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サボタージュ

2014年10月22日 00時22分24秒 | 洋画2014年

 ◇サボタージュ(2014年 アメリカ 109分)

 原題 SABOTAGE

 staff 原作/アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』

     監督/デヴィッド・エアー 脚本/スキップ・ウッズ、デヴィッド・エアー

     撮影/ブルース・マクリーリー 美術/デボラ・ハーバード

     衣裳デザイン/マリー・クレア・ハナン 音楽/デヴィッド・サーディ

 cast アーノルド・シュワルツェネッガー サム・ワーシントン オリヴィア・ウィリアムズ

 

 ◇SABOTAGEの意味は破壊工作

 観終わるまで、これが『そして誰もいなくなった』だとは知らなかった。

 で、それを知ってようやく、たしかにひとりずつ死んでいくわ~と。

 けどさ、まあ、それだけのことで、原作とはいえなくない?

 いや、そんなことより、

 知事まで務めた人間がR指定の血飛沫びんびんの映画とか出てていいのか?

 てなことをおもってしまった。

 ちょっとな~。

 麻薬潜入捜査の特別部隊をひきいているって設定はわかるんだけど、

 どうにも筋立てが苦しい。

 かつて潰滅的な打撃をくらわしたグアテマラの麻薬組織に妻と息子を誘拐され、

 むごたらしい拷問の果てに殺されたことに対する復讐のために、

 自分が手塩にかけて育てあげた部隊を犠牲にしても金をつくり、

 そして単身、敵の巣窟に乗り込んでいくっていう大筋に沿えば、

 なにも、誰もいなくならせなくたっていいんじゃないかって気がするんだけどなあ。

 ま、それはともかく、

 シュワルツェネッガー、葱坊主みたいな染め方にしてるのは狙いかもしれないけど、

 ずんぐりむっくりになっちゃってるところへ、

 白髪を染めた黒髪がベレー帽みたになりつつある髪の毛はちょいとダサ過ぎないかしら。

 なんだかね、正義を貫いていた人間がさまざまな葛藤はあるにせよ、

 悪事をもって復讐の権化になっていっちゃうことの悲劇はまるで伝わってこない。

 でもさ、これをR指定にしてる国は、ちゃんと映倫が機能してるっておもうわ。

 ぼくにはちょっときつかった。

 こういう世界はシュワちゃんには似合わないよ、たぶん。

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