団塊の世代のつぶやき

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シルクロードは失業対策なのでは?

2018年08月01日 | 中国

  石平さんが、7月08日、第6853回の「茶番となった『一帯一路』 今や風前のともしび」で、風前のともしびと書いてくれた一帯一路には、中国の隠された意図があるようです。

  何時もの宮崎さんが、失業対策なのではと書いてくれています。道理で、人も資材も中国から持ち込むと言われている訳です。
  やはり、独裁政権のやることは人権無視の恐ろしいものがあるようです。人民の命など何とも思ってないのですからやりたい放題です。

 宮崎正弘の国際ニュース・ 早読みより   平成30年(2018年)7月23日(月曜日) 通巻第5762号   <前日発行>

 国有企業 従業員の強迫観念は「シルクロードは失業対策なのでは?」
  ゾンビ企業、すでに2100社が倒産、国有企業の失業が急増している

 中国の国有企業(SOE)とは、上から命じられたノルマを果たし、経営に行き詰まっても国有銀行から融資があり、給与は少 ないとは言っても遅配はなく、謂わば生活は安定していた。
 米中貿易戦争の勃発を奇貨として、国有企業の整理を断行するタイミングを得たと判断した中国共産党は、お荷物だったゾンビ をばっさばっさと切り捨てる政策に切り替えた。
 
 国有企業の負債総額はGDPの159%に達した(2017年末速報)。すでに2100社の倒産が伝えられている(アジアタ イムズ、2018年7月19日)

 いまや国有企業従業員の強迫観念は「シルクロードで失業するのでは?」というもので、 ゾンビ企業の名前の通り、生き残りは 難しいが、死んでもお化けとなる。OECD報告に従うと、中国のおける国有企業は51000社、29兆2000億ドルの売り 上げを誇り、従業員は二千万人以上と見積もられている。

 マッキンゼー報告はもっと衝撃的だった。
2007年から2014年までの間に、中国の国有企業の負債は3・4兆ドルから12兆5000億ドルに急膨張していた。
 「中国の負債総額のうちの60%が国有企業のものである」(デニィ・マクマホン『中国負債の万里の長城:シャドーバンク、 ゴーストシティ、不良債権。そして中国の奇跡の終わり』、本邦未訳、ヒュートン・ミフィリン社、ロンドン)。
 Dinny mcMahon、CHINA‘S GREAT WALL OF DEBT、Houghton  Mifflin)
https://www.amazon.com/Chinas-Great-Wall-Debt-Massive-ebook/dp/B073XCM3L1

 中国当局がいま打ち出している対策と手口は、債務を株式化することで、貸借対照表の帳面上を粉飾することである。
つまり負債を資産に移し替えると帳面上、負債が資産になるという手品の一種だ。ただし、中央銀行は、この手口をゾンビ企業に は適用しない」としている。

 ▲あと600万人をとりあえず解雇する

 すでに石炭と鉄鋼産業において大量のレイオフは実施されているが、2019年度までに、あと600万人の国有企業従業員を解 雇し、そのための失業手当を230億ドルと見積もっている。しかし中国がもっとも懸念するのは『社会的擾乱』の発生である。

 BRI(シルクロード)は、まさにこのような過剰在庫と失業を処理するために、外国へプロジェクトを無理矢理に運び、在庫処 分と失業者の輸出を断行することであり、筆者は数年前から指摘してきたことだが、最近米国シンクタンク「ブルッキングス研究 所」も、同様な分析をするようになった。

  げんに中国の甘言に乗って、BRIプロジェクトを推進している国々のうちで、89%が融資をしている中国企業の受注であり、 7・6%が当該国の企業、3・4%が外国企業受注でしかない。
「地元に雇用はなく、レストランも食堂も当てが外れ、借金がかさむばかり」という嘆きが響く。

 「借金の罠」という実態はスリランカ、ラオス、カンボジア、モルディブで明らかになり、G20中央銀行総裁、財務省会議でも 問題となった。

 それどころではない。
「被害はアジアばかりか、すでに旧東欧諸国でも、この中国の借金の罠に落ちようとしている国々に目立つ」と中独蜜月時代を終 えたドイツの「メルケーター中国研究所」の報告がいう。

 げんに中国の投資はルーマニア、ブルガリア、ハンガリーからセルビア、モンテネグロにおよび、またカフカスでもアゼルバイ ジャンは中国から巨額を借りていることが判明している。

  ここまで来ると、やはり中国人民の蜂起を期待したいものですね。とは言え、そんなものはとっくの昔に計算に入っている独裁政権は取り締まりを強化しているでしょうから、そうは簡単には行かないのでしょう。
  それにしても、こうして国民を人とも思わない扱いを平気でする中国に未だにしがみつく金の亡者共が延命に力を貸しているのですから、やはり世界は腹黒い。
  結局は、トランプさんの覚悟に期待するしかなさそうです。
  

トランプさんお願いします!


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