テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

“知恵”が導く!

2015-05-11 21:50:27 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るる~♪ごがつのォ~♪いたりあァ~かいがんッ♪」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!海がきれい!)

 こんにちは、ネーさです。
 ジロ・ディ・イタリア2015の映像に映っているのは
 初夏のイタリア絶景海岸線♪♪
 たっぷり目の保養をしたら、
 さあ、今度は読書欲を満たすべく、
 こちらの伝記作品を、どうぞ~!

  



            ―― 東芝の祖 からくり儀右衛門 ――



 著者は林洋海(はやし・ひろみ)さん、2014年10月に発行されました。
 『日本の発明王 田中久重伝』と副題が付されています。

「からくりッてェ、いうとォ~…」
「ぐるるるがるるる?」(←訳:テケテンテケテン?)

 テケテン、テンテケテン、と
 お囃子の拍子に合わせて動く自動人形。
 歴史ある寺社さんのお祭りでは
 山車の上でからくり人形がお芝居する、ということもありますね。

 この御本の主人公――
 田中久重(たなか・ひさしげ)さんは、
 古今無双の《からくり職人》さんでした。

 江戸末期きっての、
 いえ、おそらくは日本の歴史上でもトップ3に入る、
 からくり人形作家!

「ゆみやをォ、びゅんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:文字も書く!)

 《からくり儀右衛門(ぎえもん)》
 《東洋のエジソン》
 とも称された田中近江久重さん(1799~1881)は、
 江戸期の寛永11年~明治14年にかけての、
 まさに激変する時代の只中を、
 自身の“創造力”を武器に生き、
 駆け抜けた人物です。

 田中製造所、現在の株式会社東芝の祖である《儀右衛門》さんは
 筑後久留米藩の、名のある……

「おぶけさまッ?」
「ぐるるる?」(←訳:豪商の子?)

 さぞや恵まれた家の、
 英才教育を受けて育ったお子さんかと思ってしまうんですけれど、
 お父さんの職業は
 べっ甲細工師さん。

 お父さんの弥右衛門さんは
 とても腕の良い職人として有名だったそうです。

「あはァ! しょくにんさんッ!」
「がるるる!」(←訳:共通項だ!)

 べっ甲細工の職人と、
 からくり職人。

 似ているようで、実は共通項は、ごくわずか。
 というのも、《からくり儀右衛門》さんのからくりは、
 ほぼ独学によるものだったのです。

 貸本屋で見つけた『機巧図彙(からくりずい)』なる本が、
 田中さんの制作の源でした。

 時計の内部機構を表した世界初の、
 からくり人形の分解図や制作過程までもが
 詳述されている書物。

 少年であった田中さんが
 その書物を参考に造り出したのは、
 しかし、
 誰も見たことがないような、
 つまりは本家である『機巧図彙』も超えてしまうような、
 驚愕のからくりの数々。

「でんせつゥ、でスねッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:重要文化財!)

 少年の日々から、
 からくり興行師、
 さらに発明家として名を成すまで、
 そして会社を興す明治の時代。

 伝記、ではありますが、
 武士ではないひとりの人間が江戸-維新-明治を生きた記録、
 とも捉えられます。
 
「だいこんらんのォ、じだいィでス!」
「がるぐるるっる!」(←訳:でも乗り切った!)

 “知恵”を灯火に、荒波を越えてゆく意気と意志。

 時代小説マニアさんには特におすすめの作品です。
 著者・林さんに拍手しつつ、
 ぜひ、一読を。
 
  
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“まぼろし”の中編。

2015-05-10 21:51:20 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 せーのっ……

 祝!ジロ・ディ・イタリア2015開幕~!
 今年はサンレモでのチームタイムトライアルからのスタートとなりました~♪

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ちゃりりんッ、ちゃりりんッ♪♪」
「がるる!ぐるるるがる~!」(←訳:虎です!イタリア一周~!)

 待ちに待ったグランツールのシーズン到来!
 日々のステージレースの結果を楽しみにしつつも、
 読書タイムも忘れてはいませんよ。
 さあ、本日はこちらの御本を、どうぞ~♪

   



          ―― ポアロとグリーンショアの阿房宮 ――



 著者はアガサ・クリスティーさん、日本語版は2015年1月に発行されました。
 英語原題は『Hercule Poirot and the Greenshore Folly』、
 1955年にクリスティさんが執筆し、
 しかし未刊行のままであった原稿が
 書籍化されたものがこの作品です。

「むむッ? ちょこッとォ、うすいィ~でスかァ?」
「ぐるがぅるるる?」(←訳:長編じゃないの?)

