第 3527回や第 3997回などでグローバル経済から脱して江戸時代のように鎖国をした方が良いのじゃないかと書き ましたが、そんな本が出たようです。
宮崎正弘の国際 ニュース・早読み - メルマ! 平成24(2012)年3月2日(金曜日)通巻第3577号 より
馬 淵睦夫『いま本当に伝えたい感動的な「日本」の力』(総和社)
元駐ウクライナ兼モルドバ大使、前防衛大學教授の馬淵氏は、その豊富な国際経験を土台に、日本人の底力と心意気を伝 える。外務省官僚のなかには、骨のある愛国者がいることを読書人は知る。
「日本の奇跡の復興は、日本人一人一人の高貴な精神とものづくりの精神、つまり「作りかえる力」だと馬淵大使は規定 される。その作りかえる力の源泉は「和と「共生」だ。
そして、と馬淵氏は付け加えた。
「この二つの価値観が外国の文物を輸入するに当たって日本の実情に逢うかどうかを取捨選択する場合の座標軸となるの です。和と共生の伝統的価値観にあわないものは、たとえ日本に導入されることがあっても決して根付くことはありませ ん。これらの伝統的価値観が日本国家のあり方、すなわち日本国家を成り立たせる根本原理を決めている」
そして次のように指摘される。
マッ クス・ウェーバーなんぞより遙かに早くに、職業の倫理を説いた経済学を主唱した日本人思想家がふた りいる、と。
「主 として仏教や儒教の観点から日本人の勤労の倫理を理論的に考察しました。かれらの思想が日本的な資本主義精神の源流 となり、明治の殖産興業から戦後の奇跡的復興にいたるまでの経済発展をもたらした勤勉の哲学の先駆け」であり、「世 界がまだフランス革命や産業革命を経験していない十七世紀から十八世紀のはじめにかけて、ヨーロッパから遙かに離れ た日本において、資本主義を先取りするような先見の明のある思想家が」江戸時代に日本に輩出したのである。
したがって新市場主義とかグローバリズム、TPPの開国とか日本の伝統とは無縁のこと、主張するはバカの骨頂、これ からは「開国ではなく鎖国」するべきと馬淵睦夫・元大使は主唱されている。
鈴木正三と石田梅岩は第 3826回と第 3828回で取り上げましたが、それが鎖国に繋がるとは考えていませんでした。成るほど、そう言え ば鎖国している時の考えですから鎖国しても使えのは当たり前かもしれません。
未だにマネーゲームの規制もできない世界を相手にして1%の金持ちに不当に働いた金を吸い取られるより思い 切って鎖国をしてもう一度日本を見直し根本から改革する方が良いのじゃないでしょうか。
わざわざ世界に出て行ってエルピーダーのように叩き潰されるより日本の中で日本人を相手にすればなんとか皆 で生活できるような気がします。相手にしなければ南京問題や慰安婦問題のように無茶ないちゃもんを付けてくる近 隣諸国とも縁が切れて幸せになれるというものです。
江戸時代と違って情報は何時でも手に入るのですから意外と上手く行くかもしれません。その内、世界がそんな 日本の成功を見て見習ってくるかもしれませんよ。
思い切ってやってみる価値はありそう!
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