テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

旅の前には♪

2015-12-11 21:53:38 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おォ~、やぱりィ!」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!並んでます!)
「おいしそゥ~…!」

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、私ネーさは見ました!
 12月とは思えぬ賑わいぶりのアイスクリーム屋さんを。
 では、本日の読書タイムも、
 “美味しい!”や“旨い!”をテーマにした作品を、どうぞ~!
 
  



           ―― 食味風々録 ――



 著者は阿川弘之(あがわ・ひろゆき)さん、
 画像の文庫新版は2015年8月に発行されました。
 (旧版は2004年4月に発行されました)
 『食味風々録』は
 『しょくみぶうぶうろく』とお読みくださいね。

 先日は、著者・阿川さんの座談集『文士の好物』を御紹介しましたが、
 こちらは随筆作品です。
 
「せかいじゅうのォ、おいしィ~ものッ!」
「ぐるるるる!」(←訳:出てきそう!)

 旅行マニアで知られた阿川さんのことですから、
 確かに、世界各地、あちらこちらの
 美味しいもののお話が出てくる、
 のですけれど……

 その前に、まず、
 阿川さんの“食”の感覚に仰天させられます。

 旅が大好きな阿川さん、
 当然ながら、船旅も大好き♪

 英国船、米国船の食事は美味しくないけれども、
 イタリア船、フランス船の食事は美味しい!

「うふふッ、さすがはァ~」
「がるるる!」(←訳:イタリア!)

 映画スターのケイリー・グラントさん、
 デボラ・カーさんと同席しての船上のディナー、
 あのときほど旨いフィトチーネは、
 その後イタリア本国でも日本でも二度と味わっていない。

「そッ、そんなにィ?」
「ぐるるるっるがるるるる?」(←訳:船ゴハンって美味しいの?)

 阿川さんには、しかし、
 気に入らないものがあります。

 船に備え付けられている
 スタビライザーという揺れ防止装置!

   時化(しけ)の航海が好き♪
   揺りかごでゆっくり揺さぶられている感じが、
   食欲を増進させてくれる♪

 というんですから、
 旅豪・阿川さんの胃袋は
 いったいどうなっているのか……?

「しんじられないィ~ッ!」
「がるぐるがるるぅ!」(←訳:常人離れしてるぅ!)

 と、ニヤリとさせられる『船の食事』は
 私ネーさイチ推しの作品ですが、
 御本の後半に収録されている
 『鮨とキャビアの物語』も
 笑いと旅と、
 そして日本が誇る美味《鮨》への思いが詰まった
 阿川さんの本領発揮!な一編です。

 巻末には、
 阿川佐和子さんとの対談
 『父さんはきっとおいしい』
 も収録されています。

「くすくすッ♪」
「ぐるる~」(←訳:題名も~)
「おいしそうゥッ♪」

 第53回読売文学賞(随筆・紀行)受賞作品であるこの御本、
 食いしん坊な活字マニアさんは、
 食べる前&旅の前に必読ですよ!
 ぜひ、手に取ってみてくださいね♪



 
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~ 香る“アジア” ~

2015-12-10 21:50:17 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでッス!
 いまかァいまかァとォ、そわそわッ♪」
「がるる!ぐるるるっ♪」(←訳:虎です!いつかなっ♪)

 こんにちは、ネーさです。
 CLグループ戦最終節が終わったら、
 今度はクラブワールドカップが開幕!
 バルサのメッシさんはいつ来日するのかしら?
 怪我しちゃったネイマールくんは出場するの?
 ドラマティックな展開を予感しつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
           ―― 紙の動物園 ――



 著者はケン・リュウさん、
 画像の日本オリジナル短編集は2015年4月に発行されました。
 英語原題は『THE PAPER MENAGERIE AND OTHER STORIES』、
 とりわけ、表題作『紙の動物園』は
 ネビュラ賞とヒューゴー賞、
 そして世界幻想文学大賞の各短編部門賞を受賞!
 という快挙を成し遂げた、
 世界的に評価の高い作品です。

「それはァ、ものすごォ~いッ!」
「ぐるる!」(←訳:大拍手!)

 著者のケン・リュウさんは
 1976年、中国に生まれ、
 現在は米国マサチューセッツ州に在住している背景ゆえか、
 物語の舞台、
 いえ、物語の基盤を
 “アジア”に置いているようですね。

 御本のいちばん初めに収録されている
 『紙の動物園』は、
 米国で暮らす青年が主人公ですが、
 彼を慈しみ、育ててくれた“お母さん”は
 香港からやって来た人でした。

「はるばるゥ、いこくへッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:異文化の中へ!)

 次に収録されているのは
 『もののあはれ』。

 こちらは、日本人の青年が主人公です。
 
「わほゥ! にほんッ、でスかッ?」
「ぐるるるがるる!」(←訳:なるほどアジア!)

 15篇の短編作品の中に、
 はっきりと、
 或いはぼんやりと、
 描き込まれている“アジア”の気配。

 その気配がもっとも濃く、
 強く香るのは、
 トリを飾っている
 『良い狩りを』でしょうか。

「あはァ!
 これはァ、ちゃいにーず・ほらーでスかッ?」
「がぅるるーるぐぅる!」(←訳:キョンシーがピョン!)

 チャイニーズ・ゴーストストーリーに
 スチームパンクを加味した新種!
 と呼びたいような、
 奇々怪々で、
 しかし凄まじく美しい物語を、
 私ネーさ、何度も読み返しましたよ。

 『紙の動物園』とともに
 絶対に読み逃がしてはいけない傑作です!

「ちゅうごくのォ、おはなしだけれどォ~…」
「ぐるるるがるるるるぐる!」(←訳:日本にもありそうなお話!)

 レイ・ブラッドベリさんの作品が好きな活字マニアさんに、
 ぜひともおすすめしたい御本です。

 ファンタジーとも、
 ミステリともホラーとも読み取れる、
 優雅な新世代SF作品は、
 たぶん2015年のベスト本候補の一冊!
 皆さま、
 本屋さんで、図書館で、探してみてくださいね~♪
 
 

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― ひっそりと、強く、美しく ―

2015-12-09 21:52:18 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 くゥ~ッ、まけちゃッたァのでス!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!悔しい~!)

 こんにちは、ネーさです。
 残念ながらCLグループ戦は首位通過とはならなかった
 我らがユヴェントス……
 でもまあいいわ!
 16強入りはしたし、
 あかつきくんは金星軌道投入に成功したことだし、
 気持ちも新たに、読書……をサボって、
 本日は、アートな映画情報を、どうぞ~♪♪

  



        ―― 写真家ソール・ライター ――



 プロデュースはマーギット・アーブさん&トーマス・リーチさん、
 監督・撮影はトーマス・リーチさん、
 イギリス・アメリカで2012年に製作・公開されました。
 英語原題は『In No Great Hurry:13Lessons in Life with Saul Leiter』、
 『急がない人生で見つけた13のこと』と
 日本語副題が付されています。

「しゃしんかァさんッ、でスかァ~」
「ぐるるる~?」(←訳:どんな人~?)

  

 ソール・ライター(Saul Leiter)さんは、
 有名な、
 そしてまた“忘れられた”フォトグラファーさんです。

 1940年代、
 ライターさんの写真は『ヴォーグ』『ハーパーズ・バザー』などの
 メジャーなファッション誌の表紙を飾りました。

「わおうゥ! それはッ」
「がるるる!」(←訳:一流の証(あかし)!

 けれど、写真に芸術性よりも商業性が強く求められた80年代、
 ライターさんは表舞台から消えてしまった……といいます。

  

 現在、
 渋谷のシアター・イメージフォーラムで上映中のこの映画は
 2006年にドイツのシュタイデル社から
 初の写真集が出版されたのをきっかけに
 ふたたび世界中で注目を浴びることとなった
 ライターさんに取材し、
 インタビューや撮影風景も加えて構成した
 ドキュメンタリー作品です。

 映画の完成後、
 2013年に惜しくもライターさんはこの世を去りましたが、
 写真好きさん&映画好きさんには
 ぜひ記憶に刻んでいただきたいです、
 ソール・ライターさんの名を!

「あのねッ、あのねッ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:イベントがあるよ!)

 12月16日、11:20の回の上映後に、
 写真評論家の飯沢幸太郎さんのトークイベントが!

 12月17日の11:20の回の上映後には、
 翻訳家の柴田元幸さんのトークイベントが
 予定されています!

 詳細な上映のタイムテーブルを
 シアターイメージフォーラムさんのHPで確認したら、
 さあ、観る気・聴く気満々で
 お出掛けしてくださいね♪

「いッてらッしゃァ~いッ!」
「がるるる!」(←訳:良い夜を!)
 



    では、ここでいつものように、オマケ画像も!
   
   「……あれれッ?」
   「ぐるるぅ?」(←訳:変だよぅ?)
   「おやつじゃァないィッ??」
   
    ↑こちらは『資生堂』さんの
   《マジョリカマジョルカ限定ネイル》!
    オンラインショップでは完売の人気色《11》を、
    何軒ものお店巡りをして
    ようやく発見いたしました♪
    お店で見かけたら、
    ネイル好きな御方へのクリスマスプレゼントにいかがでしょうか?
    おすすめ色は《11》ですよ、《11》~!
    
  
     
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かけがえのない、それは。

2015-12-08 21:58:15 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうもォ、とりゃァ~ッ!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!投げたぞ元気玉!)

 こんにちは、ネーさです。
 ユヴェントスFCは日本時間の9日未明、
 敵地でセビージャと対戦します。
 CLグループ戦首位突破を期しての重要な一戦、
 どうか勝てますように~!とスペインへ元気玉をブン投げたら、
 はい、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  



           ―― ボタンちゃん ――



 小川洋子(おがわ・ようこ)さん作、岡田千晶(おかだ・ちあき)さん絵、
 2015年11月に発行されました。
 ↑上の画像から、お分かりでしょうか?
 小説やノンフィクション作品ではありません。

 絵本です。

 けれど、活字マニアの皆さま、
 絵本だからといって、
 あまり馴染みのないジャンルだからといって
 敬遠してはいけません。

 作者は、小川洋子さん!

 ええ、小川洋子さんです。
 『博士の愛した数式』の、『ミーナの行進』の、
 『猫を抱いて象と泳ぐ』の、
 あの小川洋子さんですよ!

「これはァ、よまなくちゃッ!!」
「ぐるがるるる~!」(←訳:何を措いても~!)

 小川さんの文章と、
 バチバチ化学反応を起こしながら
 読み手を物語の世界へ誘うのは、
 岡田千晶さんの
 “ものの手ざわり”が感じられるような、
 ぬくもりのある絵です。

 では、ほんのちょっとだけ、
 御本の粗筋を紹介いたしますと……

「わくわくわくッ♪」
「がるー!」(←訳:謹聴ー!)

 ボタンちゃんは、
 丸いお顔の女の子です。

 ボタンちゃんがいるのは、
 ブラウスのいちばん上。

 ブラウスの持ち主・アンナちゃんは、
 このブラウスをとてもとても大事にしています。

「とっておきのォ、いッちゃくゥ、なのでス!」
「ぐるるるるがるるぐるる!」(←訳:お出掛けの時だけ着ます!)

 よそゆき用の、上質なブラウス。

 そのブラウスの衿元で、
 なかよしのボタンホールちゃんと一緒に、
 次のお出掛けはいつかしらと
 楽しみに待つボタンちゃんでしたが……

 或る日、たいへんなことが!

「わわッ、きんきゅうゥじたいィでスッ!」
「がるぐるるっ?!?」(←訳:糸が切れたっ?!?)

 ボタンちゃんをブラウスに留めていた糸が、
 ぷつり!

「だッだれかッ」
「ぐるるるっ」(←訳:たすけてっ)

 子ども部屋の床を
 コロコロ転がってゆくボタンちゃんの、
 思いがけない旅と、
 思いがけない巡り会い、
 そしてその先には――

「そこまでェ、でスゥ!」
「ぐるーっ!」(←訳:しいーっ!)

 読み終えて、しばらく経ってから、
 じわり、
 ずしり、
 と、こころに響きます。

 なんでもないこと、のようでありながら、
 脳髄を揺さぶるほどの
 大切なこと。

 ああ、やはりこれは
 小川洋子さんでなければ書けないお話です!

「みじかいィおはなしィ、だけれどォ~」
「がるるるぐるる!」(←訳:長編をもしのぐ!)

 小川さんのファンの方々は、
 くれぐれも読み逃がしなきよう!

 そして岡田千晶さんの絵に、
 装丁・本文デザインを担当したalbireoさんにも拍手を!

「わんだふるゥ!」
「ぐるぐるぐるぅ!」(←訳:ぱちぱちぱちィ!)
 
 さあ、活字マニアの皆さま、
 文も絵も何もかも素晴らしいこの御本を
 ぜひ!探してみてくださいね~!!
 

 
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扉よ、ひらけ。

2015-12-07 21:58:58 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 がんばれェ、あかつきィ~!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!金星へGO!)

 こんにちは、ネーさです。
 金星探査機あかつきくんの金星周回軌道投入オペレーション、
 成功するといいですねえ♪
 良い報せを首を長~くして待ちながら、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



          ―― 鍵の掛かった男 ――



 著者は有栖川有栖(ありすがわ・ありす)さん、2015年10月に発行されました。
 毎年、12月に入ると、
 “年間ベストミステリ”ランキングが
 大手週刊誌などで発表されますが、
 こちらの作品、しっかりランクインしています!
 
「やッたでスねッ!」
「ぐるぐるぐる!」(←訳:ぱちぱちぱち!)
「はくしゅゥ~!」

 期待感満杯で手に取ってみれば――

 はい、御本の語り手は、
 著者・有栖川さんと同姓同名のミステリ作家さんである
 有栖川アリス先生です。
 
 でも、ここはアリス先生の地元・大阪ではないようですね?
 東京の、大きなホテル……?

「わおォ、はなやかなァ、ぱーてィー!」
「がるるぐる!」(←訳:授賞式だよ!)

 文学賞の授賞式が行われているその会場の、
 ほどよく人の輪から外れた場所で、
 お料理をパクつくアリス先生。

 ファンの私たちにとっては残念なことに、
 今宵のパーティーの主役はアリス先生ではありません。

 では、何のために
 アリス先生がここに来ているのかというと、
 ほぉら、あそこ!

「ふァ~、あのひとがァ、しゅやくさんでスかァ??」
「ぐるるぅ~!」(←訳:目立つぅ~!)

 豪華な顔ぶれのパーティーの参加者の中、
 モーゼのごとく、人の群を左右に分かち、
 華麗に登場したのは、
 人気作家の影浦浪子(かげうら・なみこ)さん。

 実は、大阪から東京へ、
 アリス先生を招待したのは、
 影浦さんだったのです。

 パーティー会場で、
 各出版社の編集者さんたちが
 わらわらと御機嫌伺いに寄ってくる大物作家さんが、
 なぜ、アリス先生を……?

「あッたこともないィのにィ??」
「がるるぐるるるる?」(←訳:接点もないよねえ?)

 パーティーの後、
 影浦さんはアリス先生に事情を説明しました。

   あなたに調べていただきたいことがあるんです。
   それは犯罪に関係しています。

「むむゥ、そういうことォでスかァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:秘かな依頼!)

 あなたと、犯罪学者の火村先生に。

 アリス先生の親友であり、
 京都の英都大学社会学部准教授の、
 火村英生(ひむら・ひでお)さんの名を、
 影浦さんは知っていたのでした。

「ふむふむッ、わきゃッてきましたでス!」
「がるぐるるるるるー!」(←訳:納得してないんだー!)

 そう、影浦さんは納得していないのです。
 或る人物が亡くなった状況に。
 事件性はない、という警察の判断に。

 それは大阪のホテルで起こったことでした。
 自分の地元での出来事だと聞かされたアリス先生、
 好奇心を刺激されたのでしょうか、
 火村さんを誘い、
 影浦さんのため、調査を始めるのですが……

「あれれッ? おひとりィでスかァ?」
「ぐるがるるる?」(←訳:火村センセは?)

 大学はちょうど試験シーズン。
 火村准教授は忙しいので、
 まずはアリス先生がひとりで調べにかかりました。

 調査対象となった、ひとりの男性。
 彼はどんな人間だったんだろう?
 彼の家族は? 友人は?
 彼の過去は?

 しかし、アリス先生が見つけたその人物の“過去”は
 鍵の掛かけられていました。
 
 何者にも、
 決して見せまいと覚悟した、
 固く閉ざされた過去――

「でもォ、さがすのでス!」
「がるぐるる!」(←訳:鍵と鍵穴を!)

