あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

「朝焼けと夕焼け」好きなのはどっち?

2007-11-13 15:04:12 | 女性のひとり旅

 

 

  写真:夕日のショーの第2幕。静かに水平線に落ちていく優しい太陽

 

「朝日と夕日」「朝焼けと夕焼け」理論的にはどちらも同じものであり、同じ現象ですが、後者のほうが好き、という人が多いのではないでしょうか?それはいったいなぜなのでしょう?  

マネックス証券社長の松本大さんは、マネックスール2004/1/15で「自分も夕焼けが好き」としてその理由を、色の違い、出るタイミングの違いなどのほかに「或いは、大気の温度とか、塵、水蒸気の状態が朝と夕では違うので、色合いも変わるのでしょうか」と疑問を投げかけています。<o:p></o:p>

さらにもう一度2007/10/24では、朝焼けを見ても大してなにも感じないのは「小さい頃に朝焼けを見た記憶があまりないので、呼び戻す記憶も感傷もない」という理由のほかに、「こじつけですが」と断った上で「朝焼け夕焼けにもドップラー効果的な影響があるのではないか?特に秋は『Diminishing』、何事も『減って』いくことが本質なので、これから明るくなってくる朝焼けは趣きに欠ける」と面白い説明をされています。確かに見たときの情景と感情がセットになっていると、懐かしさは増すでしょうね。

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そういえば夕日や夕焼けに最近になって関心を持った私は、「人生の秋―何事も減っていく時期」に突入したのだあ~~、としみじみ。そして「そこにあったのに見えなくなる現象に対して、いくばくかの寂寥感、あわれ、悲しみなどを感じるのは、やはり自分の人生と重ね合わせているんだ」と思いいたったのです。<o:p></o:p>

でもちょっと待って!!実は私は御来光も朝焼けもあまり見たことがありません。まあ単に、朝早いことに弱く朝寝坊なので見る機会がないわけです。そしてたとえば「月」に関して考えてみると、こちらは圧倒的に昇るときを目にする機会が多く、特に満月などお月見もし、勝手に感傷にふけっていたりします。反対にお月様の沈むときは?これも朝早いためか、白っぽくなるためか?あまり感激はありません。<o:p></o:p>

結局のところ都合の良いところを見て、自分に都合の良い解釈をしている、というのがわたくしの場合の実態なのでしょう。夕日さま、都合良いところばかりを利用してごめんなさい。<o:p></o:p>

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「海に沈む夕日」

2007-11-11 16:22:16 | インポート

 

「海に沈む夕日」

 写真:「蒲生崎展望台」から見た夕日。太陽は雲に覆われていますが、刻々と微妙に変化する光と色がとても美しい。11/8日に掲載した写真の後に続きます。

 

今回ぜひ実現したかったことは「海に沈む美しい夕日」を見ることでした。最初の夕方、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="46:鹿児島県名瀬市;" Address="名瀬市">名瀬市</st1:MSNCTYST>に近く壮大な夕焼けで有名な大浜海浜公園へ行って見ました。なるほど地図を見ると西側に開けています。砂浜に腰掛けた若い男女のグループなどが楽しそうに見ていました。日が沈むという普通のできごとが、ここではひとつのショーになっているのです。残念ながら雲の量が多く、最後に一瞬いびつな赤い夕日が見えただけでした。  

次の日もお天気は良かったのですが移動中で断念。空の西方に広がる白い雲、赤からピンク、薄紫色にと染まっていく微妙な色合いを見ながら運転していました。<o:p></o:p>

そして迎えた最後の日。今日こそ!とはやる気持ちで地図を見ると、北端に近い「蒲生崎」あたりがよさそうです。主要道路から入ると、やはりここでもうっそうとした林の中を進み、15分くらいで公園駐車場に到着します。散歩コースや展望台の案内板があるのですが、だ~~れもいない!まだ太陽は出ているのですが、すでにあたりは夕闇が迫っている感じです。 

展望台への進入口に一台の車がありました。そういえばさっき来る道で、先を譲った車のようです。「できれば1人ではありませんように・・」と思いながら展望台へ登ると、上から楽しそうな声が聞こえてきました。男女4人が、写真を撮りながら「すご~~い、きれい!」などと感嘆の声をあげているようです。 

太陽はまだ水平線のかなり上のほうにありますが、夕日のショーはすでに始まっているのです。黒い雲の後ろ側にある太陽からは、幾筋もの光の帯が上方に、また下方に突き刺さるように向かって広がっていきます。海上にはそれらの光が2つの楕円形に広がって、きらきらと光っています。夕日の周辺にはオレンジ色から暗赤色に変わっていく夕焼けが広がり、反対に島や樹々は次第に暗さを増してピンクからグレーに変わっていきます。 

厚い雲に覆われて光が失なわれ「もう沈んだみたいね」とグループの人たちが帰ろうとしたときでした。雲の下端からまあるい顔が出て来たのです。もう力をなくしてかすんでいるけれど、やはり存在感があります。見たとたんになんだかとても嬉しくなるのです。彼らはあわてて引き返し、ショーの第2幕が始まりました。もう周囲に光を反射することもなく、うすぼんやりとまあるく光る夕日が、静かに水平線に隠れていきました。そのとたんに本格的な闇がものすごい勢いで迫ってきたのです。(明日に続く)<o:p></o:p>

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「孤高の日本画家 田中一村」

2007-11-10 20:13:50 | 女性のひとり旅

「孤高の日本画家 田中一村」<o:p></o:p>

 

 

 一村は50のとき奄美大島に渡り、昭和52年に69歳で亡くなりました。奄美パークの一角にある田中一村記念美術館」に訪れた時は「田中一村没後30年 秋の常設展」を開催中でした。<o:p></o:p>

なんといっても目を奪われるのは亜熱帯植物ビロウ、オオタニワタリなどと蝶、アカショウビンなどを巧みに組み合わせた、色彩豊かな「奄美の杜シリーズ」です。

中でも「アダンの木」と「奄美の杜⑥~クワズイモとソテツ」の2点は「この絵だけは誰にも譲れない、閻魔大王へのお土産なのですから」と所持していたのですが、支援者にどうしてもと請われて「それではどちらか」というと、夫は前者を妻は後者が気に入り結局2点共手放した、と案内の人は説明しました。ちなみに前者は50万円で譲ったのだそう。ただし展示作品は残念ながら複製です。

「クワズイモとソテツ」は一枚の絵の中に男の性と女の性、人の誕生から枯れ果てるまでを葉肉の厚い2つの植物で表現しています。微妙に変化する緑色と、花が咲き結実して倒れるまでの色の変化は神秘的でさえあります。写真は絵葉書を撮影したものです。

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小さい時から大人顔負けの「天才的画才」を発揮した彼ですが、奄美の自然の中で動植物をいきいきと、また幻想的に描いた作品で花開いたといえます。シリーズのすべては16点しかないのですが、一村は「本当に自分が描きたいものだけを描く」と病や不遇な境遇の中で、染色工をしながらわずかな蓄えで絵を描いたそうです。<o:p></o:p>

彼の手紙の一節には「私の繪の最終決定版の繪がヒューマニティであろうが、畫の正道であるとも邪道であるともなんと批評されても私は満足なのです。それは見せるために描いたのではなく私の良心を納得させる為にやったのですから・・・」と書き送っています。

 

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写真:一村の絵を彷彿させるあやまる岬のアダンの木と海。アダンは海岸線に多く、花は5~6月に咲き、8月~11月に黄赤色に熟すらしいが、今年は暑いせいか、その実はまだまだ青い。(その後聞いたところでは、気温が足りないこの時期は熟すことができないそうです)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「金作原(きんさくばる)原生林は奄美大島を象徴するところ」

2007-11-09 10:20:37 | 女性のひとり旅

「金作原(きんさくばる)原生林」

<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="46:鹿児島県名瀬市;" Address="名瀬市">名瀬市</st1:MSNCTYST>から<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="08:大和村;" Address="大和村">大和村</st1:MSNCTYST>フォレストポリスに向かっていると、「←金作原原生林」の道路標示が。見ると同時に「よし行ってみよう」と反射的に左折してしまいました。これがちょっとした冒険の始まりになるとは・・・。<o:p></o:p>

林道は次第に狭く険しくなり、途中の案内板もまた行き交う車とてなく、行けども行けどもそれらしきところに到着しません。両側から葉の厚い植物が生い茂り昼間でも薄暗く、ときおり鳥の声、セミの鳴き声が聞こえるのみ。このジャングルが「ゴジラ」の舞台ともなったと後で知りましたが、全くうなずけるところです。

