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☆=☆☆☆☆☆
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(500)日のサマー

2014年04月26日 02時45分39秒 | 洋画2009年

 ◎(500)日のサマー((500)Days of Summer 2009年 アメリカ)

「ペニス!」

 たとえば、女の子とつきあってて、子供もいる静かな公園で、

 ふたりで交互に「ペニス!」と叫んで、徐々に声を大きくしていって、

 それが叫べなくなった方が負け、みたいなゲームをしようってなったとき、

 できる?と聞かれたら、できるって断言できる自信はぼくにはない。

 ということは、つまり、ぼくも所詮はジョゼフ・ゴードン=レヴィットとおなじなわけだ。

 気が強いわけでもなく、女の子とつきあうのは上手でもなく、

 それでいて、好きな女の子は独占したいっていう、ちっぽけな感じが。

 ま、そんなことをおもっちゃうくらい、この作品は上手に観客を誘い込む。

 500日という出会ってから別れるまでの時間は、

 長いのか短いのかよくわからないんだけど、

 結局、ゾーイ・デシャネルの心は最後まで見えてこない。

 いったいどんな女の子だったんだろうっていう印象だ。

 けど、女の子ってのは、どこかしら、みんな、ゾーイなんだよね。

 結婚する相手との出会いについては「運命的な」とかいうんだけど、

 はたから観てれば、ジョゼフとの出会いだって充分運命的だ。

 つまり、女の子にとっての「運命」ってのは自分に都合のいい「運命」なんだ。

 だから、ビッチ!とか冒頭でいわれちゃったりするんだろね。

 ただ、途中、

(サマーと別れてから出会う女の子がオータムとかってないだろな~)

 っていう懸念が湧いてきてた。

(まさか、そんなくだらないオチとかつけないよな~)

 で、ラストになったんだが、

 ぼくはオータム役のミンカ・ケリーの方が贔屓だ。

 ま、そんなことはともかく、

 編集の勝利というのか、脚本が練り込まれているっていうのか、

 ともかく、500日の内の特定の日を、

 アトランダムに出し、

 まるでパッチワークのように作り上げてるのは見事だった。

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