あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

「脳」と「身体」の葛藤

2007-11-20 11:19:00 | 「脳」「こころ」「身体」

「脳が果たすべき最大の役割、それは自分が所属する有機体を生かし、繁殖させることである。その他の細かいことー音楽に感動したり、恋におちたり、宇宙の統一理論を考えだしたりーはすべてそこから派生したのだ。脳の組み立てと働きの大部分は、食べ物を見つける、セックスする、わが身を守るといった基本的要求を満たすべく、身体の各部分を調整することに費やされているが、それも当然の話である」(リタ・カーター)

<o:p></o:p> 

 そうした一連の行動が脳にFireDanceを起こさせ、化学物質(神経伝達物質と呼びます)を分泌させ、報酬としての快感が得られる、ということでしょう。あるいは進化の過程でそのような特質・仕組みを持つ種が生き延びてきた、ともいえるのでしょう。

<o:p></o:p> 

「快楽を追求する脳」という考え方が近年注目されています。ヒトは「食べ物を見つける」「セックスをする」「わが身を守る」という基本的要求を満たすことに満足したり、達成感を感じたりするわけですが、日本の現代社会を見ると、それらの要求は急速に入手しやすくなってきていますよね。わずか一昔前と比較してもあきらかです。この100年単位の変化は、人類の長い歴史を一瞬に変えてしまうほどの大きな変化だといえるのでしょう。飽食ニッポン、タブーの少なくなったセックス、安全と水はただ(これは以前より悪化)という現状では、脳は充分な快感を得られなくなったのでしょうか?

<o:p></o:p> 

  こうした影響があるのかどうかわかりませんが、現代人がより強い刺激や快感を求めているのは確かなことといえます。覚せい剤や麻薬などの強い化学物質はじめ、アルコール・たばこ・大麻などによる中毒患者は増加する一方です。薬物による依存は「身体」が悲鳴をあげても、「脳」の快楽要求に逆らうことができない、という葛藤状況を生み出します。身体の一部である「脳」は、最終的に身体とともに滅びるということになってしまうのです。<o:p></o:p>

この葛藤的状態を最も象徴するのが「ドーピング」という行為ではないでしょうか?次回はこれについて考えます。

 

 

写真:奄美ばしゃ山村に付属する「奄美民族村・村人(むらんちゅ)の手つくり・かしゃ餅(よもぎ餅)。餅をかしゃの葉(月桃)に包んで蒸したものを真空パック販売しています。黒砂糖のほのかな甘さです。ヨモギやかしゃの濃い成分・香りは身体にとてもよさそうですが、私にはやや濃厚?すぎました。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

<o:p></o:p> 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

FireDanceってどんなダンス?

2007-11-19 01:27:22 | 女性のひとり旅

 

奄美大島のレポートが一応終了し、次になにをブログれば(こんなことばあるのかな?)良いでしょう。そのためには次なる一人旅をまた開始する必要がありますね。つまり旅に出るりっぱな大義名分ができました。近日中に次なる準備にとりかかります。<o:p></o:p>

さて私のブログのIDfiredance」とは何のことかご存知でしょうか?そうですね、「火踊り」です。今あなたの頭の中でどんな光景が浮かんだでしょうか?原住民がたいまつを持って太鼓のリズムに合わせて踊っている光景でしたか?あるいはおばさんが裸(同様のかっこう)で火の回りを踊っている様子を想像しましたか?(こんなの想像したくもないか?)

(写真:<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="46:住用村;" Address="住用村">住用村</st1:MSNCTYST>のマングローブパーク前にある巨大なトックリやし肥大した幹の姿が徳利に似ているところからこう呼ばれる。いわなくてもわかる?)<o:p></o:p>

 実は今あなたが火踊りの光景を想像したとき、あなたの脳も火踊りをしているというわけです。想像が色や形やあるいは感情などを伴ってリアルであるほど、「脳の火踊り」も激しく、赤く踊るらしいのです。少しエロティックな想像をしたそこのあなた、赤く光る脳の場所でそのことがはっきりわかりますよ。<o:p></o:p>