 ええ、そうですね、
 御本を手に取っていただければ分かりますが、
 分量的びは、中編、です。

 また、未発表原稿、と謳ってはありますけれど、
 クリスティさんはこの中編作品を、のちに、
 『死者のあやまち』 
 と題した長編作品にリライトの上、刊行しているので、
 クリスティーさんのファンの方々は、
 物語の大筋を御存知かもしれません。

「たんていやくはァ~」
「がるるぐる!」(←訳:ポアロさん!)

 灰色の頭脳を誇る、
 名探偵エルキュール・ポアロさん。

 次々と寄せられる依頼で忙しい彼が
 予定外の外出をすることになったのは、
 旧友アリアドニ・オリヴァ夫人が
 寄越した電話が
 あまりにも奇妙だったためでした。

「きんきゅうゥれんらくッ?」
「ぐるる?」(←訳:SOS?)
「いみふめいィ~!」

 何が何やら、
 さっぱり要領を得ないオリヴァ夫人の話しぶりは、
 盗聴を警戒しているからなのか?

 そうと察したポアロさんは列車に飛び乗り、
 オリヴァ夫人の滞在先、
 グリーンショアへ向かいます。

「なにごとォでスかッ?」
「がるぐるっ?」(←訳:事件だねっ?)

 このお屋敷でもうすぐお祭りが開催される――
 ミステリ作家であるミセス・オリヴァは、
 お祭りの出し物のひとつ、
 犯人当てをする推理ゲームのような企画の
 “作者”の任に就いているのですが、
 
 おかしい。

 何がどうとは言い切れないけれど、
 罠に陥れられ、
 誰かに操られているような、
 この感覚は……。

「それはァ、きもちィわるいィでス!」
「ぐ~るがる!」(←訳:嫌~な感じ!)

 オリヴァ夫人の不安には
 確固とした根拠があるのでしょうか。

 調査を開始したポアロさんが
 行き着いた場所は――

「やぱりィ、どらまちッくゥ!」
「がるるるぐるるるぅがる!」(←訳:すごいねクリスティさん!)

 長編作品『死者のあやまち』よりは
 コンパクトな中編『ポアロとグリーンショアの阿房宮』。
 ですが、コンパクトであるだけに、
 ギュッと中身が詰まって密度が高いとも言えます。

「てんぽッ、あッぷゥ!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:展開速いです!)

 クリスティーさんのファンであれば、
 もう読んだ作品の中編版なら……と、
 パスしちゃう御方もいるでしょうか?

 いえいえ、パスする前にぜひ一読を!
 読んでみれば、
 あらためてクリスティさんの凄さ、素晴らしさを実感し、
 『死者のあやまち』や他の作品を
 読み返したくなることは間違いありませんよ。
 ミステリ好きな活字マニアさんにも
 おすすめです!




 
 
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― パリの母と子 ―

2015-05-09 21:48:14 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 けいちゃんッ、がんばれェ!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!いま絶好調!)

 こんにちは、ネーさです。
 難しいことを平然とやってのけちゃう
 錦織選手の凄さにビビらされる週末ですね。
 決勝への進出を祈願しつつ、
 本日は読書をサボって――

「えーすをォ、めざせッ!」
「ぐるぅ!」(←訳:とりゃ!)

 いえ、必殺ショットではなく、展覧会情報をどうぞ~♪

  



         ―― ユトリロとヴァラドン 母と子の物語 ――



 東京・新宿の東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館にて、
 会期は2015年4月18日~6月28日(月曜休館)、
 『Exposition Suzanne Valadon et Maurice Utrillo』と仏語題名が、
 『シュザンヌ・ヴァラドン生誕150周年』と日本語副題が付されています。

「おふらんすゥ、でスねッ!」
「がるぐる!」(←訳:花のパリ!) 

  

 モーリス・ユトリロさん(1883~1955)と
 ユトリロさんの母シュザンヌ・ヴァラドンさん(1865~1938)。

 ユトリロさんは、絵画史上、
 なかなかにヘンテコな理由で画家になった御方だと言っても
 よいかもしれません。

「ふァ? りゆうゥ~??」
「ぐるるるっ?」(←訳:へんてこッ?)

