テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

彼らもまた、ヒトである?

2015-12-21 21:55:56 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やぱりィ、ばるさはァ~つよかッたでス!」
「がるる!ぐるがーるぅるがっるる!」(←訳:虎です!でもユーヴェも勝ったよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 クラブワールドカップ決勝戦では
 メッシさんの巧さに唸らされましたが、
 おほほほほ♪(←ちょっと高笑い)
 ユヴェントスも首位に勝ち点3差!
 という位置にまで上ってきましたよ~♪
 なので、さあ、今日は気分もぐーんと上向きに
 読書タイムをば、どうぞ~っ!

  



        ―― 残酷な王と悲しみの王妃 2 ――



 著者は中野京子(なかの・きょうこ)さん、2015年10月に発行されました。
 前回記事で御紹介した評論作品のテーマは日本美術……
 対して、こちらは、欧州の王家をテーマに据えた
 美術&歴史評論ジャンルの作品です。

「おうさまとォ、おうひさまッ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:王子さまと王女さま!)
「おとぎィばなしィ、でスねッ!」

 悪い魔女さんに呪われても
 魔人に王国を奪われかけても、
 最後のページでは、
 恋人たちは末永く幸せに暮らしました、
 めでたしめでたし――

 というのは、
 ええ、皆さまも御存知のように、
 お伽噺の世界でのこと。

 現実派、どうだったのでしょう。

 たとえば、
 ロシアのロマノフ王朝では……?

「ううッ、それはッ」
「がるぐる!」(←訳:警報です!)

 著者・中野さんがこの御本で取り上げているのは、
 ふたりの王さまと、
 ふたりの王妃さまです。

 バイエルン(現ドイツ)の王ルートヴィヒ二世。

 ロシアのアレクサンドル三世皇妃マリア。

 スペインの王カルロス四世。

 デンマークの王クリスチャン七世妃カロリーネ・マティルデ。

「ふァいッ! ばいえるんのォおうさまッ、ゆうめいィでス!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:お城マニアさんだ!)

 そうねー、
 ルートヴィッヒ二世さんは
 建築費で国庫を傾けたほどのお城マニアとしても、
 映画や文学のモデルとしても有名な王様ですね。

 ロマノフ王朝の倒壊を見届けることになる
 ロシアのマリア皇妃、
 それに、
 画家ゴヤさんの(或る意味での)傑作
 『カルロス四世家族像』のモデルとして名高い
 カルロス四世王は、
 美術好きな御方にはよく知られていることでしょう。

 では、四番目の、
 カロリーネ・マティルデという人物は……?

「うむむゥ、ききおぼえがァ??」
「がるるぅ?」(←訳:無いよぅ?)

 英国からデンマークへ輿入れしてきた
 カロリーネ・マティルデ妃(1751~1775)。

 デンマークの王宮で彼女を、
 否、王と王妃を見舞う過酷な、
 恐怖と狂気さえ覚えさせる運命とは――

「れきしッて、こわいィでス!」
「ぐるるるがるるぅる!」(←訳:怖いけど読んじゃう!)

 《怖い絵》シリーズに続いて
 著者・中野さんの筆が冴える
 アート好きさん&歴史すきさんには
 たまらない一冊です。

 まだ読んでないわ!という御方は、
 年末年始のお休みに、
 ぜひ、一読を~♪

 
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対比から見る美。

2015-12-20 21:56:23 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はふゥッ、いそがしィ~!」
「がるる!ぐっるがっるる!」(←訳:虎です!あっちこっちで!)

 こんにちは、ネーさです。
 クラブワールドカップ決勝戦の裏では、
 ドラマ『下町ロケット』最終回、と
 年末って大忙しですわね
 (実はユヴェントスもイタリアで試合中だったり…)。
 しかし、活字マニアとしては読書もヤメられません。
 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  


 
       ―― 日本人にとっうて美しさとは何か ――



 著者は高階秀爾(たかしな・しゅうじ)さん、2015年9月に発行されました。
 琳派関連の展覧会が各地の美術館で開催された今秋、
 日本美術っていいぞ!
 と感銘を受けた方々に読んでいただきたい、
 正統派美術評論ですよ♪

「おがたァこうりんッさんにィ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:狩野永徳さん!)
「おうきょさんもッ!」

 私たちが“美しい”と感じる、
 いかにも日本的な美は、
 どこがどう“日本”なのだろう?

