御紹介しました『怪獣文藝』に次ぐ、
 シリーズ第二作品が、こちらです!

「かッ、かいじゅうゥ!」
「ぐるるぅ~!」(←訳:逃げろぉ~!)

 昨夜の豪雨と雷、
 コッパ・イタリア戦で寝不足のショボショボ眼も
 しゃきんと覚醒すること間違いなし、、
 これぞ怪獣出現!な表紙画(装画は田島光二さん!)の御本には、
 9編の『怪獣文藝』、
 すなわち《怪獣のものがたり》が収録されています。

「ごうかァでスねッ!」
「がるるぐる!」(←訳:執筆陣充実!)

 怪獣大好き!
 はい、怪獣モノ書きます!と手を挙げた著者さんたちの顔ぶれが、
 今回は一段と豪華です。

 いちばんの珍種、あら失礼、奇特な著者さんは
 映画監督・詩人の園子温(その・しおん)さんでしょうか。

 同じく映画監督の小中千昭(こなか・ちあき)さん、
 アニメ雑誌『月刊ニュータイプ』創刊時に副編集長をつとめた
 井上伸一郎(いのうえ・しんいちろう)さんは
 小説執筆はこれが初めて、なのだそうですよ。

「でびゅーさくひんがァ~…」
「ぐるっ!」(←訳:怪獣っ!)

 ミステリマニアさんは、
 有栖川有栖さんのお名前にグッと来るのじゃないかしら。

 密室、トリック、アリバイ崩し等を得意とする
 本格ミステリのマエストロ有栖川さんは
 どのようなな怪獣小説を著したのかというと……

     ――子供の頃から、よく怪獣の夢を見る――

 そんな書き出しから始まる『怪獣の夢』は、
 ちょっと内省的で、
 SFの要素も感じられ、
 レイ・ブラッドベリさん?
 いや、スティーブン・キングさんっぽい?
 と戸惑いますが、読み進むうち、辿り着いた結末は。

「こうゥきましたかッ!」
「がるぐる!」(←訳:納得かも!)

 御本のトリを飾るのは、
 前述の井上伸一郎さんによる『聖獣戦記 白い影』。

 これが!
 見事に《怪獣》してます!
 なんとも“絵になる”作品なんですよ。
 SF的な解放感を備えた、
 スケールの大きい物語です。

「めにィみえるゥようでス!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:怪獣召喚成功!)

 編者の東雅夫さん入魂の、
 御本冒頭の『はじめに』、
 巻末の
 『生きかわり死にかわり、かれらは逆襲する――あとがきに代えて』も
 読み漏らさないでくださいね。
 怪獣を愛する者の心意気、ここにあり!

「なぎたおされるゥ、こうそうびるッ!」
「がるーるぐるるがる!」(←訳:タワーに巣食う巨虫!)

 ついでながら、シリーズ次作では、
 映画監督のギレルモ・デル・トロさんに
 執筆依頼をしてはいかがかと…………ムリかなぁ?




 
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《仮面》劇場?

2015-05-20 21:39:52 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 またまたしてもォ、けッせんッ!」
「がるる!ぐるぐるがーるぅ!」(←訳:虎です!行け行けユーヴェ!)

 こんにちは、ネーさです。
 CL決勝に勝ち進んだイタリア王者ユヴェントスFCに
 新たなる試練が!
 日本時間の21日未明、コッパ・イタリア決勝でラツィオと激突です。
 今日も、えいやーっ!!と元気玉を送った後は、
 読書をサボって展覧会情報を、どうぞ~♪

  



               ―― マスク展 ――



 東京都港区白金台の東京都庭園美術館にて、
 会期は2015年4月25日~6月30日(毎月第2・第4水曜日休=5/27、6/10、6/24がお休みです)、
 『Masks ― Beauty of the Spirits   Masterpieces from the musee de quai Branly』
 と英語題名が付されています。

「こッ、こわーッ!!」
「ぐるるがる!」(←訳:画像が怖い!)

 ええ、私ネーさも、↑上の画像を目にした時は、
 うわあ!と心の中で叫びましたよ。
 それに、↓下の画像も……

  

 けっこうキツいわよねぇ……。

「ぷッ、ぷりみてぃぶゥ??」
「がるるぐーる?」(←訳:野獣派アート?)