脳の活動をコントロールするのは電流や化学物質(ホルモンなどです)そして「謎めいた振動」(ま、要するにまだわからないもの、ということでしょう)といわれますが、激しく活性化した脳は、火が踊っているように発火するというのです!これを「firedance」と呼びます。どんなダンスなのか実際にこの目で見たいものです。<o:p></o:p>

このダンスを楽しく激しく踊るためには、人は好奇心を持ち、行動を起こし、冒険したり感動したりすることが有効だと思います。一人旅をお勧めするのは、その意味で脳のfiredanceには刺激的だと思うからです。<o:p></o:p>

旅レポートがないときは、最近のニュースなどから「脳」「こころ」「身体」に関係する話題を拾ってご一緒に考えて行きましょう。参考にする文献は主として『Mapping The Mind(脳と心の地形図)』(リタ・カーター=著、藤井留美=訳、養老孟司=監修、1999、原書房)です。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「なんといっても海の素晴らしさ」

2007-11-17 21:03:33 | 女性のひとり旅

 

<o:p>    写真:空港近く土浜あたりの海岸線。透き通った海水と打ち寄せる白い波。                              高台から眺めていると飽くことを知りません。</o:p>

 

 道路はたいてい海岸線に沿って走っていて、台地状なので上から海を見下ろす場所が多いです。絶景なのです。運転しながらどうしても視線が海に向かってしまいます。海の美しさを見ようと、古仁屋港から出ている半潜水船「マリンビュワーせと」号に乗りました。20分ほど走った後、20分くらい大島海峡を水中散策します。さまざまな形と色のさんご礁と、同じくカラフルでたくさんの種類の熱帯魚たち。サンゴはとくにカリフラワー型のものが赤・紫・黄色など、色鮮やかで目に付きました。<o:p></o:p>

 でも白くなって落ち葉を敷き詰めたようになっているサンゴの死骸も多いです。生きているものより目立つくらいです。これが通常のようすなのか、近年多くなっているのかは聞きそびれましたが、一般的に海水上昇が悪い影響を与えているらしいので心配です。<o:p></o:p>

 今回は海に入ることを予定しなかったのですが、今度はダイビング・シュノーケリング・カヌーなどを必ずしたいです。水着の用意をしなかったことを本当に後悔しました。奄美に来て海に入らないなんて、もったいない!この時期まだまだ大丈夫です。<o:p></o:p>

 お宿は最初の日<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="46:鹿児島県名瀬市;" Address="名瀬市">名瀬市</st1:MSNCTYST>にあるビジネスホテル「ニュー奄美」でした。料金はリーズナブルだし、奄美最大の繁華街、屋仁川通りに面していて夜遊びには便利です。(でもしていませんよ。女性の1人旅に夜歩きや夜遊びはタブーです)島唄の聴ける「かずみ」「吟亭」「アシビ」なども近いです。2日目は前述した民宿でしたが、3日目は少しぜいたくをしました。ネットでキャンペーン料金を知った奄美ばしゃ山村です。ツインのお部屋に1人宿泊一万円(朝食付き)でラッキー!それぞれ良いところがあり、いろいろなタイプに泊まるのも面白いです。みなさまもぜひ奄美を楽しんでね。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「奄美の神々」

2007-11-16 19:45:24 | 女性のひとり旅

 「シマ」ということばが島ではなく、各地域の「集落」を指すことは知られています。交通機関が発達していないころ、隣の集落にいくのも船で移動するのが普通だったそうです。実際に奄美の道路は起伏が激しく、トンネルもとても多いのです。 <o:p></o:p>

古来奄美のシマの多くは背後に山幸の神(テルコ)をひかえ、目の前には海幸の神(ナルコ)に守られて、人々は自分たちの住む地域を限定し、それ以外は神の領域としてきました。奄美の自然が保存され、守られてきたのは「ハブ」の存在以上に、こうした信仰に基づくところも大きいのでしょう。<o:p></o:p>

 シマの中心部には神を祀る聖域(シャー)や祭場(トネヤ)があり、そこから浜に向かって神道(カミミチ)がのびていて、理想郷とされる海の彼方の豊穣の国(ネリヤカナヤ)から神を迎えます。そして丁重にもてなし、再び神の国に送るのです。

 