 どのあたりが、
 日本オリジナルでなのだろうか?

 真に純粋な、日本の美とは――

 それらの命題に対して、著者・高階さんは、

   他者の視点(=異文化の視点)から
   日本の美術を眺める

 という手法を択ります。
 
  《人は自分の顔を直接見ることはできない。
   鏡に映してはじめて、
   その特徴を捉えることができる》

「じぶんのォしてんとォ~」
「がるるぐる?」(←訳:他者の視点?)

 私たち日本人にはごく当たり前の前提や常識が、
 西欧の文化や美術では、
 
 ええっ?
 それってアリ?
 
 と驚愕をもって迎えられる場合があります。

 高階さんがその一例に挙げているのは、
 文字と絵の扱い。

 西洋では、文字と絵は
 まったく別の領域に属するもの。

 文字を花で飾ることはあっても、
 絵の中に文字が侵入してくることはなかった……

 が、日本では?

 俵屋宗達さん&本阿弥光悦さんの絵巻作品では、
 光悦さんの書(文字)が
 ぐいぐい絵の上にかぶさる!
 背景なんてものじゃなく、
 画面中央にどん!

 それを、美しい!と感じる私たちと、
 いいのか?と、ギョっとする感性の対比。

「むしろォ、ぎゃくにィびっくりィ!」
「ぐるっるぅがるるる?」(←訳:かぶっちゃダメなの?)
「かぶッてもいいじゃんッ♪」

 日本人は古来から誰でも
 歌を詠むことを躊躇しない。
 でも、西欧は違うらしい?

 西欧では遠近法や明暗法を使い、
 二次元の画面の中に三次元空間の再現を試みてきた、
 が、日本では、
 平面性こそが主流で、重んじられてきた?

 動物や植物はもちろん、
 日常の道具類にも魂がある、とする日本の思想と、
 道具はしょせん道具で心など宿らない、
 とする西欧の考え方――

「いッぱいィ、ちがうところがァあるのでス!」
「がるるぐるるるがるる!」(←訳:そこが面白いんだけど!)

 他者の視点から見直せば、
 ぼんやりしていた映像のピントが
 少しずつ合ってゆくような。

「ゆッくりィ、みえてくるゥ?」
「ぐるがるる!」(←訳:美の感じ方!)

 言葉、絵画、和歌、庭園、日本画、油彩画、絵文字等々、
 博学な著者さんならではの
 日本の美を俯瞰し論ずるこの御本は、
 ちょこっと硬派なエッセイ作品でもありましょうか。
 アート好きさんは、
 2015年の総括として、ぜひ一読を♪
 
 

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ガッチャガチャ!?で限定モノを。

2015-12-19 21:38:10 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゥ~、よかッたァよかッたァ♪」
「がるる!ぐるるるがるるる?」(←訳:虎です!石が出たらしいよ?)

 こんにちは、ネーさです。
 結石が出たんですって!というニュースで
 こんなに大勢の人が喜んだ事例が
 かつてあったでしょうか……
 メッシさん、あなたはあらゆる意味で?偉大です。
 明日のクラブワールドカップ戦先発を期待しつつ、
 さあ、本日は読書……じゃなくて、美術展……でもなくて、
 楽しいイベント風展覧会の情報を、どうぞ~♪

  



         ―― 奇譚クラブ10周年展 ――



 東京都渋谷区の、渋谷パルコ パート1・3Fにて、
 会期は2015年12月11日~12月27日(会期中は無休)、
 ええ、もう!
 奇譚クラブ、といえば――

  

「ふァいッ! ふちこさんッ、でスよゥ!」
「ぐっるるがるるぐる!」(←訳:コップのフチ子さん!)

 株式会社 奇譚クラブさん。

 どこにもないアイディアとクオリティをモットーに
 《愛のあるモノづくり》
 を推し進める奇譚クラブさん最大のヒット作は、
 活字マニアさんもきっと御存知の、
 『コップのフチ子』シリーズ!ですね♪

 累計1000万個を超えるメガヒットとなった『フチ子』さんをはじめ、
 この展覧会では、
 これまで奇譚クラブさんが発売した
 全2500種類超のガチャガチャを展示!
 《奇譚クラブ10周年のフチ子》の等身大フォトスポット!
 『NATURE TECHNI COLOUR』『コップのフチ子』のジオラマ展示に加え――
 
  

