あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

探検家気分で地底湖へ

2010-04-13 21:17:36 | しましまもよう:奇跡の島:南大東島

 

 

写真:水紋が美しく広がる地底湖

   

 

  この不思議な島で一番感激したのはやはり、乳白色に光るさまざまな形の鍾乳洞と、冒険心をかきたてられる地底湖です。 自然が何億年という長い時間をかけて造り上げた作品に、ただただ絶句し圧倒されます。

 

 

 

 写真:サトウキビ畑のまん中に右:あきば山

 

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まずは「あきば地底湖探検」から。なにしろ観光ではなく「洞窟探検:ケイビング」です。全身を青色のつなぎとゴム長靴でかため、首にはタオル、そしてヘッドライト・胸かけライト・懐中電灯という3つのライト、といった重装備でいざしゅっぱ~つ!

 

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すっかり探検家気分の一行は、さとうきび畑の真ん中で車を降りました。「ん?えっどこ?ここ?」と見渡すと、小さな林の片隅に人一人入れるほどの隙間が。ここがあきば山のふもと(?)「あきば地底湖」です。まったく思いもよらない場所にびっくりしました。 

(写真右)

 

 

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探検隊長東さん(島まるごと館副館長)のリードと説明で暗闇に突入し、ごろごろと石が転がり、またつるつるとすべりやすい洞穴を進みます。お~~っと、頭上にもご注意! 誰でも必ず頭をぶつけるので、ヘルメットも必需品です。

 

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ここの鍾乳石が灰色がかったり黒ずんでいたりするのは、入り口を開放したために空気と接触して、「すでに死んでいる状態」だから。(※星の洞の鍾乳石はもっと白っぽい) 湿度を100%に保たないと死んでしまうのだそうです。

つまり生きている鍾乳洞は、気温が高い場合は蒸し風呂状態となります。

 

 

 

写真:入り口から一歩入ると真っ暗闇

 

 

 

大戦中には避難場所(ガマ)として使われ、煮炊きをしたために黒くなっている鍾乳石もあります。この中で暮らすのは本当に大変なことだったでしょう。しかし幸いなことに周囲が小高い山と絶壁で囲まれていることで、米軍の上陸はまぬがれました。位置的に見ると「欲しい場所」だったはずですが、これも「奇跡の島」といわれる所以です。

 

 

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石灰岩と水が織り成す美しい景観、といえば、中国の世界遺産「九寨溝」が有名です。これは水中の小さなゴミやチリなどが石灰と一緒になって沈殿するため、格別に透き通った湖水となるからだそうです。

ここの地湖底湖も同じように、透明度の高い薄緑色です。そして水面に水滴がしたたり落ちるたびに、紋様が幾重にも広がりとても幻想的なのです。 

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        写真上:戦時中の痕跡が残る

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最後に東さんは「ここに座って、すべてのライトを消してください」と言いました。かつて感じたことのないほどの漆黒の暗闇の中で、水滴の音だけがポツッ、ポツッ・・・と小さく響いています。

 

 

写真:「おっぱい」がいっぱい?!

 

 

 清々しい静寂と大気に包まれていくような、不思議な感覚に浸されました。なんだか自分は余計なものを身につけすぎているのではないだろうか?(それは「脂肪」って言わないでね)

もっと自然に還ろう! 探検の後には「癒し」が待っていたのです。<o:p></o:p>

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南大東島への体験ツアーは心躍るワクワクがいっぱい!

2010-04-08 21:56:20 | しましまもよう:奇跡の島:南大東島

 

 

             写真:鍾乳洞「星野洞」。美しい自然の造形にためいき!

 

  「南大東島体験モニターツアー3日間」、キャッチコピーに「『うふあがりしま』で農業・文化・自然体験!」という案内を見つけたとき、目は釘付け、心は小躍りを始めました。「え~っ、行ってみたい!やってみたい!どんなことをするのかな?」 

 

 写真:太陽が降り注ぐ南大東空港に到着

 

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  南・北大東島への旅は、常々チャンスをうかがっていたのです。でもなにしろ太平洋の孤島でもあり、沖縄本島からのツアーも少ないのが現状です。ときおりチェックしているJ-TAP(沖縄・離島旅会社)のHPで見つけたのは、本当にラッキー&グッドタイミングでした。

 

 

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  ツアーのあらましは次のとおりです。<o:p></o:p>

【出発日】全4回実施されましたが、「地底湖探検」が内容に含まれる320日を選択。旅行日:320日(土)~22日(月)<o:p></o:p>

【費用】沖縄那覇発着¥33,800円(ひとり参加は+2,000)各食2回計6回付き<o:p></o:p>

【宿泊】ホテルよしざと<o:p></o:p>

【各種体験と交流会を含む】詳しくは今後の本文で紹介します。

 

      

            <o:p></o:p> 

 

 

「うふあがりしま」という名前のとおり、南・北大東島は沖縄本島から東に360km、「はるか東にある島」です。距離的には宮古島と石垣島の中間あたりですが、方角がほぼ90度違います。

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<o:p>写真:「海軍棒プール」からの海岸線。絶壁です。</o:p>

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南・北大東島はまた「ボロジノ島」とも呼ばれます。面白い語感のこの名前は、最初に島を発見したロシア艦隊の名前「ボロジノ」にちなんでいて、現在でもロシアにはボロジノ村があるそうです。

 

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さらに「奇跡の島」と呼ばれることもあります。なにが奇跡なのでしょう? 大東諸島はサンゴ礁が長い年月をかけて発達し隆起した島で、世界でも珍しい生い立ちを持ちます。太平洋の真ん中に急峻な山が2つできて、海上に出た部分をスパッと切り落とした形になっているのです。

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<o:p>写真:南大東漁港は日本最大の掘込工法。海の色を見て!!!</o:p>

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南大東島の最高地点は75mと起伏が少なく、小高い丘が縁取りをするように取り囲んでいるので断崖絶壁です。そのため船は接岸ができず、今では名物となった「クレーン吊り」が大活躍。人も荷物も船体そのものも、岸壁からクレーンで積み下ろしをするのです。あいよっこも吊り下げられました。スリル満点!

 

 

<o:p>写真:日の丸山から見ると中央部が窪み池・低地となっていることがわかります。</o:p>

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サンゴ礁なので島の内部には鍾乳洞や地底湖が多数存在し、ある意味石灰岩でカスカスの状態なのだそうです。くぼんでいる島の中央部には、なんと淡水湖「大池」がありますが、底深くには海水があり、外洋とつながっているのです。その構造といい、形状といい、まさに太平洋の真ん中にできた「軌跡の島」ですね。<o:p></o:p>

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