 ユトリロさんが目指したのは、
 勝利や栄誉ではなく、
 アルコール依存症からの脱却。

 療法の一環として、
 医師に勧められて絵を描き始めたのが、
 彼の画業の出発点でした。
 
 独学で、プロになるつもりもない、
 そんな彼が次第に“売れて”しまった影には
 母・シュザンヌさんの存在がありました――

  

 この展覧会では、
 油彩を中心に、
 日本初公開となる作品や個人所蔵作品を含む
 ユトリロさんの作品約40点と、
 ヴァラドンさんの作品約40点が展示されます。

「にほんにはァ~、おおぜいィいるらしいィでス!」
「がるるるぐるがるる!」(←訳:ユトリロさんマニア!)

 ヴァラドンさんの生誕150年となる今年に開催される
 記念の展覧会、
 母と子のドラマ、
 母子それぞれの作品に惚れこんじゃってるファンの方々は
 ぜひお出掛けくださいね~♪


  


   ではここで、今日はお菓子モノじゃないオマケ画像を!
   
   庭で、道端で、公園で、
   花々が美しい5月です♪
   「ははのひにはァ、かーねーしょんッ?」
   「ぐるるがるる?」(←訳:バラもいいな!)

   皆さま、穏やかな休日を。





   
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仏友、旅から旅へ。

2015-05-08 21:41:57 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 がんばれェ、けいィくんッ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!熱気のスペイン!)

 こんにちは、ネーさです。
 CL準決勝に、テニスに、もうすぐジロ・ディ・イタリアも始まるし、
 モトGPも話題で……とスポーツ界は賑わってますね。
 ならば、本日の読書タイムは、
 激しいスポーツとは正反対タイプの?この御二方に登場していただきましょう~♪

  



          ―― 見仏記 メディアミックス編 ――



 著者は いとうせいこう さん×みうらじゅん さん、2015年3月に発行されました。
 息の長~い人気を誇る《見仏記》シリーズの最新刊ですよ。

「おひさしぶりィのォ、けんぶつゥ、でスねッ!」
「ぐるがるぅるがっるるっる?」(←訳:でもメディアミックスって?)

 いとうせいこうさん&みうらじゅんさんの御二人が、
 お寺を巡って仏像観賞の旅をする『見仏記』――

 《見仏記》シリーズは、まず“本”から始まりました。
 1992年、雑誌に発表されたのをスタートラインに、
 1993年には『見仏記』単行本が刊行されています。

 そして、見仏ってなに?と初めは戸惑った人々にも
 広く受け入れられ、
 単行本は文庫化、
 また、TV番組も制作されることに!

 関東圏ではあまり馴染みがないかもしれませんが、
 関西のTV局が制作したTV版『見仏記』は長寿番組になり、
 DVDも絶賛発売中なんですね。

「おふたりのォ、こうせきィでッ」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:仏像が身近な存在に!)

 およそ20年の月日を経て、
 すっかり忙しくなってしまったいとうさん&みうらさん、
 新たな見仏旅に出るにあたって、
 一計を案じます。

 書籍版『見仏記』とTV版『見仏記』、
 いっぺんにやっちゃおう!

「しょうえねェ、でスかァ?」
「ぐるがるる!」(←訳:一旅二見仏!)

 ふたりで新幹線に乗って、
 目当てのお寺に向かう、までは通常の『見仏記』と同じ。
 で、現地でTV制作のスタッフさんたちと合流して、
 撮影をしながら、
 仏像を見上げては、うっとり♪

 けれど、撮影クルーを引き連れず、
 いつものようにふたりだけで見仏旅をしてみたり。

 それから再び、TVカメラと一緒に
 お寺を訪ねてみたり、と。

「たのしィ~♪」
「がるるー!」(←訳:自由だー!)

 カメラを伴っての仏像鑑賞も
 ほどよい緊張感があって心地よいのですが、
 やはり仏友ふたりでの
 行き当たりばったりな旅は無敵です!

 ミラクルが連続する
 尾道での見仏紀行は、
 なんというか、
 ちょっぴり極楽気分?

「ふたりのォ、たびはァ~」
「ぐるがる!」(←訳:最強無比!)

 とはいえ、
 本文中には歴史や仏像に関する専門用語が
 さりげなく頻出します。
 ほわわ~んとした見仏紀行の底に流れる
 著者お二人の厳しくも真摯なな想いを、
 活字マニアの皆さま、
 見逃すことなかれ!

「きょうもォ、どこかでェ~…」
「がるるるぐるるる!」(←訳:ふらりとふたり旅!)