写真:奄美大島と屋久島の間に植物の境界線があるそうで、亜熱帯のヒカゲヘゴの北端となっています。
 半時間を超えるとさすがに「この道でよかったですかぁ?」「どこまで行くと着くのですかぁ?」と不安がますます募ってきます。「金作原へは地元ガイドの案内によるツアー利用がおすすめ」と観光冊子にあった意味が納得できた頃、やっとそのツアーらしきバンと出会いました。「もうそこですよ」という返事に力を得て、一安心しながらさらに進んでみることにしました。<o:p></o:p>

道は片側崖、反対側急斜面の狭い間に2本の轍が残るだけで、石っころもごろごろしています。どこからかもののけが出て、さらわれそうな予感さえしてくるのです。不安はこんな私(どんな?)でもかよわくさせるもの。もしパンクしたら?脱輪したら?滑り落ちたら? ああこんなところで見捨てられるのは寂しいよ~~!<o:p></o:p>

さっき「そこですよ」と聞いたのに、「ここが原生林」という看板はなく、なにかの施設もなく、コースの案内もありません。まあ全体が原生林なのだからあたりまえか?「1人で散策も怖いなあ」とそれ以上の探検をあきらめついに引き返すことにしました。<o:p></o:p>


 同じ原生林でも奈良の世界遺産「春日奥山原生林」とは全く違っています。春日山は「手が入っていない原生林」とはいえ、長い歴史のなかでたくさんの人の手が入り、きちんと管理されていることを納得しました。植物群の違いもありますが、手の入り方が全く違うのです。原生林って本当はこんなものなのだな!
 その日の民宿で、以前金作原ツアーに参加した人の話を聞くことができました。暑いので着ていた合羽を脱ぐと、いっせいに虫が寄ってきて血が出るほどとなり、その腫れた手足は一ヶ月くらい治療を要したということです。たしかに人の気の少ない所、虫たちも久々新鮮な血に興奮?したに違いありません。そして「自分から消えたい人ももちろんいるけど、そうでなくても消えたり、遭難したり、事故にあったりする人もたくさんいる」という現実もあるのです。自然を甘く見てはいけません。           

 

写真:誰もいない山の中で手作り風看板に出会って一安心。

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奄美大島「奈良と奄美大島、この気候の違い」

2007-11-08 20:15:27 | 女性のひとり旅

「奈良と奄美大島、この気候の違い」

 

さて幸運にもバスは1時間遅れただけで伊丹に到着。無事1125発のJEX2465便で奄美大島に直行です。機上からの眺めは雲が多くよいとはいえません。厚い白い雲を挟んで、上下に同じ色に見える青い空と海。どこからどこまでなんてまるで関係ない、一体化した宇宙世界。時折黒くて低空にある(らしい)雲がすごいスピード(たぶん)で通り過ぎていきます。午後のニュースでは台風20号が発生したと伝えていたので、その影響もあったのかな?ちょうど雲の間からたまたま出現した島を撮りました。どこかな?<o:p></o:p>

 

ところが奄美空港に降り立つと強烈な日差しに熱気ムンムンです。通路を彩るカトレアやブーゲンビレアなどの鮮やかな色彩・香りに別世界を感じるのは、旅の醍醐味の一つです。ここはまだまだ夏真っ盛りなのです!出かける日が雨模様で肌寒く、持参する洋服を少し厚手にしたことを後悔したのは、その瞬間です。天気予報の「雨・曇り」に反して「いいえ全然雨は降ってなくて、こんな風にずっと晴れていますよ」と現地の人は言いました。

結局次の朝そうそうに、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="46:鹿児島県名瀬市;" Address="名瀬市">名瀬市</st1:MSNCTYST>のスーパーダイエーで長袖・半袖Tシャツ各1枚を購入、即トイレで着替えてほっと一息つきました。この暑さは想定範囲外であります。

 以前9月上旬に沖縄に行った時に比べ、体感的には暑いと思えます。湿度などが違うこともあるのでしょうか?沖縄より人の手が入っていない、つまり森林が多いということもあるいは関係あるのでしょうか?
 たしかに道路から一歩中に入るとそこはもうシダ・ソテツ・オオタニワタリなどの巨大植物でうっそうとした亜熱帯林が広がっていて、ここが北限とされる有名なヒカゲヘゴは10Mを超えるものもあるといいます。そこに暮らす野生動物たちも有名なアマミノクロウサギはじめ希少種が多く、「東洋のガラパゴス」と称されることもあります。ともかく奄美は自然も文化も気候も中身が濃いようですよ。

写真:          あやまる岬のそてつジャングル。砂地に自生するのは珍しいとか。           元気の良さを感じさせる枝ぶりです。さわると負けます。

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