 奇怪な、はたまた神々しいような、仮面たち。

 この展覧会で展示されるのは、
 2006年にパリのセーヌ河岸に誕生したばかりの
 フランス国立ケ・ブランリ美術館に収蔵される、
 アフリカ、アジア、オセアニア、アメリカから集められた
 《仮面》の大コレクションです。

「むぷゥ! めずらしィのでスねッ!」
「ぐるるがーるるぐるる!」(←訳:仮面がテーマの展覧会!)

 それをまた、美しいアールデコ様式の建築で知られる
 東京都庭園美術館で開催する、とは、
 ミスマッチを超えてシュールというか、
 アリかもしれないというか……。

  

 会場には、もちろん、日本の《仮面》も出展されます。
 ↑訳:上の画像は、『翁』の能面。

「これもォ、よくよくみればァ~…」
「がるっるる?」(←訳:曲者っぽい?)

 奇異な、
 それでいて妙に好奇心をかき立てられる、
 ユニークな《仮面》の展覧会では、
 さらにユニークの極みな企画?
 《ドレスコード割引》も実施されています。

 《仮面(マスク)》および顔のモチーフや模様を身に着けて来館した方々には
 入場料¥100引きの特典があるんですよ。

「えええェ~ッ??」
「ぐるるるぅ?」(←訳:マスク割ぃ?)

 仮面マニアの皆さま(きっとおられるでしょう!)、
 自慢のコレクションを着け、
 港区白金台の街を闊歩して
 ぜひ庭園美術館へお出掛けくださいね~!
 
 


    では、ここでオマケ画像の出番です♪    
   
    サマーシーズンのチョコレートといえば、
    ええ、これです、
    『M&M』。
   「ひやしてェ、いただくとォ~♪」
   「がるぐる!」(←訳:美味だあ!)
    おいしいチョコをバリバリ頬張り、
    よぉし、これからユーヴェの応援開始です!



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“ダークサイド”の迷路へ。

2015-05-19 21:48:36 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 う~むゥ? いないィでスねッ?」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!静かな夜です!)

 こんにちは、ネーさです。
 コノハズクのポゥポゥちゃん(仮名)、昨夜はやって来ませんでしたね……。
 今日は来るかな?
 でも、ネーさ家の庭の樹に営巣してニュースになっちゃったらどうしよう?
 いや、ちびちびな仔コノハズクはきっと可愛いぞ♪
 と、相反する感情に揺れつつ、
 さあ、本日も読書タイムです~!

  



             ―― ナチスと精神分析官 ――



 著者はじゃっく・エル=ハイさん、原著は2013年に、
 画像の日本語版は2015年4月に発行されました。
 英語原題は『THE NAZI AND THE PHYCHIATRIST』、
 米国のジャーナリスト・エル=ハイさんによるノンフィクション作品は
 ……重い!

「てーまがァ、おもいィ?」
「ぐるるがる?」(←訳:内容が重い?)

 テーマも内容も、重たいです。

 御本の題名から推察できますように、
 著者エル=ハイさんが追うのは、
 第二次世界大戦直後、
 ニュルンベルン裁判の被告となったナチスドイツの高官たち、
 そして、
 彼らの精神状態を調査する任に就いた
 ひとりの医師。

 戦争末期のドイツで、
 ナチスの幹部たちを拘束する収容所で、
 緊迫する裁判の現場で、
 さらには判決が出た後、
 彼らの心に何事が起ったのか――

「それはァ、おもたいィでス~…」
「がっるる~…」(←訳:ずっしり~…)

 敗戦国の指導者を裁くことは、珍しくありません
 (その正否は別として)。
 古代から続く慣習であるとすら言えますが、
 勝者・連合国側のリーダー米国は
 そこに精神鑑定を持ち込みました。

 彼らは、正気なのか?
 彼らを犯罪行為に走らせた特別な精神疾患があるのだろうか?

 米国陸軍の病院で顧問精神医として働いていた医師が、
 被告たちが寝起きする収容所へ赴任してきます。

「じゅうだいなァ、にんむゥ!」
「ぐるるがるがるぅ~…」(←訳:重たい任務だよぅ~…)

 ひとの、こころの内側を探る。

 それがいかに陥穽に満ちたものであるか、
 医師と、裁判に臨んだ者たちは
 思い知らされる事態になります。

「なにがァ、ほんとうゥなのかッ?」
「がるるるるぐるるるる?」(←訳:被告自身にも分からない?)

   ―― 深淵を覗きこむ者は、深淵から見詰められてもいるのだ ――

 そんな言葉を想い起こさせる、
 悲劇が静かに押し寄せてきます。
 まるで、
 人びとのこころを操り、
 こころの深淵を覗いた罰であるかのように。

「やぱりィ~…」
「ぐる!」(←訳:重い!)

 暗黒の、出口のない迷路。

 冷静に読もうと努めながらも、
 嘆息せざるを得ない、戦争の闇。

 重い、どこまでも重い内容ではありますが、
 皆さま、どうか一読を。




 
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シッポがゆれる、三代記。

2015-05-18 21:49:36 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 またまたァ~たいへんでスよゥ!」
「がるる!ぐるがるるるー!」(←訳:虎です!あの鳴き声はー!)

 こんにちは、ネーさです。
 ポゥポゥポゥ……と、昨夜半、ネーさ家を騒がす怪しの音の源は――

  コノハズク!?!

「ぽぽぽぷゥ!」
「ぐるる!」(←訳:マジで!)

 難度か申しておりますが、ここ、住宅街なんですけど?
 交通量の多い国道傍なんですけど?
 つい先日はハクビシン、もうちょい前にはオコジョ、たまにシロサギ、
 そしてついに猛禽類のポゥポゥちゃん(←勝手に命名)まで。
 どうなってるんだ多摩の生態系は?
 ええもう、ついでと言ったら怒られるのを覚悟で、
 本日の読書タイムは、動物つながりの、こちらを、どうぞ~♪♪

  



            ―― ニャンコトリロジー ――



 著者は和田誠(わだ・まこと)さん、2014年11月に発行されました。
 ああ、よかった、ニャンコの御本だわ。
 プーマやイリオモテヤマネコとの同居日誌だったらどうしようかと――

「おおッ! このォにゃんこはッ!」
「がるるーっ!!!」(←訳:可愛いーっ!!!)

 21.5㎝×15.5㎝と、
 横に長い御本に収録されているネコちゃんたちの絵画を目にして、
 驚く活字マニアさんも多いかもしれません。

 書物の装幀や挿絵、イラスト、似顔絵などでよく知られる
 著者・和田さんの画風とはまったく異なる、
 《画家》和田誠さんの力作ネコ画が
 ひょっこり覗き見えているんです。

「これェほんとにィ~」
「ぐるるるるっ?」(←訳:和田さん筆っ?)

 丁寧に、愛情をこめて描かれた画と、
 和田さんがネコたちにそそぐ優しい眼。

 はい、あらためて説明するまでもないですよね、
 和田さん、大の愛猫家さんなのです。
 御本の題名『ニャンコトリロジー』についても、

   『トリロジー』は『三代記』。
   和田家の猫の三代目は『チー』である。

 と、述べておられます。

「にゃんこォさんだいきッ!」
「がるるぐる!」(←訳:生粋の猫派!)

 新婚時代、旅行に出かける友人の猫を預かったのが
 夫婦そろって猫好きになるきっかけ、でした。

 或る夜、
 和田さんの仕事場兼住居に
 仔猫を連れてきたのは……赤塚不二夫さん!

「あはァ! うなぎねこォ、でスかァ?」
「ぐるるー!」(←訳:違うよー!)

 和田夫妻が引き取ったのは
 アビシニアンの血を引くと思われる仔猫ちゃん。
 のちに、『桃代』と名付けられました。
 この『桃代』ちゃんを一代目として、
 二代目となるニャンコが
 『シジミ』ちゃん。

 『シジミ』ちゃんが和田さん家に来ることになった理由は……

 いえ、この先はヒミツにしておきましょう。
 何故って、和田さんを真の猫好きにしちゃったのは、
 どうやら『シジミ』ちゃんのようですから。

「しじみちゃんのォ、しょうぞうがッ!」
「がるぐる!」(←訳:素敵です!)

 ププっと笑ってしまう、
 三代目『チー』ちゃん到来時のエピソード。
 そして、御本巻末の、
 『ボーナス・ニャンコ』のページには
 ネコ好きさん&アート好きさん必見の
 ニャンダフルな猫画も!

「これはァすでにィ!」
「ぐぅるるがーる!」(←訳:ファインアート!)

 最愛のニャンコたちに寄せる文章と、
 和田さんの画、
 それに、奥様の平野レミさんの描いた絵も掲載されています。

 ただ――
 これは絵本……いや、画集?
 エッセイ集なのか、いわゆる『猫本』なのか?
 本屋さんではどのコーナーに置かれているのかしら?
 ちょっと想像がつきませんので、
 ゆっくり、じっくり、探してみてくださいね。

「ごろろろんッ♪」
「がぅるる!」(←訳:にゃおん!)

 ニャンコ好きさんの頬を緩ませる一冊、
 おすすめです!
 



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~ 旅する雑貨コレクター ~

2015-05-17 21:36:55 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おはだがァ、やけちゃうゥ~!」
「がるる!ぐっるるがるる~!」(←訳:虎です!シッポがやける~!)

 こんにちは、ネーさです。
 紫外線が強烈な五月……
 日傘や帽子、そして、こちらの御本をバッグに入れて
 おでかけしてみましょう~♪

  



       ―― 旅鞄(トランク)いっぱいの京都 ふたたび ――



 著者は堤信子(つつみ・のぶこ)さん、2015年3月に発行されました。
 『文具と雑貨をめぐる旅』と副題が付されているこの御本は――

「あれッ? このォちょしゃさんッてェ~?」
「ぐるるるがるぐる?」(←訳:どこかで見た気が?)

 著者の堤さんは、エッセイストさんであり、
 フルーアナウンサーさんでもある御方です。
 『ズームインスーパー』『はなまるマーケット』等の番組で
 長年レギュラーを務めていらした堤さん、
 文具雑貨の旅をテーマにした
 『旅鞄いっぱいのパリふたたび』
 『旅鞄いっぱいのパリ・ミラノ』
 『旅鞄いっぱいの京都・奈良』といった
 《旅鞄(トランク)》シリーズでも有名ですね。

「むふふッ♪ ざッかァ~♪♪」
「がるるるぐる!」(←訳:いいよね雑貨!)

 ええ、流行ってますね。
 北欧デザインの雑貨のお店は、
 近年とくに目立っていて、
 東京のショッピングMAPを大きく書き変えてしまいそうな
 勢いがあります。

 その一方で、純国産――日本製の雑貨は、
 ステータスが上がっているというべきでしょうか、
 美意識や品質の高さで
 海外から注目を浴びているほど。

「ここではァ、きょうとのォざッかァ、とうじょうゥ!」
「ぐるがるぅるる!」(←訳:期待しちゃうね!)

 著者・堤さんがこの御本で取り上げているのは、
 京都らしさが漂う文具雑貨と、そのお店。

 活字マニアの皆さまは、それぞれに
 《紙》へのこだわりを持っているのじゃないかしら?

「たとえばァ、このォ~…」
「がるる?」(←訳:千代紙?)

 私ネーさも、千代紙と見間違えましたが、
 違うんですねえ。
 
 和紙のお店『長谷川松寿堂』さんで扱っているのは、
 独自に考案した《手染め友禅紙》という、
 京染紙。

「うきよえェみたいィでス!」
「ぐっるるがる!」(←訳:こっちのもいい!)

 包み紙のお店、
 掛け紙のお店……
 あ、掛け紙というのは、
 関東では日頃、のし紙、と呼ぶ類の紙物、ですね。
 贈り物用の和菓子の箱にかける紙です。
 そうかあ、正式名称は
 掛け紙というのかぁ……勉強になりました。

 他にも、唐紙(からかみ)の便箋、封筒、
 木版の絵のハガキ、紙製のお皿などなど、
 京都の文具は《紙》が強い!

「とうきょうではァ~」
「がっるるるるぅ!」(←訳:売ってないよぅ!)

 お店の完全オリジナル、
 つまりは京都以外では手に入りそうにない、
 美しく繊細な文具、
 万年筆、ハンコ、手拭い……
 雑貨コレクターさんの笑顔が花咲く一冊で、
 さあ、一週間分のエネルギーを充填しちゃいましょう♪

「からふるゥ!」
「ぐるるる!」(←訳:にぎやか!)

 梅雨前の疲れを吹っ飛ばしたいときに
 おすすめです。ぜひ♪



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“東洋の美”、ふたたび?

2015-05-16 21:51:23 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 つあー・おぶ・じゃぱんッ、かいさいィ~!」
「がるる!ぐるがるーるがる!」(←訳:虎です!明日スタートだよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 イタリアでは2015ジロ・ディ・イタリアが開催中♪
 そして、こちら日本では明日17日よりツアー・オブ・ジャパンが開幕!
 堺、いなべ市、美濃、南信州、富士山、伊豆、東京と、
 日本各地をめぐるロードレースです。
 TV中継は望むべくもありませんが、
 自転車競技きらいじゃないわよ~!という御方は、
 Webなどでニュースをチェックしてみてくださいな。
 では、本日は読書をサボって展覧会情報を、どうぞ~♪♪

  



          ―― 山口小夜子 未来を着る人 ――



 東京都江東区の東京都現代美術館にて、
 会期は2015年4月11日~6月28日(月曜休館)、
 『Sayoko YAMAGUCHI The Wearist,Clothed in the Future』と
 英語題名が付されています。

 ちょっと珍しい横長タイプのチラシ(フライヤー)の写真には……

「くろかみのォ~♪」
「ぐるっる♪」(←訳:おかっぱ♪)

  

 切りそろえた漆黒の髪、
 印象的な切れ長の眼――

 山口小夜子(やまぐち・さよこ)さん(1949~2007)は、
 アジア人初のトップモデルとして
 パリ・コレクション、
 NYのコレクションでも大活躍した御方でした。

「うむゥ! すごいィ~そんざいかんッ!」
「がぅるるぅるっる!」(←訳:フォトジェニック!)

  

 この展覧会は、ショーモデル、
 資生堂専属モデル、
 また女優、パフォーマーでもあった小夜子さんの軌跡と、
 小夜子さんに新たに捧げるインスタレーションから構成されます。

 森村泰昌さん、
 宇川直宏さん、
 エキソニモさんといったアーティストさんが
 インスタレーションに参加しているんですよ。

「ときをォ、へだててェ~」
「ぐるるるる!」(←訳:生まれる美!)

  

 ファッションや広告写真に興味をお持ちの方々は
 きっと小夜子さんの功績をよく御存知のことでしょう。
 御存知ない方々も、
 東洋(=非西洋)の美の一端を彼女が切り拓いたことを
 心に留めおいてくださいね。

「とうきょうとォげんだいィびじゅつかんはァ~…ええとォ?」
「がるるるぐる!」(←訳:木場公園そば!)

 最寄駅はメトロの半蔵門線・清澄白河駅、もしくは
 大江戸線・清澄白河駅です。
 ぜひ、お出掛けあれ~♪




   では、オマケ画像もここで、エイっ! 
   
   
   京都名物・八ツ橋お菓子♪
   『チョコバナナ味』
   『もも味』は――
   「もふふッ♪おいしィ~でス!」
   「ぐるぐる!」(←訳:ぱくぱく!)
   伊勢丹立川店さんの京都フェアで購入したものです。
   変わったお味の八ツ橋も美味しゅうございましたよ♪
   「ぱくぱくぱくッ!」
   「がるる!」(←訳:ぱくり!)

   天候不順な毎日ですが、皆さま、穏やかな休日を。


   

 
   
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サヨナラを言う方法は。

2015-05-15 21:51:23 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ネーさッ、たいへんでスゥ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!ジロでトラブル!)

 こんにちは、ネーさです。
 ややっ! ユヴェントスへの声援に夢中になっている間に、
 ジロ・ディ・イタリア2015では大落車事故発生?
 優勝候補のコンタドール選手が肩脱臼のケガ?
 すぐに自転車競技系のニュースサイトをチェックしなくちゃ!
 いえ、その前に、
 心を落ち着かせて、本日の読書タイムも、さあ、どうぞ~♪

  



             ―― さよならの手口 ――



 著者は若竹七海(わかたけ・ななみ)さん、2014年11月に発行されました。
 御本冒頭に、レイモンド・チャンドラーさんの名言
 《警官にさよならを言う方法はまだみつかっていない(村上春樹さん訳)》
 を掲げたこの御本は、
 強力なハードボイルド!

「でもォ、たんていィさんはァ~」
「ぐるがる!」(←訳:女性です!)

 探偵役は、
 葉村晶(はむら・あきら)さん――
 アキラというお名前の腕利き女性探偵さんです。

 いえ、正確には、
 元探偵さん、なんですけどね。

「げんざいィ、きゅうぎょうちゅうゥ、でェス!」
「がるるるぐる?」(←訳:バカンスなの?)