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稀代の策略家、それは……。

2015-05-07 21:47:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 つよいなァ、ばるさッ!」
「がるる!ぐるるがっるぐる!」(←訳:虎です!やはりメッシさん!)

 こんにちは、ネーさです。
 どうしたバイエルン、
 どうしたノイアー兄貴、底力見せろー!
 と叫びたくなった本日の読書タイムは、
 さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



           ―― ペロー昔話を読み解く ――



 著者は末松氷海子(すえまつ・ひみこ)さん、2015年4月に発行されました。
 『赤ずきんの森へ』と副題が付されています。

 《ペロー昔話》あるいは《ペロー昔話集・寓話集》といえば、
 このGWはTVや新聞などメディアでCMが盛んでしたね、
 あの――

「しんでれらァ、でスねッ!」
「ぐるがるー!」(←訳:映画公開ー!)

 え? ペロー童話?
 あれってグリム童話でしょ?
 と思った方々もおられるでしょうが、
 ヤーコプさんとヴィルヘルムさんのグリム兄弟が活躍したのは
 19世紀の前半から中頃にかけて、です。

 一方、シャルル・ペローさん(1628~1703)は
 17世紀のフランス人。
 なので、童話の語り手としては
 ペローさんの方が先達、というか、先輩、なわけですね。

「ふむむゥ! とするとォ~」
「がるるぐるるがるーぐる?」(←訳:童話の本家はペローさん?)

 日本では『シンデレラ』として知られ、
 ペロー童話では『サンドリヨン、または小さなガラスの靴』
 と題されている物語には
 多くの類話があります。

 御本の著者・末松さんによれば
 最古の例は、紀元前一世紀に
 ギリシャの歴史家ストラボンさんが記録したもの、だそうです。

 それが、欧州全体に広まり、
 各地に語り継がれるようになりました。

「むかしばなしィもォ~」
「ぐるがるるる?」(←訳:進化するんだ?)

 この御本では、ペロー昔話集の
 『眠れる森の美女』
 『赤ずきんちゃん』
 『青ひげ』
 『長靴をはいた猫』
 『サンドリヨン』
 などを取り上げ、
 グリム童話との違い、
 キャラクターや背景の差が
 丁寧に解析されています。

 その中で、私ネーさが感動すらおぼえたのは、
 『サンドリヨン』(シンデレラですね)よりも、
 『長靴をはいた猫』の章だったんですけど。

「にゃんこォ、でスかァ?」
「がるるるぐる!」(←訳:アニメが有名!)

 現ジブリの高畑さん&宮崎さんが制作スタッフに参加した東映の長編セルアニメや、
 米国ではCGでアニメ化された『長靴をはいた猫』。

 その本質を、著者・末松さんは鋭く喝破します――

   一口で言えば、フランス民話の特色は
   《この世は馬鹿と悪党の集まりである。
    バカになるよりはむしろ悪党を目指せ》
   という価値観に貫かれている。

「ええええェ~ッ??」
「ぐるるがるるぐるっ?」(←訳:それが童話の本質っ?)

 驚き呆れつつも、
 『長靴をはいた猫』のストーリーを思い返してみると……
 おお、その通りかも?

 権謀術数を駆使して
 主人である粉屋のせがれを
 のし上がらせてゆく猫!
 王さまも人食い鬼も、粉屋のせがれさえも、
 彼=猫にとっては操るべき人形に過ぎない?

「そッ、そうなのォでスかッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:恐るべき策略家!)

 さすがはペローさん、
 ルイ14世の宮廷を泳ぎ切った知識人だわ。
 『長靴をはいた猫』に
 こんなウラの顔があったとは。

「たのしィ~けれどォ~…」
「ぐるるがる!」(←訳:コワい顔だ!)

 まだまだ謎に満ちた《昔話》の世界を遊泳する
 楽しいノンフィクション、
 映画好きな御方にも
 児童文学好きな御方にもおすすめです。
 手に取ってみてくださいね~♪
 





 
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和ガラス、きらきら♪

2015-05-06 21:40:42 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うッほォゥ、うほほいィ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!勝利の舞だ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、やりましたよユヴェントスは!
 ホームにレアルマドリーを迎え討ち、2-1で勝利!
 13日に行われる2ndレグではCL決勝進出を目指し敵地で闘います!
 完勝祈願の元気玉をイタリアに送りつつ、
 本日は読書をサボって展覧会情報を、どうぞ~♪

  



