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☆=☆☆☆☆☆
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▽=☆

カリートの道

2007年01月17日 12時32分28秒 | 洋画1993年

 ◇カリートの道(1993年 アメリカ 144分)

 原題/Carlito's Way

 監督/ブライアン・デ・パルマ 音楽/パトリック・ドイル

 出演/アル・パチーノ ショーン・ペン ペネロープ・アン・ミラー ジョン・レグイザモ

 

 ◇エスカレーター

 デ・パルマは、時を止める名人だ。

 おおかたの作品で、時を止める。この作品でも例外じゃない。

 とくに、ぼくの中でこの映画は『スカー・フェイス』『カリートの道』『アンタッチャブル』という順に、デ・パルマの階段状撮影の進化として捉えてるから、なおさらだ。どうもデ・パルマという人は、階を上下する人間を流れるような映像とスローモーションで撮るのが好きらしく、いまも挙げた三つの作品は、銃撃戦の一端になっている場面が、みんな、階段状になってる。

 もっとも、この作品の場合はエスカレーターなんだけど、後にも先にも、エスカレーターでこれだけの銃撃戦をした映画ってなかったんじゃないだろか?ただ、デ・パルマの場合、アル・パチーノとの相性はどうだったんだろう?

『スカー・フェイス』でも感じたことなんだけど、

 なんだかカメラが不安定で、落ち着きがない。それがパチーノの内面を表現しているんだっていわれれば、

「あ~そういうことか~」

 とかいってはみるけど、ほんとにそうなんだろうか?リアリズムを追い求めると手持ちになっちゃうってことなのかな?そのあたりが今ひとつわからない。ただまあ、デ・パルマはいつものことながら、ほんと、女の人を綺麗に撮るね。

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