 アリス先生、
 そして火村准教授が解き放つ扉の奥に
 いったい何が隠されているのか。

 ええ、ミステリ好きさんは
 目一杯愉しみましょう!
 激おすすめの逸品、
 必読ですよ~♪
 
 


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ふたりの、笑う門。

2015-12-06 21:45:46 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぜッさんうりきれェちゅうゥ!なのでス!」
「がるる!ぐるるるるがる!」(←訳:虎です!観てみたいよね!)

 こんにちは、ネーさです。
 話題の映画『007スペクター』は公開されたばかり。
 そして、次にやってくる話題作は……
 もちろん《スターウォーズ》シリーズ最新作!
 数分で完売したという
 初日分の前売券をお持ちの貴方はラッキーです。
 そして、本日の読書タイムは、
 ラッキーオーラをがんがん放つこちらの御夫婦の
 ノンフィクション作品を、どうぞ~♪
 
  


 
        ―― 妊活ダイアリー Fromブス恋 ――



 著者は鈴木おさむさん、2015年9月に発行されました。
 雑誌『Hanako』2012年11月22日号~2015年5月14日号に連載された
 著者・鈴木さんのエッセイ作品をもとに
 新たに加筆・訂正を施したものがこの御本です。

「ひょッ、ひょうしィがァ~…!」
「ぐるるる~!!」(←訳:まぶしい~!!)

 御本の表紙で
 ぴっかぴかの笑顔を花咲かせているのは、
 著者・鈴木さんの最愛のパートナー、
 大島美幸さん。

 大島さんが、2014年5月に妊活休業宣言をして
 芸能活動をお休みしていることは
 既に広く知られています。

 この御本では、
 妊活に入るまでと
 妊活に入ってから、
 妊娠してから出産に至るまでの
 おふたりの生活を
 鈴木さんの目線で綴っています。

「いろいろォ、おおさわぎィにィ、なッちゃッたでス!」
「がるるぐるるるー!」(←訳:人気者だからねー!)

 私生活のすべてを、
 ではないけれど、
 プライベートな暮らしのあれこれを
 公にしてしまうことも珍しくない、
 芸人さんというお仕事。

 しかし。
 鈴木さんと大島さんは、
 豪快にバラしちゃいます。

 妊活行動を、赤裸々に!
 TV番組でマラソンをした日の、
 “焼肉”の思い出。
 ネットで叩かれたら!
 炎上したら!

「ぜェ~んぶゥ!」
「ぐるるがるるぅる!」(←訳:ここに書いちゃう!)

 叩く者あれば、
 励ます者あり。

 鈴木さんが落ち込めば、
 大島さんがドンと背中を叩く。

 大島さんが泣けば、
 鈴木さんが優しく、力付ける。

 崖っぷちの小道、
 険しい峠は、
 ふたり手を取り合って越えてゆく。

「どこどこまでもォ~」
「がるぐるるる!」(←訳:寄り添いあう!)

 この記録を、
 是と取るか取らないかは、
 読み手さんの心理状態次第、だとしても。

 こういう生き方は、
 カッコわるくない。
 いっそ清々しい!

 と、私ネーさは感じましたよ。

「ことほぐゥべしィ!」
「ぐるっるるがるる!」(←訳:チビっ子の未来を!)
 
 ここに記述された妊活期間のその後の経過は、
 現在も『Hanako』誌上で、
 また鈴木さんのブログでも
 公開されています。
 御本と併せて、読んでみてくださいね。


 なお、この作品の印税は全額
 『東日本大震災ふくしまこども寄附金』に
 寄付されるとのことです。

 チビっ子たちに幸あらんことを。


 
 
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100のアングラ、あります!

2015-12-05 21:55:24 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 おめでとうゥ~よんひゃくゥッ!」
「がるる!ぐるるるがるぐる!」(←訳:虎です!すごいぞジジさん!)

 こんにちは、ネーさです。
 ユーヴェまた1勝!も嬉しいのですが、
 今節の試合で守護神ジャンルイジ・ブッフォンさんは
 セリエA400試合出場の記録を達成しました!
 
「きゃぽゥ!」
「ぐるる~♪」

 大記録に拍手!を送りつつ、
 さあ、本日は読書をサボって展覧会情報を、どうぞ~♪

  



      ―― ジャパン・アヴァンギャルド ――



 東京都渋谷区道玄坂のポスターハリスギャラリーにて、
 会期は2015年11月1日~12月27日(休廊日は12/7、12/8、12/14、12/21)、
 『―アングラ演劇傑作ポスター展』と副題が付されています。

「ふァ~、これはァ~…!」
「がるるぐるるる!」(←訳:なんかパワフル!)

  

 1960~1970年代にかけて、
 世界の各地でシンクロするかのように誕生した
 カウンター・カルチャー。

 日本の演劇界にも、
 《アングラ演劇(小劇場運動)》が沸き立ち、
 また同時に、
 独特のポスター美術も誕生しました。

 天井桟敷、状況劇場、黒テント、
 自由劇場、大駱駝艦など、
 新進演出家さんに率いられる小劇場で
 ポスターという、
 “旗印”を描いたのは。

 横尾忠則さん、粟津潔さん、赤瀬川原平さん、
 宇野亞喜良さん、金子國義さん、篠原勝之さん、
 平野甲賀さん、及川正通さん、林静一……といった、
 現在ではトップアーティストとされる方々!

「よこおさんッ、だいすきィ~でスゥ!」
「ぐるるがっるるる!」(←訳:みんなカッコいい!)

  

 この展覧会では、
 ポスターハリスカンパニーさんが所蔵する
 2万点を超えるコレクションの中から選ばれた
 約100点のポスターが展示されている、のですが。

 ポスターハリスギャラリーさんは、
 ビルの老巧化などのため、
 移転を予定しているそうです。

 クロージング企画第一弾でもあるこの展覧会は
 書籍『ジャパン・アヴァンギャルド アングラ演劇傑作ポスター100』
 刊行を記念するものでもあります。

 渋谷のギャラリーには行けない御方も
 書店さんのアート本コーナーで
 御本を見かけたら、
 ちょっこっと立ち止まって、
 手に取ってみてくださいね!

「ばしょはァ、しぶやのォ~…」
「がるるる!」(←訳:ドンキ裏!)

 ポスターハリスギャラリーさんは、
 文化村通りのドンキホーテさんの、
 もう一本裏手の路地裏にあります。
 (詳細な地図はHPを御参照ください)

 期間中は、
 寺山修二さんのお誕生日12月10日に
 来場してくださった方にはプレゼントあり!

 展覧会場で『ジャパン・アヴァンギャルド』を
 購入してくださった方には特製ポスターをプレゼント!

 と、とことんユニークなポスターハリスギャラリーさんへ、
 アート好き&演劇マニアな皆さま、ぜひ♪

 
 
     さあ、美味し~いオマケ画像も、ここらで、はい!
    
     『不二家』さんの
     《カントリーマアム HOT OVEN とろけるチョコチップ》♪
     「わほッ♪しんさくゥ?」
     「ぐぅるがっるる!」(←訳:チョコいっぱい!)
     寒さを乗り切る元気のモトは、
     やっぱりおやつタイム!
     皆さま、朝夕の冷え込みに注意して
     穏やかな休日を!


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― 魅惑の双子たち ―

2015-12-04 21:49:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 せーのッ!」
「がるる!ぐるぅーっ!」(←訳:虎です!うりゃーっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ふーぅ、海外サッカーファンって忙しいわ。
 日本時間で明日未明、ラツィオと戦うユヴェントスの選手さんたちへ
 またも元気玉をかっ飛ばしたら、
 はい、読書タイムです♪
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



    ―― くらべてわかる世界の美しい美術と建築 ――



 著者は五十嵐太郎(いがらし・たろう)さん、2015年10月に発行されました。
 『ART×ARCHITECTURE』と英語題名が付されています。
 ↑上の画像からもお分かりのように、
 ちょっと大判の、
 ちょっと重量もあるアート本なんですけど、
 いいですね、この斬り口!

 《比較の妙》

 をテーマに、
 ぐぐぃっ!と美術史を総括!

「ふァ~、しゃしんがァ、いィ~ッぱいィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:名作がずらり!)

 著者・五十嵐さんが《比較》の土俵に乗せるのは、
 絵画一枚だけを観賞するのではなく、
 単体で眺める建築でもなく、
 並べて、くらべてみれば
 互いに引き立てあう
 ふたつの“美”。

 たとえば、
 ページの片側には
 ゴッホさんの画『オヴェールの教会』、
 もう片方のページには
 パリ北西のオヴェール・シュル・オワーズ教会。

「じつぶつのォ、きょうかいィ、でスねッ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:絵画とそのモデル!)