            ―― 和ガラスのうつわ ――
 


 東京都町田市の町田市立博物館にて、
 会期は2015年3月14日~5月10日(月曜休館、ただし5/4は開館して5/7が休館)、
 『“Kwaii”Design:Brilliant World of Modern Japanese Glassware』と英語題名が、
 『明治のクールジャパン ―近代日本のかわいいデザイン―』と日本語副題が付されています。

 いま、上野では鳥獣戯画、
 六本木ではルーブル、
 渋谷ではボッティチェリさん、と
 メガ美術展が大勢の観客さんを集めていますけれど、
 拙ブログでは、敢えて、ちょっとマイナーな
 展覧会を御紹介いたしますよ。

「めいじィのォ、がらすゥはァ~」
「ぐるがるるるぅ!」(←訳:ハイクオリティ!)

  

 維新後、明治政府の肝いりで
 日本の量産ガラス製造は始まりました。
 まず西洋のデザインを模倣し、
 次第に日本古来の伝統文様を取り入れ、
 和風デザインのガラス器が
 制作されてゆくようになります。

「おりえんたるなァ~」
「がーるぐる♪」(←訳:アールデコ♪)

  

 この『展覧会には、
 コレクターさんに人気の
 『氷コップ』と呼ばれるかき氷入れ、
 プレス皿、コップ、醤油差し、ガラス製おもちゃ等、
 約230点のガラス器が展示されます。

 そして、展示品のオーナーさんには、
 ええっ?と驚く御方もいるんですよ。
 ↑上の画像は、
 アルフィーの坂崎幸之助さん!

「えッ? ほんとにィ?」
「ぐるる!」(←訳:本当だ!)

 坂崎さんの所蔵品、
 カップ%ソーサー、ゴブレットのセットは
 明治~昭和に制作されたミニチュアのガラス器です。
 
「かわゆいィ~♪♪」
「がるるぐるるぅる!」(←訳:いいねミニチュア!)

 ガラス器マニアさん(けっこういるらしいわ!)は、
 JRや小田急の駅からは離れているんですが、
 ぜひ、町田市立博物館へ。

 5月10日まで、と会期は残りわずかですので、
 (明日7日は休館です)
 ちょこっと急いでお出掛けくださいませ。





    は~い、ではここでオマケ画像も、どうぞっ!
   
   以前に御紹介しましたね、
   『UHA味覚糖』さんの
   《横濱アイスクリンキャンディ》。
   FMヨコハマ開局30周年記念の限定キャンディが
   好評のため全国販売されることに!
   「おいしィ~んでス!」
   「ぐるるがるるる!」(←訳:アイスクリン味!)
   私ネーさは、ドンキホーテさんで発見・購入いたしました。
   さわやかなミルク風味ソフトキャンディは、
   初夏の喉休めにぴったりですよ~♪♪




   
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たぶん、“出る”んです。

2015-05-05 21:46:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 はらはらァ、そわそわッ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!緊張です!)

 こんにちは、ネーさです。
 CL準決勝1stレグの試合は、もう間もなく開始……!
 ユヴェントスを応援する私ネーさ、今夜は眠れそうにありませんが、
 活字マニアの皆さまは、ふっふっふっ、
 こちらの御本で眠れぬ夜を過ごしてくださいな~♪

  



             ―― ばけたま長屋 ――



 著者は輪渡颯介(わたり・そうすけ)さん、2014年12月に発行されました。
 スカイエマさんによる表紙画からは、
 ええ、聴こえてきますね、
 ドロロン!
 ヒュ~ドロドロ!という効果音が。

「もッ、もしやッ、それはッ、あのッ?!?」
「ぐるがるるっ??」(←訳:アレですかっ??)
「でもォ、あれにィしてはァ~…」
「がるるぐるるる?」(←訳:雰囲気明るいよ?)

 御本の題名から、なんとな~くお分かりでしょうか。
 『ばけ』って記されているくらいですから、
 はい、ここに登場する某長屋には……

 出ます。

「ひいいいッッ!」
「ぐるるー!」

 新しく入居したばかりの弦次(げんじ)さんは、
 まったく知りませんでした。

 店賃(たなちん)、つまり借り賃が安いのには
 そういう理由があったのか!
 
「まんまとォ~」
「がるるるる!」(←訳:やられたね!)