 以前に契約していた探偵事務所が
 諸般の事情から店じまいしてしまっても、
 葉村さん、慌てませんでした。

 優秀な探偵で稼ぎもよく、
 無趣味で浪費癖もない彼女の貯金残高は
 なかなか大したものだったのです。

 ここでちょっと探偵業をひと休み……
 と、考えたのも当然、ですよね。

「たまにはァ~の~んびりィ~」
「がるるぐる♪」(←訳:お昼寝とか♪)

 ただ、本来が怠け者体質ではない彼女、
 知り合いの古書店さんでアルバイトを始めました。

 そこは、マニア向けのミステリ本専門店。

「みすてりせんもんてんッ?」
「ぐるるるるっ?」(←訳:探偵さんがっ?)

 お店の掃除、品出し、棚の整理、
 会計管理、イベントの企画、古書の買い取り。

 なんでもこなす葉村さん、
 オーナーの富山さんから頼まれて、
 或る家の、古本整理の場に駆けつけてみれば……

 “事件”に出くわしちゃう羽目になりました。
 
「ふァ? ふるほんからァ、じけんッ?」
「がるるる!」(←訳:いきなり!)

 “事件”がさらに“事件”を呼びます。
 必然的に、葉村さんのバカンスは
 自然消滅……する事態になりそうな?

「……でもォ、このじけんはァ~…」
「ぐるるがるる!」(←訳:危険が匂うよ!)

 20年も前の、失踪事件?
 単なる家出だったのか、それとも……?

 著者・若竹さんが楽しんで書いているのが
 ひしひしと伝わってくる疾走感と、
 目を離せない展開、
 20年前と現在の対比の絶妙。
 そして語り手の探偵・葉村さんの
 アイロニーが効いた分析と独白。

 もうひとつオマケに、
 ミステリ専門店が登場するだけに
 古今の名作ミステリへの言及もどっさりですから、
 ミステリ好きな活字マニアさん、
 海外&国内ミステリ初心者さんにもおすすめです!

「それでッ? じけんはッ?」
「がるるるる?」(←訳:どうなるの?)

 すべては読んでのお愉しみ♪
 皆さま、ぜひ、一読を。



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小さくても、ピカリ!の輝き。

2015-05-14 21:49:26 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 せーのっ……

   ユヴェントスがやってくれたぞーっ!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やッたでスよゥ!」
「がるる!ぐるがるるぅ!」(←訳:虎です!決勝進出だぁ!)

 いざ、CL決勝の地ベルリンへ!
 いやぁ~もう~応援疲れで朝から疲労困憊……ですが、
 心地良い疲れってものですね、これは。
 では、疲労を癒すべく、
 本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~♪

  



          ―― 東京のちいさな美術館めぐり ――



 著者は浦島茂世(うらしま・もよ)さん、2015年4月に発行されました。
 『small museum in tokyo』と英語題名が付されているこの御本は、
 東京23区の80館と、
 23区外エリアの9館、
 そして神奈川県エリアの11館、
 千葉・埼玉・栃木エリアの3美術館についての
 ヴィジュアルなガイドブックです。

「うむッ! とうきょうにはァ~おおいィのでス!」
「ぐるるがぅる!」(←訳:大小のミュゼ!)

 東京に散らばる星の数ほどの美術館――

 あ、そういえばですね、
 先日の展覧会情報でお伝えしました東京国立博物館の
 《鳥獣戯画》展がすっごいことになってるらしいわ!

「すッごいィ??」
「がるるる??」(←訳:というと??)

 『鳥獣戯画絵巻』の展示室は、
 もう押すな推すなの大混雑なのだとか。
 (未確認情報ではありますが、2時間待ちというウワサも?)

 なので、《鳥獣戯画》展へお出掛け予定の御方は、
 混雑する時間帯を避けて
 国立博物館平成館に向かって下さいね。

「あさいちばんッ、とかッ?」
「ぐるがる!」(←訳:夕方とか!)

 国立博物館に比べると、
 小さな……いえいえ、
 この御本の前半部分の
 23区内のパートで取り上げられている美術館には、
 東京ステーションギャラリーや
 三菱一号や型美術館、
 山種美術館、
 太田記念美術館、
 東京都庭園美術館といった
 全然ちっちゃくないじゃん!級のミュゼもありますけど、
 観る側にとっては
 “行きやすい”美術館ではありますかしら?

