団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★襟裳岬の昆布

2012年09月15日 | エネルギー 環境

  第4739回の「水清くて魚住まず」で襟裳岬の昆布に触れましたが、これはNHKのプロ ジェクトXからの受け売りでした。サーチしてみると出てきました。

職業:会社員、職種: 事務職/ウェブリブログより

NHKアーカイブス「プロジェク トX 挑戦者たち「えりも岬に春を呼べ」

…略

えりもの海は、元々、昆布の名 産地だった。北海道の開拓民たちは、良質な昆布を求めてえりもに向かった。しかし、そこは冬風の厳しい 極寒の地。開拓民たちは、暖をとるため、森の木を伐採して燃料にした。ところが、この森の木の伐採が、 肝心の昆布を台無しにしてしまった。昆布が育つには、森の豊かな養分が必要だったからだ。加えて、バッ タの被害もあり、森は砂漠化し、えりもの町は砂埃りだけが舞う町となり、わずかに育つ昆布は海に飛沫す る砂が原因で泥にまみれたものになってしまった。昭和20年代 のえりもの風景だ。昭和20年代の後半に20年代の若者だったこの番組の主人公は、無謀にもこの砂 漠に木を植えて森を取り戻そうという計画の中心メンバーとなることを決意、以降、半生をこの事業に 注ぐことになるのだ。…以下略

 

 

 これを見ると瀬戸内海の水か きれいになりすぎて魚が住めずとはちょっと違うようですね。
  偶然でしょうか、襟裳の昆布に繋がる東北大地震の気仙沼での牡蠣の養殖の記事がありました。

WIRED.jpより

LOUIS VUITTONが見据える、地球の未来、みんなの未来 森から考える、海のこと、水のこと

…略

「25年ほど前、視察に行ったんです。中世から牡蠣の養殖をしている由緒 ある場所ですから、一度訪れてみたいと思っていたんです。ロワール川流域をいろいろと見て回ったの ですが、海はもちろんのこと、川の美しさや、その源流となる大森林地帯の豊かさに、むしろ目を奪わ れました。そのとき、『いい海というのは、森林と川と海が一体となってできるものなんだ』というこ とに、気づかされたんです」

 畠山は帰国後、気 仙沼湾に流れ込む大川を遡り、その源流のひとつである、岩手県の室根山にたどり着く。そしてその姿が、 ブルターニュで見た風景とあまりにも異なることを知り、単独で植樹活動を開始する。それが、現在まで続 く「森は海の恋人運動」である。

 「ロワール川の源 流に広がる森林は、落葉広葉樹、つまりは雑木林でした。葉っぱが落ちて、土がスポンジのようにふわふわ になるから、水が地下に浸透するんです。腐葉土を通過した水は、雨水と違ってミネラルを蓄えています。 川や田んぼを伝って海にたどり着いたその水は、牡蠣や帆立の養分となる植物プランクトンの生成に、大き な影響を及ぼすんです。だから、植樹活動を始めて5年経って、水が湧いてきたときには本当にうれしかっ たですね」…以下略

参 考:畠山さんが代表を務める環境保全活動「NPO法人 森は海の恋人」ホーム ページ

 やはり瀬戸内海の水かきれい になりすぎたにはちょっと無理があるような気がします。確かに公害問題に取り組んだことによる成果は十 分に現れているでしょうが、魚が住まずの方はこれが原因と言うより、襟裳の昆布や気仙沼の牡蠣の方が近 いような気がします。
  瀬 戸内海に流れ込む川の源流も同じように山の手入れがなされてないことやダムなどによって山の土が海 へ流れ込まなくなったことなどが現因じゃないでしょうか。もう一つ瀬戸内海の特徴として海砂の採取 があるような気もします。高度成長に合わせてコンクリート用の砂が根こそぎ取られてしまったそうで すから。
  公害撲滅できれいになったこととこうした本来の自然を失ってしまったことのどちらが本当の原因 かといえば後者のような気がします。

どう でしょう!