◇キング・アーサー(2004年 アメリカ 126分)
原題 King Arthur
staff 監督/アントワン・フークア 脚本/デイヴィッド・フランゾーニ
撮影/スワヴォミール・イジャック 美術/ダン・ウェイル
衣装デザイン/ペニー・ローズ 音楽/ハンス・ジマー
cast クライヴ・オーウェン キーラ・ナイトレイ ヨアン・グリフィズ レイ・ウィンストン
◇西暦415年、ブリテン島
中世のアーサー王伝説にまつわる円卓の騎士の話かとおもえば、まるでちがう。
古代ケルトの攻防戦で、
敵役になってるのが、
イングランドに上陸したアングロサクソン人の王にして、
ウェセックス王室の始祖セルディックだ。
つまり、イギリスの開闢時代の物語ってことになる。
しかも、敵役は倒される運命にあるわけで、
くわえて、
最近の学説によって、アーサー王のモデルになったといわれる古代ローマ帝国の傭兵、
ルキウス・アルトリウス・カストゥスが主人公になってるものだから、
そうなると、イギリスの始祖が古代ローマ帝国の傭兵に倒されちゃうことになり、
この映画の説が正しいとすれば、イギリスの歴史が変わっちゃわない?てなことになる。
まあ、そういうかなり小難しい背景を持ってるものだから、
イギリスから遠く離れた国のぼくには、なんだかよくわからない。
だもんで、あ~こういう物語もあるのね~くらいな気持ちで眺めるしかない。
とはいえ、
三人の主役たちはさすがに芸達者で、存分にブリトン建国物語を見せてくれる。
そういう面では安心して楽しめたし、画面も音楽も出来はいい。
ただ、なじみのない物語に戸惑っちゃうだけのことで…。