あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

2015年末 四国の清流と足摺岬 ③

2016-03-09 13:50:17 | 四国の清流と足摺岬

 

                      写真撮影日はすべて 2015/12/28

                      竜串海岸の「蜂の巣城」りっぱだね~!

 

   さらに足摺岬の不思議として、吉倉教授によると「…日本ではここだけにしかないラパキビ花崗岩がある」のです。土佐清水市HPでは、「ラパキビ」はフィンランド語で「ぼろぼろに崩れやすい石」という意味で、「ラパキビ花崗岩」は「マグマがゆっくり冷えてできた白っぽい岩石である花崗岩の中に、直径1cm程度のラパキビ長石(カリ長石)という鉱物が入っている」とのこと。

 

   そもそも「フィンランドなど北欧・ロシアなどで産出する15億年ほど前の古い岩石」なのに、「約1300万年前にできたこの地帯、白山洞門周辺でラパキビ花崗岩が産出する」ことが不思議なのです。「足摺岬のラパキビ花崗岩のように若い(?いいなあ、岩石の世界!)世代のものは世界的にも珍しい」と吉倉教授は説明しています。

 

    唐人駄馬遺跡といい、ラパキビ花崗岩といい、足摺岬地域は太古の歴史とミステリーがいっぱいです。さらに弘法大師・空海ゆかりの不思議な伝説が「足摺岬の七不思議」として残っています。今度はぜひ巡ってみたいもの。

 

    空海といえば、「竜串・見残し海岸」は「空海さんがこのあたりを行脚したとき、見落としてしまった」として有名ですよね。とっても個性的で見ごたえのある浸食海岸です。特に穴だらけの奇岩には「なんでこうなったの~~!」と叫んでしまいそう。

 

    また太くて長い棒状の岩を見ていると、クジラに似ているようで、「ああ、なるほどクジラも大海の大波に打たれているからこんな形になるのかも~?」なんて、またまた独断的想像をしてしまうのでした。

 

    実際には、「穴だらけ奇岩」は比較的浅い海岸で形成されたやわらかい砂岩が浸食されて「蜂の巣状」になり、「大竹小竹奇岩」は重なり合った砂岩と泥岩の2層が浸食されて形成されたらしいのです。自然の造形美ってすごいな~~!そして弘法大師が残念がったように、あいよっこも「見残し海岸」のほうが時間切れで「見残してしまい」残念無念だったのです。

                                                                              

 

            竜串を象徴する「大竹小竹」の奇岩

               白い波もようが面白い

 

           遠くに見える十字架?は「足摺海底館」

          丸い棒状の岩石が特徴的な竜串海岸