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本因坊秀策と藤井聡太王位

2022-08-26 08:55:11 | 随想
鈴木獏さんにお贈りいただいた「おたくさ」Ⅳ-3を読んでいる。
主力の連句はわたしには少々難しいのだが、ほかの随想や漠さんの「夭折詩人列伝」などは興味深く読ませて頂いている。勉強になります。
今読んで面白かったのが、永田圭介さんの随想「囲碁から学ぶ」です。
わたしは囲碁については若い折に父に教えてもらって少しやっただけ。竹林時代が訪れる少し前のころだった。父は早くに亡くなったので、その後将棋に転向してしまったのだった。でもルールぐらいは知っている。
この随想の中に江戸時代の天才棋士、本因坊秀策というのが登場し、すこぶる面白い。
《果たして局面は、じりじりと秀策の黒石側が盛り返し、三目の微差ながら逆転した。黒一二七、囲碁史に不滅の名手、『耳赤の一手』である。》
ここでその面白さを知ってもらうことはできないが、この「おたくさ」を持っている人は是非読んでみて下さい。120部限定とありますので、貴重ではありますが。
昨日、アベマで将棋の王位戦、藤井王位対豊島九段の戦いをライブで見ていたのだが、その藤井王位の勝ち方が、この秀策に似ている気がする。
凄い天才です。
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