◎アナザープラネット(ANOTHER EARTH 2011年 アメリカ)
ママンゴ星をおもいだした。
もうひとつの地球が存在する。
というより、パラレルワールドが実際に出現して、
それをまのあたりにすることができるという不可思議な世界の話だ。
ただ、パラレルワールドの定義として、
ぼくは個人的には、並列するふたつの世界においては、
個人の寿命あるいは個人が未来に残すものはほぼ同じものでなくちゃいけない、
というようにおもってるんだけど、
この映画では、ヒロインのブリット・マーリングが事故をおこすのはいいとしても、
そのときに奥さんと子供が死んでしまった場合、
パラレルワールドにおいても奥さんと子供は似たような運命をたどり、
たとえ生きていたにしても、
未来に対して子孫を残せないという展開にならないと、
パラレルワールドの持っている運命性が狂い、
もはやこの先、地球ともうひとつの地球とは違う道を歩んでしまうことになる。
そうじゃないのかな?
設定について完全な同意が出来ない分、
どれだけ贖罪という主題がよくわかっても、
共鳴しづらい部分が出てきちゃうんだよな~。