 お江戸の時代の、はて、いつの頃のことでしょう。

 弦次さんは、
 厳しい親方のもとで修業をし、
 年季を終え、御礼奉公も済んで
 独立したばかりの
 指物(さしもの)師さん。

 現代風に言えば、起業したばかりの
 ピヨっ子経営者さんだわね。
 社長兼社員の自分ひとり、
 夢はでっかく、不安もでっかい、
 門出の日々。

 ですから、経費を節約したくて、店賃の安いこの長屋へ
 越してきてしまったのですが。

「こうなッたらァ~、にげだそうゥ!」
「ぐるがっるるる!」(←訳:また引っ越しだ!)

 長屋が静かなのは、
 弦次さんと、
 もひとりの住人・三五郎さんの他に店子がいないから。
 店賃が安いのは、
 本当に“出る”から。

 と分かった後でも、
 弦次さん、引っ越しには踏み切れません。

 だって、家族親戚、友人知人、弟弟子たちにも
 断言しちゃったのです。

 俺はここに根を下ろして一人前になる!とね。

「みえッぱりィ!」
「がるっるる!」(←訳:意地っ張り!)

 理由は、もうひとつ、あります。

 “出る”という噂につられて、
 ひとりの絵師さんが長屋の新住人となりました。

 雲居朔天(くもい・さくてん)と名乗るその町絵師さんは、
 幽霊画を描きたいがために、
 この長屋に越してきたのです。

 リアルを追及する朔天さんに
 リアルな、いえ、正真正銘の幽霊を見せるべく、
 弦次さんは奮闘いたします。

 ……怖いもんなんて聞きたくも見たくもねえんだけどなぁ、俺。

 とボヤきながら。

「あはァ! こわがりィでスかッ?」
「ぐるるるがる!」(←訳:ビビリ屋さん!)

 最近流行っているオカルトユーモアお江戸ファンタジー小説かしら?
 そう思っていると、
 物語は良い意味で読み手を裏切る方向へ
 つつーっと進んでゆきます。

 はたして、
 朔天さんはみごと幽霊画をモノにすることが出来るのか――

「こわいィ~けどォ~…」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:怖さを上回る好奇心!)

 落語の風味もキラリと光る、
 ライトでエンタな時代小説は
 楽しいフィクションが読みたい!とお望みの活字マニアさんにおすすめです。
 ぜひ、一読を♪
 
 
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あした、出かける前に。

2015-05-04 21:43:08 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 りょこうにィゆきたいィのにィ~」
「がるる!ぐるるるるがるる?」(←訳:虎です!高速道路は大渋滞?)

 こんにちは、ネーさです。
 GWは旅行だ!という御方、
 そしてGWはお仕事だけど後日にお休み取るのよ!という御方も、
 さあ、本日の読書タイムは
 ↓こ~んなステキな旅ガイド本を、どうぞ~♪

  



            ―― あした、金沢へ行く ――



 著者は伊藤まさこ さん、2015年3月に発行されました。
 ええもう、金沢で、旅、とくれば……

「しんかんせんッ、でスねッ♪」
「ぐるがるるぐるるる!」(←訳:北陸新幹線営業開始!)

 新幹線で行けちゃう金沢!
 お出掛けしたいわ!と考えた旅好きさんは大勢おられることでしょう。
 書店さんのガイド本コーナーでは、
 た~くさんの金沢方面観光ガイドが平積みになっていますが、
 オシャレ度でトップを走っているのは、
 やっぱりこの御本だわね。

 著者・伊藤さんは人気のスタイリストさん。
 また、
 『京都てくてくはんなり散歩』
 『京都てくてくちょっと大人のはんなり散歩』
 『信州てくてくおいしいもの探訪』
 『松本十二か月』
 などの“旅の本”も
 ロングセラーとなっています。

「ぷろふぇッしょなるゥ~たびびとッ?」
「がるぐっるるる!」(←訳:堂に入ってます!)

 旅好きなスタイリストさんの眼は、
 実に鋭く、
 金沢の《良いところ》をピックアップします。

 昔風でいて新しい、
 新竪町(しんかたまち)商店街、
 金沢が生んだ仏教哲学者・鈴木大拙(すずき・だいせつ)さんの足跡を伝える
 『鈴木大拙館』、
 昭和初期に建てられた薬屋さんの建物で
 営業しているお花屋さん『花のアトリエ こすもす』。
 
「ふるほんやさんもォ、いいでスねッ♪」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:金沢で本といえば!)

 主計町(かずえまち)の『泉鏡花記念館』、
 それに、
 六角塔が印象的な
 『中谷宇吉郎(なかたに・うきちろう) 雪の科学館』。

 世界で初めて人工雪の製作に成功した中谷さんのお話を、
 活字マニアの皆さまは
 一度は読んだことがあるのでは?

