Chinaの終焉が見えてきたのじゃないかと期待にワクワクしています。やはり習皇帝の世界貢献は大きなものがありそうです。
何と、その習皇帝を産んだのは権力闘争が元だそうです。何とも人間の性の情けなさですね。
そんな争いを宮崎さんが詳しく書いてくれています。その複雑さに呆れるしかないですが、それでChinaの人民だけでなく世界の人達が苦しめられるのには納得がいかないですね。
やはり、何としても叩き潰す必要があります。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)10月19日(火曜日) 通巻第7086号
経済失墜気配も利権構造が因縁、スキャンダル頻発の背後は権力闘争
習近平の究極の狙いは曾慶紅一派の経済利権壊滅。ちかく「大粛清」か
曾慶紅は江沢民政権の陰の実力者だった。
事実上、江沢民政権を動かしていた。肩書きは国家副主席。日本政府は往時、その実態としての権力状況をとらえて来日を誘い、 特別の歓迎体制を敷いたほどだった。
曾慶紅が中国北京奥の院の権力中枢を牛耳っていた。そして習近平体制を誕生させたのは表向きキングメーカー江沢民だが、その 裏にあって、曾慶紅が選考したのである。
「習近平ならぼんくらでもあり、われわれの言うことを聞くだろう。われわれの利権を脅かすことまではしまい」とタカを括っ て江沢民と曾慶紅は習近平を党総書記とした。
面従腹背、雌伏すること三年。習近平は「朋友」の王岐山を駆使して、CCDI(中央紀律委員会)を基軸に「虎も蠅も」と腐 敗キャンペーンに乗り出して多くを失脚させた。
習近平に敵対する派閥を潰すことが真の目的だったが、それを表沙汰にはしなかった。当初、国民は汚職顕官の摘発に拍手を送っ た。
まずは軍と公安から着手し、軍編成を四総部制から十五の部局に改編し、子分たちを要所につけたが、依然として軍人には反習近 平の軍閥が多く、今に至るも軍の不満はおさまっていない。周永康の失脚により、うまみを奪われた公安系も、習への不満を募ら せている。
あまつさえ連立を組んだはずの共青団にも手を出した。胡錦涛、李克強首相らを激怒させたが、証拠を挙げての腐敗追求に沈黙せ ざるを得ず、周強、令計画失脚以後は、胡春華を守ることにキュウキュウとなって共青団勢力は大きく後退である。ちなみに恒大 集団は、李克強首相との強い絆が云々されている。つまり習近平が恒大集団の救済に動き出す気配はない。
曾慶紅は反撃にでた。
習の右腕だった王岐山が影響力を持つ海航集団の経済犯罪を巧妙にメディアで告発させ、海外での評判を落としていく。同社の 経営は無謀な投資を続けたために倒産危機に直面し、資産売却後、とうとう倒産した。こんにちに恒大集団が時間をかけて首を絞 められている状況と似ている。
江沢民、曾慶紅の金権統治だった香港利権にも習近平は大胆にもメスを入れた。それがインサイダー取引の元締め「明天証券」 の倒産に直結した。
▼習近平は「豚頭」か「裸の王様」か
習近平は王岐山を使い果たしたと見るや、寝首をかかれるおそれがあるため、朋友だったと雖も、王岐山と露骨に距離を置き始 めた。
第一に王岐山の親友だった任志強の拘束である。2017年、任志強は堂々と論陣を張って「習を裸の王様」と激烈な語彙を用い て批判した。王岐山は、任を庇えなかった。
第二に王岐山の飛車角とも言われ人たちの拘束であり、衝撃的だったのは汚職摘発の事実上の隊長格、CCDIの董宏を「規律 違反」で逮捕拘束したことだ(21年4月)。紀律取り締まりの本丸の人物が規律違反とはこれ如何に?
第三に上記に関連して、李東生、孟宏偉、王立科、伝振華らの失脚がつづいた・
第四に2021年九月、陳峰(元海南省書記。海航集団トップ)を「経済犯罪」容疑で拘束した。海航集団の負債は773億ドル に積み上がっていた。
危機を認識している王岐山は、参列資格をとわれる国家行事にトップセブンの列の最後に金魚の糞のように、べたべたと付いてく る風景は、もはや日常である。月30日に北京人民大会堂で開催された建国前夜祭儀式にもトップセブン七名の端っこの席に座っ ている。
「わたしは健全です」とアピールしているのだ。
失脚前日まで、公式行事ににこにこと出席していた薄煕来の表情が、王岐山の最近の行為に重なって見えるのは筆者だけだろう か。
王岐山の最近のニックネームは「清王子」という。辛亥革命で王朝が消滅していたのに「王子」を名乗った溥儀の立場?
11月、中国共産党は六中全会を開催するが、経済問題とくに負債処理、エネルギー不足、金融不安などで「責任」の追求がある だろう。大粛清があるかも知れない。
さて、習皇帝がChinaの幕を引いて世界の英雄になれるか、それとも世界の覇王になるのか。人類にとっては大きな危機です。
Haranoさんがその習皇帝の政策の本音はどこかを語ってくれています。
中国の不動産市場の厳しい状況に耐えられず、中国政府は消費者の権 益を守るためだと政策を調整し始めた、しかし、本当にそうでしょうか?https://t.co/Du9FquqNpF pic.twitter.com/75mF0NMB2E
— Harano Times Official (@HaranoTimes) October 18, 2021
それにしても、権力闘争が世界の命運を握っているとは何とも恐ろしいものです。と言うか、人間なんてそんなものなのでしょうか。
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