マリンスポーツのメッカは、白砂と美しい海で有名なマニャガハ島。一粒の宝石のような島にはぜひ行って見たいです。そこで申し込んだのは「M-SPA-1」という暗号のようなツアー。ジャングルミステリードライブと同じPDIの主宰でやはり$55です。(ドル安の影響なのか、両方ともその後値上がりしたみたい)<o:p></o:p>
マニャガハ島で午前中遊び、その後本島に戻ってマリアナリゾートホテルで昼食をとり、付属の「マンディアジアンスパ」で日がなのんびりするというものです。海に入りたいけど、(説明するまでもなく)日焼けが怖いあいよっこにはうってつけ。<o:p></o:p>
朝9時、ハファダイホテルの桟橋から「マニャガハエキスプレス」で無人島に向かいます。海がほんとうにバスクリンを溶かした色です。遠くの空にはカラフルなパラセーリングのパラシュート。乾いて澄み切った空気を切って疾走するボート。この色彩感、空気感、スピード感・・・いいなあ!ぐぅ~~!<o:p></o:p>
さあて15分ほどで到着し、絵画のような島に降り立ちました。ツアーの特典「スノーケルツアーが半額$15」は開始時間が遅すぎて、体験ダイビングをすることに。でもビーチエントリー(もうひとつはボート)で$60はちょっと高いんじゃない? と感じたのは「やはりほんとうに高かった」のです。<o:p></o:p>
しっかりとした準備や呼吸の仕方は必要なのですが、やっと入った海の中。浅い水深をはうようにロープ伝いに進むと、まるで植えたようなさんごたちがロープに沿って一列に並んでいます。その中には小さな魚さんたち。ところどころになまこやひとでたち。
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それはいいとしても、インストラクターはひっきりなしにポーズを取らせ、写真とビデオのカメラマンたちがそれを狙って「OKサイン」を出すのです。実は最初に紹介があったとき「たぶん買わないです。義務ですか?」と聞くと、「そうじゃないけど、半分義務かな?」とにっこり。愛想はいいけど、やり方はいやな感じです。
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そんな風にまるで撮影会のような体験ダイビングでした。終了後かなり高額な写真のCDやDVDなどの販売がありましたが、ちょっと怒りさえ覚えました。もちろん個人に問題があるのではなく、会社の方針、商売の方法なのでしょうが、自然におんぶして商業主義だけが先行するようなやり方ではリピーターは期待できないでしょう。(注)ダイビングの主宰は別の会社です。
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体験ダイビングは沖縄渡嘉敷島に続いて2回目ですが、沖縄のほうがかなり良かったよ~~。ボートでポイントまで行き、深く潜って自然の海を体験できた。しかも安価。
サイパンが近年廃れてきているのは、日本人が行かなくなったことも大きいようです。歓楽街の店はネオンだけのところも目立ちました。ニッコーサイパンホテルが競争に負け、日航便もなくなりました。どっちが先なのかわからないですが、観光客目当ての目に余るやり方は魅力を半減させるでしょう。結局は自らの首をしめることにならないよう願います。マニャガハ島がとても美しいだけにがっかりでした。
写真:小さな島にも旧日本軍のしるしがくっきりと残っています。