 また、或るページには、
 フラゴナールさんの画『ブランコ』と
 ロココ装飾が目に眩しいドイツのアマリーエンブルクの宮殿が。

 そしてまた、
 クリムトさんの壁画『ベートーヴェン・フリーズ』と
 分離派の代表的な建築『ゼツェッション館』の外観写真が。

「ほほゥ、なるほどォ?」
「ぐるる!」(←訳:同類だ!)

 分かりやすい比較もあれば、
 おや?と考え込んでしまうような比較も、
 五十嵐さんは取り上げています。

 縄文土器と、現代建築?
 長谷川等伯さんの屏風と、イタリアの広場?

「あはァ! おもしろいィ~♪」
「がーるるーる!」(←訳:ハーモニーだ!)

 何しろこちらは“見る”御本ですので、
 私ネーさのヘタな説明よりも、
 書店さんや図書館で探し出し、
 御自身で手に取って“見て”みてください。

 似ている。
 呼応し合っている。
 直接の関係はないけれど、
 通じ合うものを持っている――

「ふたごのォ、ようなッ?」
「ぐるるがるるぐるる?」(←訳:他人の空似のような?)

 どちらが優秀なのかを決めようなどとは考えず、
 直感的に、
 ふたつを眺め、“くらべて”みる。
 
 そこから得られる、調和の美と愉楽。

 図版、写真資料の印刷精度も素晴らしく、
 美術評論としても一級のこの作品、
 全活字マニアさんにおすすめです。
 ぜひ、一読を~♪


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ともに、歩む。

2015-12-03 21:51:51 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うぎゃッ! ひろッちゃッたでスゥ~!」
「がるる!ぐるるがっるー!」(←訳:虎です!スマホ拾ったー!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日の午後3時頃のこと、
 JR八王子駅近くで携帯電話を拾いました。
 私ネーさ、ソッコーで派出所に届けましたので、
 心当たりのある御方は警察署に問い合わせてみて下さいね!
 (機種はアクオスだったかな~?)
 では、ここからあらためて、
 本日の読書タイムを、どうぞ~♪

  



         ―― 陽だまりの天使たち ――



 著者は馳星周(はせ・せいしゅう)さん、2015年10月に発行されました。
 『ソウルメイトⅡ』と副題が付されたこの御本は、
 2013年に刊行された『ソウルメイト』(現在は文庫版もあります)に続く、
 《犬と人間》の物語第二弾です。

「かんかいィもォ~、わんこでス!」
「ぐるがるる!」(←訳:全作ワンコ!)

 『ソウルメイト』には、
 犬種の名前を冠した短編7作品が収録されていました。
 例えば、『チワワ』『ボルゾイ』『ジャーマン・シェパード』……
 というように。

 そして、『Ⅱ』であるこちらの御本にも、
 7作の短編小説が収められています。
 登場するワンコたちは……
 
 えーと、言っちゃっていいかしら??

「むむッ、むずかしィところでスゥ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:内緒にしとこう!)

 そうね、
 『Ⅱ』ではどんなワンコたちが主役を務めているのか、
 読み手さん御自身の眼で
 初めて知っていただきたいので、
 ここでは内緒にしておきましょう。

 でも、1作品だけ、
 私ネーさのお気に入り作品の主役さんに
 お顔をちょこっと見せていただくなら――

「ふぱッ! おなかがァ!」
「ぐ~る!」(←訳:長~い!)

 バセット・ハウンド、って
 皆さまは御存知でしょうか?

 何だそれ?と首をひねった方々は、
 さあ、画像検索!
 検索がメンドくさい方々は、
 靴のブランド『ハッシュパピー』の
 シンボルキャラクターになっているワンコを
 思い浮かべて下さいな。

 短い足。
 長い胴。
 垂れた耳。

 擬音(オノマトペ)で表現するなら……

 デベデベ!

「あるくとォ、みみがァ、でべでべッ、なのでス!」
「がるるぐるぐるがるる!」(←訳:お腹もデベデベ揺れる!)

 そのデベデベが
 慣れてくると可愛くて可愛くて!
 
 登場人物のひとり(人間です)にも
 “バセットってもともとぶさ可愛い犬種”
 とか堂々と言われちゃってるくらい、
 公認デベデベ犬なのです♪

 けれど、亜紀ちゃんの愛犬ルカくんは、
 デベデベなバセットではあっても
 出会う人たちから
 イケメンねえ、と誉められる器量良しワンコでした。

「でしたッ??」
「ぐるるがる?」(←訳:過去形なの?)