 展覧会限定《奇譚クラブ10周年のフチ子》全3種(各¥500)と
 フチ子グッズ販売、
 総勢120台を超えるガチャガチャも、
 手ぐすね引いてカモを、
 おっとと失礼、
 ファンの方々の来訪を待っています♪

  

「いいなァ~、ふちこさんッ♪」
「がるるるぅ~♪」(←訳:限定版かぁ~♪)

 入場料は一般¥500、学生¥400、小学生以下無料……なのですが、
 PARCOカードをお持ちの方は
 入場料割引などの特典があるそうです。
 
 フチ子さんコレクターの方々は、
 えー、何しろ色々とモノ要りな年末ですからね、

「おさいふのォひもをォ、ぐぐッとォ、ひきしめてッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:予算も決めて!)

 賑わう渋谷の街へ、
 お出掛けくださいな♪
 
 

    ではここで、オマケ画像も、ガチャっと!
   
   ↑こちらは、『ブルボン』さんの
   《チョコ&いちご ビスケット》!
   「おォ~!つむつむゥ!」
   「がるるるる!」(←訳:積んでるね!)
   パーティ、いえ、パーチーアイテムなおやつとともに、
   皆さま、どうか穏やかな休日を♪


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昔も、いまも、これからも。

2015-12-18 21:30:37 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 すッかりィ~かんこうゥきぶんッ?」
「がるる!ぐるるるがる?」(←訳:虎です!市バスで遊覧?)

 こんにちは、ネーさです。
 結石で休養中のメッシさんを除き、
 バルセロナの選手さんたちは日本滞在を楽しんでいるらしいわ。
 イニエスタさんが横浜観光している様子は
 彼のツィッターで見られるようですので、
 バルサファンの方々は彼のツィートを御覧あれ♪
 活字マニアの皆さまは、
 さあ、こちらの御本で、読書タイムを、どうぞ~♪

  



         ―― 胸を打つ日本の美しい物語 ――



 著者は、新見南吉(にいみ・なんきち)さん、
 浜田廣介(はまだ・ひろすけ)さん、
 宮沢賢治(みやざわ・けんじ)さん、小川未明(おがわ・みめい)さん、
 2015年11月に発行されました。
 『小学生のうちに読んでおきたい』と副題が付されています。

「たんぺんしょうせつゥ、でスよゥ~!」
「ぐるるがるる!」(←訳:全部で10作!)

 この御本に収録されているのは、
 日本を代表する童話作家さんたちの
 短編10作品――

 新見南吉さんの
 『手ぶくろを買いに』
 『でんでん虫の悲しみ』
 『ごんぎつね』

 浜田廣介さんの
 『むく鳥のゆめ』
 『光の星』
 『泣いた赤おに』

 宮沢賢治さんの
 『注文の多い料理店』
 『セロひきのゴーシュ』

 小川未明さんの
 『野ばら』
 『月夜とめがね』

「ふァいッ! よんだことォ、ありまスゥ!」
「がるるるるぐるるる!」(←訳:未読作品もあります!)

 そうですね、
 宮沢賢治さんの2作品は名作中の名作として
 広く知られています。
 『手ぶくろを買いに』『ごんぎつね』、
 『泣いた赤おに』『月夜とめがね』は
 絵本などで未就学児童さんたちにも
 読まれている作品でしょうか。

 けれど、私ネーさ、
 浜田廣介さんの『むく鳥のゆめ』、
 新見南吉さんの『でんでん虫の悲しみ』は
 この御本で初めて知りました。

「むくどりッてェ~、あのォ~…」
「ぐるるるるがるる?」(←訳:うるさい鳥ですか?)

   野原のまん中にたつ、古いくりの木。
   木のほらには、
   むく鳥の子が父さん鳥をすんでいました。

 夜に、日に、むく鳥の子が待つものとは……?

「こてんてきなァ、てーまッ?」
「がるぐるる!」(←訳:でも美しい!)

 『でんでん虫の悲しみ』は、
 コクトーさんの詩句『わたしの耳は貝の殻』を
 ふと思い出さずにはいられないような、
 “から”にまつわる掌編作品です。

 本を読むことに慣れている人なら、
 一分もあれば読み終えてしまう長さの物語なのですが、
 あとに残る波紋が、なるほど、美しい!

「じわわァ~んッ!」
「ぐるるるる!」(←訳:と来るのだ!)

 巻末には、
 《名作童話が生まれた時代》と題されたコラムと
 作家さんたちの略伝が掲載されています。

 それぞれの作家さんのファンの方々は、
 昔風の肖像写真や初版本の資料写真に
 瞳をうるうるさせちゃうかもしれませんよ。

「めいさくがァ、うまれたァ、はいけいィ!」
「がるぐる!」(←訳:貴重です!)

 これからも、ず~っと現役でいてほしい
 作家さんたち渾身の名作童話、
 小学生さんはもちろん、
 大人さんたちにも本気でおすすめです。
 書店さんの、或いは図書館の
 児童書コーナーで探してみてくださいね♪


  
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― 挿絵が語る、森と湖の国 ―

2015-12-17 21:50:56 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あれれッ? いないィでスよゥ!」
「がるる!ぐっるがるる?」(←訳:虎です!メッシさんは?)

 こんにちは、ネーさです。
 ユヴェントスが勝利して無事にイタリア杯8強入りした今日は、
 余裕をもってバルセロナ対広州戦を観賞できますが、
 メッシさんがベンチにいないのには、
 少なからずガッカリ……ですね。
 決勝戦では彼のゴールが見られることを期待しつつ、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらのアート本を、どうぞ~♪

  



        ―― 北欧の挿絵とおとぎ話の世界 ――



 解説・監修は海野弘(うんの・ひろし)さん、2015年11月に発行されました。
 『Northern European Folk Tale Mythological Illustration』と
 英語題名が付されています。

 シリーズ第一作『おとぎ話の幻想挿絵』刊行以来、大好評の
 《世界のおとぎ話》シリーズの最新作は、
 北欧の挿絵本を特集したこちらの御本ですよ♪

「ほくおうゥ、ッていうとォ~…」
「ぐーるる!」(←訳:ムーミン!)

 そうよね、
 日本では大人からチビっ子まで、
 トーベ・ヤンソンさんの《ムーミン》シリーズを
 知らない御方はいないでしょうけど……

 ヤンソンさん以外にも
 素晴らしい、いえ、瞠目すべき画家・挿絵画家さんが
 大勢いるのです、北欧には。

 先ずは、監修者・海野さんによる解説や、
 北欧神話・文化の基礎知識などに触れつつ、
 第一章『北欧の神話とおとぎ話』を
 ひもといてみましょう。

「わほゥ! からふるゥ!」
「がるぐぅるるる!」(←訳:寒色じゃないね!)

 長い冬を過ごさねばならない北欧の地。
 だからこそ、なのでしょうか、
 家々の内側は色彩豊かなインテリアに満たされていると
 聞いたことがあります。

 《挿絵の黄金時代》といわれる、
 19世紀後半~20世紀後半に出版された“絵のある本”も、
 北欧の画家さんによる挿絵本作品は、
 それはそれはカラフル!

 高緯度地域の短い夏の、
 燃えるような色々を
 ギュギュっと画面に注ぎ込んだかのような、
 比類ない鮮やかさ!

「テディちゃ、これがァいいなッ♪」
「ぐるるがっるる!」(←訳:ボクはこっちの!)

 北欧の挿絵画家さんたちをあまり知らない方々に
 特にじっくり眺めていただきたいのは、

 カイ・ニールセンさん、
 カール・ラーションさん、
 ヨン・パウエルさん、
 グスタフ・テングレンさん、

 といった画家さんの作品です。

 カイ・ニールセンさんの絵本『太陽の東、月の西』は
 邦訳もされたことのある作品ですが、
 この御本では、ニールセンさんの他の挿絵本も
 紹介されていますよ♪
 印刷も、なかなかきれいに仕上がっています(←ここ大事!)。

「おうさまやァ、おひめさまッ!」
「がるーるるぐるる!」(←訳:トロールや深い森!)

 ディズニー作品にも多大な影響を与えている
 黄金時代の挿絵本の美。

 第二章『北欧の挿絵画家たち』のラスト近くには
 トーベ・ヤンソンさんのカラー画も
 掲載されていますので、
 挿絵本初心者さんもリラックスして
 読んでみてくださいな。

「ほんやさんのォ~」
「ぐーるるがーるーる!」(←訳:アート本コーナーで!)
「さがしてみよゥッ!」

 そして北欧アート&インテリア大好きな御方にも
 おすすめしたい一冊です。
 冬の夜の読書タイムに、ぜひ♪
 
 
 

 
 
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”大物”が春に来る~!

2015-12-16 21:47:34 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 りゅうこうのォ、けはいィ?」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!手洗いうがいを!)

 こんにちは、ネーさです。
 インフルエンザ予防接種に行ってきましたら、
 このところインフルの患者さんが増えているので
 予防接種した後も手洗い&うがいをしてくださいね、
 とのことでした。
 皆さまも、どうか御注意を!
 では、週の半ばの本日は、
 読書をひと休みして、展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



          ―― カラヴァッジョ 展 ――



 東京・上野の国立西洋美術館にて、
 会期は2016年3月1日~6月12日
 (月曜休館、ただし3/21、3/28、5/2は開館し、3/22は休館)
 『ルネッサンスを超えた男。』と日本語副題が付されたこの展覧会は
 日伊国交樹立150周年を記念する特別展です。

「おおッ、あんこくゥ!」
「ぐーるがるるるる!」(←訳:ダークサイドの黒!)

  

 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョさん(1571~1610)は、
 まさにダークサイドに魅入られたかのような
 破滅的な人生を送った画家さんでした。

  

 38歳という短い生涯に浮かぶのは、
 喧嘩、幾つもの事件、パトロンとの相克、
 逃亡、放浪、そして凄絶な死……

「なんかァもうゥッ!」
「がるぐるっ!」(←訳:滅茶苦茶っ!)
 
  

 考え得る限りの《悪》を引きずりながら、
 それでも、彼の画には
 “新しい美”が現出していました。

「りありずむゥ!」
「ぐるっるるがるる!」(←訳:バロックの地平へ!)

  

 現存する真筆作品は約60点、
 ですが、作品の中には移動が不可能なものもあります
 (教会に依頼されて描いた祭壇画など)。

 この展覧会には、
 ミラノ、ジェノヴァ、ローマ他から、
 カラヴァッジョさんの傑作約10点が出展されるのですが、
 10点だけでもすごいことなんですよー!

「せかいィからもォ、ちゅうもくゥされていまスゥ!」
「がるるぐるるるがるるるるるる!」(←訳:10点まとめて観られるなんて!)
「めッたにィないィ、のでス!」

 すでに展覧会公式サイトは始動しています。
 また、特典付きチケットも昨日(12月15日)から販売開始!
 伊のハウスウェアメーカーALESSIさんとのコラボチケットは
 アイスクリームスプーン付き!だそうですよ。

「あいすくりーむゥ??」
「ぐるーる??」(←訳:スプーン??)

 アート好きさんは、ぜひ、春の上のへお出掛けを~♪♪
 


    ここで、はい、オマケ画像も春っぽく!
   
   『ブルボン』さんの
   《プチ いちごチョコチップクッキー 期間限定》!
   「ぴィ~んくゥ♪」
   「がるる!」(←訳:春色だ!)
   2016年まで、あと半月……
   明るい新春が来ますように!
   そしてユヴェントスにさらなる勝利も!
   明日未明の試合に向けて、
   私ネーさ、元気玉投げます。
   とぉりゃああああぁ~っ!!



   
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いままた、冒険譚が。

2015-12-15 21:54:47 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むきゅきゅゥ! まさかのォてんかいィ、でス!」
「がるる!ぐるる!」(←訳:虎です!強敵だ!)

 こんにちは、ネーさです。
 チャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント一回戦、
 ユヴェントスの相手はドイツのバイエルン……!
 うーん、出来れば当たりたくはなかったけれど、
 こうなったからにはボッコボコにしちゃわないと!
 では、読書タイムもドイツ王者をTKOする勢いで臨みましょう。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



       ―― 新しい十五匹のネズミのフライ ――



 著者は島田荘司(しまだ・そうじ)さん、2015年9月に発行されました。
 『ジョン・H・ワトソンの冒険』と日本語副題が、
 『New 15 Fried Rats The Adventure of John H. Watson』と
 英語題名が付されています。

 さあ、いかがですか♪
 ミステリ好きの、
 とりわけホームズさん&ワトソン博士の物語を
 こよなく愛する活字マニアの皆さま、
 まずは、この御本の装幀からして
 すばらしい!と踊り出したくなりませんか♪♪

「これはァ、あのォでんせつのォ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:本家の挿絵!)

 ホームズさんを描かせたらこの御方よね!と
 いまもってファンの間では最高評価を得る、
 シドニー・パジェットさんの装画を表紙にドン!
 全体のデザイン、色調もクラシックに。
 
 なぜって、この御本は――

「あらたなァ、ほーむずさんのォ、ものがたりィ!」
「がるるるぐるるがる!」(←訳:聖典への敬意と挑戦!)

 《名探偵ホームズ》のパロディ作品、
 またはパスティーシュ作品を著す作家さんは
 ホームズ譚が人気を得た直後から現れました。
 ヴィクトリア朝のロンドンには、
 ホームズさんの亜流やパクリの探偵小説が、
 わらわら、ぞろぞろ。

「あッちにもォ、こッちにもォ!」
「ぐるるるるるるぅ!」(←訳:数えきれないよぅ!)

 もちろん、日本でも事情は同じで、
 この御本の著者・島田さんも
 既にホームズ譚のパスティーシュ作品を
 発表しておられましたが……

 今回は、迫力の長編で!

 最新パスティーシュ作品登場です。

「きりのォ、ろんどんッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:訪れる依頼人!)

 いえ、それがね、違うのよ。

 御本のプロローグ――幕開けはね、
 ロンドン、なのですけど……

 第一章では、
 インドでの出来事が先ず記されます。

 医学博士号を取得したばかり、
 軍医になるべく、
 インドの港に着いたひとりの青年、
 ジョン・H・ワトソンさん。

「おおォ、しんじんどくたァーでスねッ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:でも前途多難!)

 軍医であるがゆえに、
 ワトソン博士は危険な目に遭い、大怪我を負ったことは、
 皆さまもよく御存知でしょう。

 憔悴しきった身体で帰国した彼が
 偶然にも見つけたルームメイトさんの名も。

「わふふッ♪だいぼうけんのォ~」
「がるるぐる!」(←訳:始まりです!)

 副題にもありますように、
 これは『ワトソン博士の冒険』譚。

 ワトソンさんって、
 ホームズさんの引き立て役でしょ?
 お人好しの伝記作者さんよね?
 
 という前提を外して、
 とにかくもお読みください、
 著者・島田さんが語る“ヴィクトリアン千夜一夜”を!

「じょおうへいかのォ、たんていィさんたちはァ~」
「ぐるがるるる!」(←訳:今も健在です!)
 

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二度目、三度目の旅に。

2015-12-14 21:55:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 うぴぴッ♪いッぽォ、ぜんしィ~んッ♪」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!4位に前進!)

 こんにちは、ネーさです。
 勝利したユヴェントスは4位に上昇しました♪
 暗黒の降格圏からよくぞここまで!
 そして、クラブワールドカップ出場のため、
 バルセロナの選手さんたちも今朝早くに来日!
 知恵熱も上がっちゃいそうな本日の読書タイムは、
 はい、こちらを、どうぞ~!

  



        ―― 京都、街歩きガイド ――



 MAGAZINE HOUSE BOOKの @ Premium特別編集号は
 2015年10月に発行されたものです。
 今秋も、ほんっとにたくさんの京都特集の雑誌、
 京都の紅葉ガイド本などが
 書店さんに並びましたが……

「ふァいッ! きょうとォ、だいにんきィ~!」
「ぐるるがるる!」(←訳:いつも大混雑!)

 そうね、春はサクラ、初夏は新緑、
 盛夏は祇園祭、錦秋の山里、と
 真冬以外は毎月が旅のトップシーズンといえる京都。

 そんな見どころいっぱいの都市を案内してくれる
 ガイドブックは、
 しかし、逆説的ではありますが、
 似通った作りになりがちです。

 世界遺産に指定されている
 格の高い神社さん、お寺さん。
 市街地中心部の、市場や、
 ミシュランの星つき高級和食店。

「ゆうめいィ、でスからァ~」
「がるるるぐるるるる!」(←訳:押さえておかないと!)

 その手のメジャーな“観光スポット”は、
 この御本では、
 《脇役》さんです。

 《主役》を張っているのは、
 JR京都駅からはけっこう離れた、
 郊外とさえ言えそうな街の、
 いぶし銀のように
 シブ~く輝くお店や、寺社、風物。

 だってもう、御本の冒頭で、まず紹介されているのが、
 鞍馬口通(くらまぐちどおり)。

 その次は、曼珠院通(まんしゅいんみち)。

「ううむゥ、たしかにィ~…」
「ぐるっ!」(←訳:渋いっ!)

 全国的に有名なお店もあれば、
 無名のお店、観光客向けではないお店も掲載されています。

 活字マニアさんにとって嬉しいことに、
 本屋さんも積極的に?取り上げられていますよ♪

「こちらもォ、ちゅうもくゥ、でス!」
「がるるぐるるる!」(←訳:たまごサンドね!)

 京都の《たまごサンド》は
 関東の喫茶店やカフェ、
 ベーカリーなどでよく見る《たまごサンド》とはちょっと違う!

 ということを、
 どれくらいの方々が御存知でしょうか。
 東京では珍しい、というより、
 殆ど目にしない、
 オムレツやスクランブルエッグ風に調理した玉子焼きを
 パンに挟んだものが、
 京都名物《たまごサンド》です。

 私ネーさの友人知人(主に東京出身)に訊いてみましたところ、
 皆が、
 えっ?そうなの?と驚いた《たまごサンド》が、
 『京都たまごサンドめぐり』として
 なんと18店分(つまり18種類!)も紹介されていて、
 タマゴ料理好きさんはきっと感激!

「かんとうにはァ、ないィでスゥ!」
「ぐるるがるるるぅ!」(←訳:食べてみたいよぅ!)

 二度目、三度目の京都旅行に
 参考にしたいこの御本、
 今年発行された京都ガイド本の中ではベストワン!
 じゃないかしら?

 京都好きな活字マニアさん、
 そして旅好きな方々は、
 ぜひ、一読を♪
 
 
 
 
 
 
 
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目に見える《歴史》!

2015-12-13 21:54:17 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 またしてもォ、げんきだまァ!
「がるる!ぐるるるるるぅ!」(←訳:虎です!飛ばさなくちゃ!)

 こんにちは、ネーさです。
 日本時間の14日未明、ユヴェントスはフィオレンティーナと対戦……
 先ほど、
 とおぉぉりゃああぁぁ~ッ!
 とイタリアへ元気玉を遠投しましたので、
 はい、ここからは心を落ち着けて読書タイム!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



        ―― 地図と愉しむ東京歴史散歩 ――



 著者は竹内正浩(たけうち・まさひろ)さん、2015年10月に発行されました。
 『お屋敷のすべて篇』と副題が付されています。

 ↑画像からもお分かりのように、
 新書ではありますが、
 カラー図版が多数掲載されていて、
 とても読みやすく、
 イメージも湧きやすい“東京建築ガイド”なんですよ。

「とうきょうのォ、おやしきィ!」
「ぐるがるるぐるるる!」(←訳:その変遷が丸わかり!)

 江戸幕府から、
 明治の維新政府へ。

 江戸/東京の政治形態が激変した明治の時代は、
 首都・東京の住環境も激変しました。

 大名という制度がなくなってしまったんですから――

「だいみょうさまのォ、おやしきもォ~…」
「がるるっるぅっる!」(←訳:無くなっちゃった!)

 大名の代わりに、
 華族という制度がスタート。

 爵位を授爵した元大名さんたちは、
 華族の住居=邸宅を
 新たに構えることになりました。

 大名屋敷をそっくりひきついだ邸宅もあれば、
 武家屋敷とは別種の数寄屋造り屋敷を新築したり、
 外国人建築家さんの設計で建てられた洋館もあり、
 明治・大正の東京には
 “お屋敷”作りラッシュが訪れます。

「ぴんッからァ、きりィまでェ~」
「ぐるるがる!」(←訳:500以上!)

 公爵さまから男爵さま、
 ついでに、政治家さん、財閥一族も
 こぞって“お屋敷”を建てた――のですけれど、
 見渡してみれば、
 現在、残っている明治・大正期の建築は
 ごく僅か……。

「なぜェ、なくなッちゃッたのでスかァ??」
「がるぐるるるぅ!」(←訳:保存しようよぅ!)

