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「少年と老年」

2023-08-07 19:29:55 | 随想
「大和通信」第124号をお贈りいただきました。
その巻頭随筆に大いに共感しました。
秋葉直哉さんの「少年と老年」です。

「そうだ、そうだ、そうなんだ」と思わせられました。
ハッキリとはわたしは自覚していなかったけれど、こういうふうに書かれてみると、同じような感覚を持つ人がいるんだ!と思ってしまう。
《老年というものも、きっとこんなふうに、ふと黄色い光がともるようにしていっぺんにやってくるのだろう。》
いまわたしがそんなふうに感じています。
そんなに遠くないあの少年時代から、ふと気づくと、こんな爺さんになっていたのです。

涸沢純平さんの「舞鶴へ」も良かったです。さすがに文章は上手い。
ただ最後、終わるにしてはちょっと唐突感があります。次回に続くのでしょうか。

中尾務さんの「ルポルタージュに向かう小沢信男、伝記に向かう富士正晴」も読みごたえがありました。
《この種のものをまとめたら、ウス気味悪い本ができるでしょう。》という小沢が富士に出したハガキの話も面白い。
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