 資生堂ギャラリー、
 根津美術館、
 ワタリウム美術館、
 渋谷区立松濤美術館、
 原美術館、
 文化学園服飾博物館、
 田川水泡・のらくろ館……

「あはァ♪ のらくろッ♪」
「がるぐるるがぅる!」(←訳:元祖わんこキャラ!)

 そして、御本の表紙写真の、
 なんとも魅力的な、
 ホビットかムーミンが住んでいそうな建物は……

 東京の多摩北部になりますね、
 あきる野市深沢の
 深沢小さな美術館。

 ここ、国立博物館とは別の意味で、すごいわ……!

「むゥ? ちずにィ、よるとォ~…」
「ぐるるっ?」(←訳:遠そうっ?)

 JR五日市線の武蔵五日市駅から、
 車もしくはタクシーで10分。

 しかし、多摩っ子の私たちには分かるのです。
 この美術館、けっこうな山の中かもしれない……
 
「もりのォ、なかッ?」
「がるぐる?」(←訳:深山幽谷?)

 深山と形容するのは大袈裟に過ぎるでしょうけれど、
 ここホントに東京都内?とビックリしちゃう渓谷の、
 可愛らしい美術館。

 多摩地区、また横浜や鎌倉、
 埼玉の河鍋暁斎記念美術館、
 日光の小杉放菴記念美術館など、
 独自の魅力を放つ“ちいさな”美術館は
 まだまだたくさんあります。
 アート好きな活字マニアさんは
 ぜひこの御本で探してみてくださいな♪
 




  では、ここで!
  スペシャルオマケ画像もちょっこっと、どうぞ~!
  
  今シーズン開始直前に監督が突然辞めちゃったり。
  国内リーグ優勝も危ないとか言われたり。
  ダメ監督だとか叩かれたり。
  そんな彼らが……ガンバってガンバった!
  
  ↑地元トリノ市のサポさんたちも熱狂!
  
  ↑↓今日も新聞一面にドーンと!
  
  フォルツァ・ユーヴェ!
  おめでとう&ありがとう!
  次はベルリンで凱歌を~!
 

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100!の記念展。

2015-05-13 21:38:51 | ミュゼ
 こんにちは、ネーさです。
 日本時間で明日14日未明は、ええ、
 チャンピオンズ・リーグ準決勝レアル・マドリー×ユヴェントスの2ndレグ!!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ゆくぞォ~ッ、べるりんッ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!行こうベルリン!)

 とうとう来ましたこの時が。
 CL決勝戦の地ベルリンへ続く最終決戦、
 時代小説風に言えば、剣ヶ峰!
 桶狭間の戦いか天王山か!
 今日もスペインに元気玉を飛ばしつつ
 読書……じゃなくて展覧会情報を、どうぞ~!

  



            ―― 伝説の洋画家たち ――



 東京・上野の東京都美術館企画展示室にて、
 会期は2015年7月18日~9月6日(月曜休館、ただし7/20は開館して翌7/21が休館)、
 『――二科100年展―― 日本美術史の開拓者たちが、ここに集う。』と
 副題が付されています。

「わほゥ! めじゃーなァがかさんッばかりィ!」
「ぐるるるがるぐるる!」(←訳:展示品も名作ばかり!)

  

 そうね、クリスチアーノ・ロナウドにジジ・ブッフォンさん……
 じゃなくて
 佐伯祐三さん、岸田劉生さん、それに、

  

 アンデレア・ピルロさんにガレス・ベイルさん……
 じゃなくて、
 藤田嗣治さん、小出楢重さん――

「ネーさッ、めをォさまスのでス!」
「がっるーるるぐるる!」(←訳:サッカーから離れて!)

  

 えーと、はい、ガンバってみますわね。
 この展覧会は、と……。

 1914年に結成された《二科会》。
 同会主催による、在野の公募美術展《二科展》の歴史も始まりました。

 戦時中の一時期を除いて、
 毎年継続されてきた《二科展》は今年で100回となり、
 記念の展覧会が開催されます。

「きねんのォ、ひゃくかいめッ!」
「ぐるがる!」(←訳:豪華です!)

 岡本太郎さん、坂本繁二郎さん、東郷青児さん、
 村山槐多さん、安井曾太郎さん、萬鉄五郎さん……
 二科会に関わった近代日本美術のパイオニアさんたちの代表作が
 日本各地の美術館から
 上野・東京都美術館にやってきます。

「ちょうどォ、なつやすみィきかんッ、でスよゥ!」
「がるるるぐるるる!」(←訳:夕涼みに美術館へ!)

 開館時間は通常9:30~17:30、
 ですが金曜日は21:00まで開館してます
 (入室は閉室の30分前まで)。
 アート好きな皆さま、
 真夏の夕暮れは、美術館巡りをお楽しみくださいな~♪♪





   ……で、本日のオマケ画像なんですけど。
   
   やっぱりコレですっ!
   イタリアのスポーツ紙『トゥットスポルト』今日付けの一面には、
   ユヴェントス鼓舞の見出しが!
   『アンディアモ・ア・ベルリノ!』
   日本語に訳すなら
   『ベルリンへ行こう!』。
   「みんなでェ、ゆきましょうッ!」
   「ぐーるるがるぐる!」(←訳:チームで勝ち取れ!)
   ユーヴェの猛者さんたちが勝ち抜けますよう、
   皆さま、元気玉を送ってやってくださいましー!
   


 
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伸びゆく《緑》の系譜。

2015-05-12 21:30:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 あううぅ~、たいふうッ?」
「がるる!ぐるがるー!」(←訳:虎です!勘弁してー!)

 こんにちは、ネーさです。
 台風? CL準決勝バルサ×バイエルンの2ndレグが始まるっていうのに!
 思わず舌打ちしちゃいますが、
 試合開始までのお時間は、さあ、読書タイムを、どうぞ~♪

  



          ―― 茶の湯を愛したお殿さま ――



 著者は八尾嘉男(やお・よしお)さん、2015年4月に発行されました。
 題名にある『お殿さま』とは、
 いわゆる大名さまのことですよ。

「いざァ、とつげきィ~!」
「ぐるるるぅ!」(←訳:国盗りだぁ!)

 と、領土の奪い合いをしていた戦国(室町)時代、
 《茶の湯》、
 あるいは《茶道》というべきでしょうか、
 現代にも伝わる喫茶の作法が
 千利休さんによって完成されました。

 その当時、
 織田信長さん、豊臣秀吉さんたち
 そうそうたる“天下人”が茶の湯にハマっていたことは
 よく知られている歴史の事実ですね。

 そして、その後の時代にも……

「おおぜいィ、いまスでスよゥ!」
「がるぐるるがるるる!」(←訳:茶道マニアお殿さま!)

 この御本で、紛れもなく茶人大名であろう、と名を挙げられているのは、
 25人のお殿さまと、
 2人のご家老さま
 (ご家老さまも実質ほぼ殿さま格ですので、計27人のお殿さま)。

 しかし、生きた時代によって、
 茶の湯のありかた、
 傾向なども変わってゆく、と
 著者・八尾さんは分析しています。

「せんごくじだいィちょくごォ、からァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:維新と明治!)

 大きな所領を持つお殿さま、
 お金のない小国のお殿さま、
 皆さんそれぞれに茶道が好きで好きで。

 印象的なのは、
 政治手腕に冴えをみせた保科正行(ほしな・まさゆき)さん、
 画の才もあった柳沢保光(やなぎさわ・やすみつ)さん、
 煎茶好きな文人大名の増山雪斎(ましやま・せっさい)さん……

「にそくのォ、わらじィ!」
「がるるるるぐるるる!」(←訳:お殿さまと茶人のね!)

 茶の湯好きなお殿さまたちがいた……ということは、
 お茶なんで大っ嫌い!なお殿さまたちもいたのかなぁ。

 と、アマノジャクな私ネーさは、
 ついつい推測、いえ、邪推してしまいました。

 ボクお茶が苦手で~…
 体質的に抹茶がダメで~…
 ああ、お茶がつらい~……
 そんなお殿さまもいた、のかしら?

「いたとしてもォ~」
「ぐるるがるるるるる!」(←訳:内緒にしとかないと!)

 武家の社会において
 重要な嗜みのひとつであった茶の湯。
 ときには人事を左右し、
 コネ作りに役立ち、
 血統の証(あかし)でもあった茶の道。

「たかがァ、おちゃッ??」
「がるるる!」(←訳:されど茶!)

 歴史好きな活字マニアさんは
 愉しみながらサクサク読破できる一冊です。
 ノンフィクション好きな御方も、
 本屋さんの新書コーナーで
 探してみてくださいね~♪




 (ここ東京・多摩の八王子では風雨が強くなってきました。
  皆さま、どうぞお気をつけて!!)



 


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