 ルカくんの4回目の月命日、
 帰宅した亜紀ちゃんは驚きます。
 
 バセット犬・ハウンドがいる!
 この子はいったい……?

「ぬいぐるみィッ?」
「がるるぐるるるる!」(←訳:違うよ生きてるよ!)

 “犯人”は、お母さんでした。

 亜紀ちゃんのお母さんが、
 レスキュー団体から連れてきたワンコ、なのですが。

 ルカくんを失ってとても悲しんでいる亜紀ちゃんは
 怒りに身を震わせます。

  新しい家族だなんて!
  わたしが会いたいのはルカなのに!

 そんな彼女に、
 アンジュ(天使)という名を持つデベデベ犬くんが
 どんな《顔》を見せてくれるのか、というと――

 はい、ここから先は
 御本を読んでくださいねー!
 読み終えたら、
 バセット・ハウンドのファンになってしまうことは
 間違いありません♪

「でべでべにィ、しんきんかんッ!」
「ぐるがる~!」(←訳:もう夢中~!)

 著者・馳さん撮影による表紙写真、
 作品の扉に描かれている村尾亘さんのイラスト、
 そして巻頭詩『いつもそばにいるよ』も
 じっくり味わってください。

 ワンコ好きさんには
 なによりおすすめの《いのちの讃歌》、
 ぜひ、一読を。
 

 
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雪の郷で、花、花、花。

2015-12-02 21:42:59 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しもやけェ、ちゅういィ~でスゥ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!乾燥にも注意!)

 こんにちは、ネーさです。
 冬はひどく空気が乾燥する関東では、
 ハンドクリーム必須!
 手指をキュキュっとマッサージしながらの
 本日の読書タイムは……はい、サボります。
 集の半ばは、↓こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪

  



         ―― 蜷川実花 展 ――



 新潟県新潟市の新潟県立万代島(ばんだいじま)美術館にて、
 会期は2015年11月28日~2016年2月28日
 (休館日は、12/14、12/28~1/2、1/12、1/18、2/1、2/15)、
 大規模な展覧会は5年ぶり!という、
 写真家・蜷川実花さんの作品展ですよ♪

「ぷひゃッ! いろォあざやかァ!」
「ぐるがるぐるる!」(←訳:春が来たみたい!)

  

「↓こッちはァ、なつゥ??」
「がるぐる~!」(←訳:光の乱舞~!)

  

 写真家さんであり、また、映画、ファッション、
 広告などの分野でも活躍しておられる
 蜷川実花さん。

 2015年は、蜷川さんがアーティスト活動を始めて20年の、
 区切りの年に当たるのだそうです。

 この展覧会では、
 新作を含む約480点の作品を
 《Flowers》《桜》《TOKYO INNOCENCE》
 《PLANT A TREE》《Portraits》《noir》
 《noir/Sef image》《 Self image》《花火》
 と、9つのパートで構成し、展示します。

 展示室によっては、
 その場での写真撮影も可!なんですって。

「わほゥ! いきなァ、はからいィでス!」
「ぐるるがるるぐるる!」(←訳:鑑賞の記念にパチリ!)

 これまでに開催されてきた蜷川さんの個展の中では
 最大の規模となる展覧会は、
 東京へも巡回するのかしら?
 
 それまで待てん!というアート好きさんは、
 ぜひ、新潟へお出掛けくださいね。

 県立万代島美術館は、
 JR新潟駅(上越新幹線が停まります)から
 徒歩25分、タクシーならば約8分、
 バスの場合は駅から約15分になります。
 
「ゆきにもォ、めげずゥ!」
「がるぐるるるるがる!」(←訳:花と色彩の国を訪問!)

 


   さて、今回のオマケ画像は、冬の愉しみってことで♪
   
   『チロルチョコ』さんの
   《焼プリンモンブランと北海道かぼちゃのプリン》!
   洋菓子メーカー『モンテール』さんとの
   コラボ作ですよ~♪♪
   「しょこらはァ、やぱりィ!」
   「ぐるるる!」(←訳:冬だよね!)
   美味しくて食べ過ぎちゃうのも、
   やっぱり冬だからでしょうか……。



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