 数多の“お屋敷”が消えた理由は、
 20世紀前半の経済危機、
 震災、
 そして、空襲でした。

 “お屋敷”の跡地は、
 学校、大使館、企業の施設、高級住宅地へと
 変わっていったのです。

「ううむゥ、だいしんさいィ!」
「ぐるるぅ~…」(←訳:戦争かぁ~…)

 この御本では、
 幸運にも震災や戦火を免れて現存する
 貴重な“お屋敷”が紹介されています。

 それに、
 “お屋敷”自体はなくなってしまったけれども、
 その名残りといえる庭園や公園、
 街並みなども
 著者・竹内さんは追跡してゆきます。

 私ネーさ、個人的には
 消えてしまった“お屋敷”と“村”に
 関心させられましたよ。

 かつて、海軍次官の官舎があった
 溜池零南坂町(ためいけれいなんざかまち)十七番地。
 山本五十六さんたちが住まっていた“お屋敷”は、
 いま、アークヒルズのサントリーホールになっている……

「ええッ? おやしきがァ?」
「がるるーるぐーるる?」(←訳:コンサートホールに?)

 海軍の軍人さんたちが多く暮らす海軍村だったのは、
 荏原郡玉川村大字奥沢(現在の世田谷区奥沢)。
 当時の建物は少ししか残っていないそうですが、
 町割り、植樹などに、
 昔の面影がちらほら……

「ふァ~? せたがやくがァ?」
「ぐるる??」(←訳:海軍村??)

 時の流れのスゴさと、
 時の流れにも負けなかったモノたちのスゴさ。

 御本の巻頭には
 明治・大正・現在の東京の地図、 
 巻末には
 明治20年と大正5年の各家族住所録も収録されていて、
 建築好きさん&近代史好きさんには
 激おすすめしたい作品です。

 現存する“お屋敷”の中には
 博物館として公開されているものもありますので、
 アート好きさんも、ぜひ一読を♪

「おさんぽするときのォ~」
「がるるるるぐるるるがる!」(←訳:ガイドにもおすすめです!)


 
 
 
 
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GOLD、ごろごろ?です。

2015-12-12 21:43:51 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やァ~ッとォ、みィつけたァ、のでスゥ!」
「がるる!ぐるがるぐるる……」(←訳:虎です!長い闘いでした……)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、やっと、やっと見つけましたよー!
 行方不明だった手袋をー!!
 という次第ですので、
 本日は気分も上向き&朗らかに読書……じゃなくて、
 とある博物館の情報を、どうぞ~♪♪

  


 
           ―― 貨幣博物館 ――



 東京都中央区日本橋の貨幣博物館が、
 2015年11月21日にリニューアルオープンいたしました♪
 正式には、
 『日本銀行金融研究所 貨幣博物館 CURRENCY MUSEUM』さん。
 (月曜休館、ただし祝休日は開館、12/29~1/4の年末年始は休館)
 
「それはァ、めでたいィのでス!」
「ぐる~がるる!」(←訳:おお~これは!)

  

「ざッくざくゥ!ッてかんじィ~♪」
「ぐるがるぐるぐる?」(←訳:ここ掘れワンワン?)

  

「みごとにィ、きんぴかッ!」
「がるるぐる!」(←訳:黄金の重み!)

 様々なお金に関する資料を収集・保管し、
 調査研究を進めているのが
 貨幣博物館です。

 リニューアルした館内には、
 研究成果の展示や、
 体験展示も愉しめますし、
 古今の“お金”も、ずら~り!

 ↑上の画像は、
 活字マニアの皆さまには数々の歴史小説でお馴染みの、
 あの有名な慶長大判!

 ↓下の画像は、
 慶長小判(左上)、
 分銅金(左下)!

  

「としのせにィ、らッきーかむかむゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:新年に招福!)

 黄金の御利益にあやかりたい御方は、
 日本銀行本館に隣接する、
 日本銀行分館内の貨幣博物館へ、
 お出掛けしてみてくださいね。

 なお、貨幣博物館は入館無料です。
 (展示入替えのため臨時休館することもありますので、
  HP等で御確認ください)
 最寄駅は、地下鉄半蔵門線の三越前駅になりますよ♪
 



    さてと、本日はオマケ画像もちょっと目先を変えて……
    年末くまニュース!
   
    ↑こちらは『アフタヌーンティー』さんオリジナルの
    チーキーちゃんたち!
    淡いグリーンがレアだわね!
   
    ↑こちらは『日比谷花壇』さんの
    クリスマスベアちゃんたちです。
   「もふもふゥでス!」
   「がるるぐる!」(←訳:サンタくま!)
   
    サンタくまちゃんズの横で、
    ↑このリスちゃんも可愛かったわぁ♪
    (触ったらチクチクしそうでしたが…)

    では皆さま、寒さに気を付けて、
    穏やかな休日を。
    
    


  
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