「わくわくゥしまスよゥ!」
「がるぐるるがる!」(←訳:雪の結晶の研究!)

 よく知られている中谷さんの言葉は……

   《雪は天から送られてきた手紙である》。

 中谷さん、いえ、中谷博士は
 現在は加賀市となっている石川県江沼郡片山津町に生まれました。
 雪や科学に関する多くの随筆も著しています。

 理系の活字マニアさんは、
 中谷博士の業績を偲びつつ、
 金沢周辺をめぐるのも
 思い出深い旅になるでしょうね。

「くいしんぼうさんもォ~」
「ぐるがるる~」(←訳:必読なのは~)

 巻末には、金沢の食材を使ったお料理のレシピも
 掲載されていて、
 食欲も刺激されます。

 北陸へ旅する方々は、
 新幹線に乗る前に
 ぜひ読んでみてくださいな。
 おすすめです!





 
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地下珍味ハンティング?

2015-05-03 21:41:52 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 祝!
 ユヴェントスFC4連覇達成~!!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やッたねッ、しろくろちーむッ!」
「がるる!ぐるるがーるーる!」(←訳:虎です!今夜はパーチーだ!)

 夜っぴてパーチー、いえいえ、パーティーしたいところですが、
 残念ながら火曜日にはCL準決勝1stレグが控えているので
 大騒ぎはお預けですよ。
 とはいえ、連休ですし、お祝いしたい気分ですから、
 本日の読書タイムは思いっきり楽しい御本を、
 さあ、どうぞ~♪♪♪♪

  



             ―― ダンジョン飯(めし) ――



 著者は九井諒子(くい・りょうこ)さん、2015年1月に発行されました。
 『DELICIOUS IN DUNGEON』と英語題名が付されています。
 うっふっふっふ♪ コミック好きな活字マニアさんは
 とうに御存知ですよね!

「たんけんでスゥ!」
「ぐるがるっ!」(←訳:剣と魔法っ!)

 ダンジョン――
 ゲームをやらない御方も、
 ファンタジー小説作品などで読み知っておられることでしょう。

 地下に広がる不思議な世界。
 人も魔物も共存する、暗闇の世界……。

「へいしょきょうふしょうのォ、ひとにはァ~」
「がるるぐるる!」(←訳:不向きだけど!)

 この御本にも、底の見えない地下世界が登場いたします。

 ある日、地下墓地の底が抜け、
 男がひとり現れました。
 彼は、1000年前に滅びた黄金の国の王であると名乗ります。

    ……いや、黄金の国は、まだ在る。
    王国は、狂乱の魔術師によって今なお地下深く囚われているのだ。

 そして、男は塵となって消えながらも
 言い残しました。

    魔術師を倒した者には
    我が国のすべてを与えよう。

「わひゃァ! だッたらァ~」
「ぐるがるるるぅ!」(←訳:探検しなくちゃ!)

 かくして、
 小さな村の地下墓地は、
 地下迷宮の探索に赴く冒険家たちの出発点となりました。

 仲間を集めて探検だ!
 黄金の国へ!

「えいえいおォー!」
「がっるるる!」(←訳:やったるぞ!)

 と、殴り込みをかけたいのはヤマヤマなれど。

 冒険にはお金がかかるんです、意外に。

「えッ? おかねェ??」
「ぐるるる?」(←訳:そうなの?)

 仲間の雇用費用。
 武器・武具等の装備品代金。
 照明や寝袋といった日用品代金。
 そして食費も……。

 あいにくと、
 地下迷宮への探索に取り掛かろうとしている青年・ライオスさん、
 資金をほとんど持っていません。

 人件費、装備費、食費……
 この中で、節約できるものといったら、
 どれだ?

「そッ、それはァ~…」
「がるるっ?」(←訳:まさかっ!)

 食費。

 そうだ、食費を浮かそう!
 地下迷宮をうろつく魔物をゴハンにして、
 自給自足冒険行だー!

「ひいィ! やだァ~ッ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:お腹こわすよ!)

 ライオスさんと、
 エルフの魔法使い・マルシルちゃん。
 ハーフフット族の鍵開け師・チルチャックくん。
 常識が通用しないダンジョン世界で
 彼らはお腹をこわすことなく目的を遂げられるのでしょうか?