 写真:奄美ばしゃ山村のレストランで、住民の宴会に遭遇。島唄で踊る人々は少しうつむきかげんですね

 

  奄美が琉球国に支配された16世紀ごろ、こうした神事(国家行事)を執り行う神人(カミンチュ)は女性でした。これは「女の姉妹は神様である」というウナリ神信仰に基づいています。神人を中心にした神組織は「ノロ」と呼ばれ、ノロ神は代々世襲されたということです。それとともに霊的能力を持ち、人々の悩みや苦しみを「祈り・占い・御祓い」などで手当てする人は「ユタ」と呼ばれ、こちらもやはり女性が中心でした。<o:p></o:p>

 島唄も当然「シマの唄」のことですが、特徴的なのは「裏声を多用すること」です。もともとは男女の掛け合いで歌うことが多く、女性の高い声に男性が合わせたからといわれています。伴奏に使う三味線は沖縄の三線(さんしん)と違い、弦が細く、高音に合わせやすくなっています。<o:p></o:p>

やはり奄美では女性のほうが基本だった、ということなのでしょうか?こうした信仰が現在の奄美の文化や社会にどんな形で伝わっているのか、大変興味があります。道路を走っていてお墓がとてもきれいなことに気づきました。どれもぴかぴかに磨かれ、墓前は豪華で美しい花たちで飾られています。この暑さの中で花がそんなに生き生きとしている、ということは毎日お参りしているということでしょう。島の人たちの信仰深さを垣間見た思いでした。またぜひ訪れて、奄美の社会、文化、日常生活をもっと知りたいと痛切に感じます。 

      (参考資料・奄美パーク)

 

 

 

 

写真:道路から見えるお墓はどれも新しくてりっぱなものが多い。なにより鮮やかな色と形の花々には驚きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「奄美の名物郷土料理―まずは鶏飯」

2007-11-15 23:20:02 | 女性のひとり旅

 飛行機から降りると、目と鼻の先にある「マツダレンタカー」の人が出迎えてくれました。ネット予約で借りたマツダデミオ(コンパクトタイプ)は、4日間で16,000円、免責補償が必要ない、という場合は安いと思います。しか~し絶対安全運転だよ。<o:p></o:p>

準備OK、いざ出発!明るく強烈な日差しを浴びながら南に向かうと、15分ほどで「奄美パーク」の標識が見えます。おなかもいい具合にすいてきました。奄美の郷の2Fにある「レストラン高倉」に入ると、ホールの丸い木組みの高い天井に、窓からは海岸線が見渡せて、とてものびのびと解放された気分になります。<o:p></o:p>

まずはかの有名な「鶏飯」です。豚角煮・すのりなどがセットになった「高倉セット」(1,250円位)を注文しました。おっ、うま~~い!ほのかなゆず(あるいは柑橘類)の香りも効いています。千切りやみじん切りにした鶏肉・甘煮しいたけ・錦糸たまご・糸のり・パパイヤ漬物などを少なめのご飯にのせて、そこに熱々のスープをかけていただくのです。この場合やはりスープが命!あっさり、シンプルのなかに旨みとコクが必要なのです。暑い時期でもこんなかたちのお料理はのどを通りやすいことでしょう。ただひとついえば、鶏と親子の「錦糸たまご」が、手つくりで薄焼き玉子を刻んだものだったら、もっと美味しいだろうなあ。玉子焼きには少しうるさいのです。(それじゃ自分で作れ!って?)<o:p></o:p>

「それはすのりです」と言われて、見ると「もずく」なのです。どこが違うのかまで聞かなかったのですが、海鮮物のお店でも別ものとして販売していました。HPで調べると「太めもずく」を、島では「すのり」と呼ぶみたいです。奈良では「太もずく」「細もずく」として売っているのですが。<o:p></o:p>

 2日目に宿泊した民宿「ネプスダイブリゾート」でも、夕食はほとんどおなじ形の鶏飯セットでした。何度食べても美味しいです。でもスープの味が微妙に違っていて、こちらのほうがにおいと味が強めでした。家庭によって味が違うのでしょう。だけど豚角煮の代わりに「豚足そのまま色煮(?)」です!コラーゲンたっぷりだよ~~、といわれてもちょっとむりですぅ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする