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イナフ

2014年10月20日 02時12分11秒 | 洋画2002年

 ◇イナフ(2002年 アメリカ 115分)

 原題 Enough

 staff 監督/マイケル・アプテッド 脚本/ニコラス・カザン

    撮影/ロジェ・ストファーズ・エヌエスシー 美術/ダグ・クレイナー

    衣装デザイン/シェイ・カンリフ 音楽/デイヴィッド・アーノルド

 cast ジェニファー・ロペス ビリー・キャンベル ジュリエット・ルイス ノア・ワイリー

 

 ◇DVへのハリウッド的な対処

 現実にはなかなかこうはいかないものの、

 地球上のどこの国にもあるのは家族内での暴力行為だ。

 とくにまあ、夫の過剰にねじくれた愛情による暴力で、

 この暴力によっておしつけられる愛情ほど、唾と一緒に吐き捨てたいものはない。

 日本の場合、いちばん報道される家庭内暴力は幼い子供に対する虐待で、

 これはぼくは絶対に許さないし、

 犯人に対してはハムラビ法典の適用を許可するべきだとおもってるけど、

 妻に対する暴力は、この国ではどれくらいあるんだろね?

 ただ、実をいうと、ぼくは子供への虐待も家族への暴力もあまり聞いたことがない。

 聞いたことがないっていうのは、身近な人達からという範疇だけど、

 ぼくがあまりにも呑気だからわからないのかなあ?

 それとも、地域性とかあったりするんだろうか?

 DVの多い町とか少ない町とかあるんだろうか?

 その辺のところはわからないけど、

 この作品はさすがにハリウッドらしく、

 夫の暴力からどれだけ逃げてもどこまでも追ってくるっていう異常な世界で、

 この極度の追い詰めに対してハリウッド的な対処法は、戦う、という一語しかない。

 映画の王道は、

「追い込まれた主人公が最後はたったひとりで相手と決着をつける」

 というもので、この作品も例外じゃない。

 だから、あまりにも予定調和な物語ではあるんだけど、

 どこにでもありそうな導入ということからすれば、よくできてる。

 それにしても、

 ジェニファー・ロペスはこういう社会的な問題をはらんだ映画によく出るよね。

 社会に対していろんなことを感じて、

 自分の中の正義を貫きたいっていう気持ちの濃い人なのかしらね。

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