 奇想天外な展開が連続するエンタなコミックは、
 斬新なグルメ漫画だ!と評判ですが、
 私ネーさ、どうもね、
 この作品は化けるんじゃないか、という気がいたします。
 笑いや美食の陰には
 “生命の秘密”や“宇宙の成り立ち”をめぐる
 壮大な物語が隠れているのかもしれない……って。

「そそそッ、そうかなァ??」
「がるぐるがるるるる!」(←訳:まだ先は見えないよ!)

 次巻の発売日が待ち遠しい珍品、いえ、傑作を、
 活字マニアの皆さま、
 GWの本屋さんで探してみてくださいね~♪


  

「うゥ~んッ? どらごんッてェ~…」
「ぐるるるがるるぅ?」(←訳:美味しいのかなぁ?)



 (付記・パッキャオさんの判定負け?なんか納得いかないわー!)


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国宝の中で、跳ねる!舞う!遊ぶ!

2015-05-02 21:41:37 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでスッ!
 しょうしゃはァ、どッちでスかッ??」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!夢の対決!)

 こんにちは、ネーさです。
 フロイド・メイウェザーさん対マニー・パッキャオさんの
 頂上対決が刻一刻と迫っています。
 はたして最強のボクサーはどちらなのか?
 1億ドルとも2億ドルともいわれるファイトマネーは……
 おっと、ついスポーツネタに走ってしまいましたが、
 GW真っ只中の本日は読書……じゃなくて
 展覧会情報を、どうぞ~♪

  



            ―― 特別展 鳥獣戯画 ――



 東京・上野の東京国立博物館(平成館)にて、
 会期は2015年4月28日~6月7日(月曜休館、ただし5/4は開館して5/7に休館)
 『京都 高山寺の至宝』と副題が付されています。

「はッけェよォ~いィ!」
「ぐるっる!」(←訳:のこった!)

 ええ、ボクシングならぬウサギとカエルのお相撲や追いかけっこ、
 動物たちの珍騒動を描いた楽しい絵巻『鳥獣戯画』は、
 全巻の修理が終了!

  

 2014年秋には京都国立博物館のリニューアルを記念する特別展として
 『鳥獣戯画』展が開催されました。
 そして2015年春には、東京へ!

「いざッ! けんざんッ!」
「がるぐる!」(←訳:一挙公開!)

 ↑チラシ(フライヤー)上で
 飛び跳ねているウサちゃんサルちゃんカエルちゃんたちが描かれているのは、
 4巻からなる絵巻――『甲巻』『乙巻』『丙巻』『丁巻』のうちの
 『甲巻』です。

 この『甲巻』こそが、
 最も有名な、
 また最も広く知られ、人気も高い
 《ザ・鳥獣戯画!》な存在ですね。

  

「ネーさ! えまきィだけじゃないィのでス!」
「ぐっるるがるる!」(←訳:こっちも最高さ!)

 そうなのよね!
 かの明恵上人さまが手許に置いてこよなく愛したという、
 子犬の木彫(重要文化財)、
 座禅する明恵上人さま(とリスくん)の御軸(国宝)など、
 『鳥獣戯画』ゆかりの品々、いえ、宝物―― 

  

 また、高山寺所蔵の『華厳宗祖師絵巻(けごんしゅうそしえまき)』(国宝)も
 航海されます。

 ただ、注意していただきたいんですけれど、
 会期中、『鳥獣戯画』については
 全4巻の各前半部分が展覧会の前期(4/28~5/17)、
 後半部分は後期(5/19~6/7)の展示、となります。

 他の作品も展示替えがあるそうなので、
 詳細については展示会公式HPを
 よく御覧になってくださいね。

「それからァ~それからァ~♪」
「がるるる!」(←訳:おみやげ!)

 ウワサによると、
 グッズ売り場がすっごい充実ぶりだとか。
 図録はもちろん、
 文具、雑貨、
 『鳥獣戯画』がプリントされた筒缶のコーヒー豆、
 京都名物《おたべ》のパッケージにも
 ウサちゃん&カエルくんが!

「それェ、ほしいィ~!」
「ぐるるがるる!」(←訳:欲しい欲しい!)

 『鳥獣戯画』ファンさんは、
 さあ、GWを上野のお山で過ごしましょう~♪




   では、今回はオマケ画像も“おでかけのお供”で!
   
   おなじみ『M&M』チョコレートの
   《今だけ!期間限定 キャラメルアップル》♪
   「おおッ♪げんていィ♪」
   「がるぐるるがる!」(←訳:ならマストだね!)

   いよいよGWの本丸です。
   お休み中の御方もお仕事中の御方も、
   皆さま、どうか穏やかな休日を!



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