◎マレフィセント(2014年 アメリカ 97分)
原題 Maleficent
staff 監督/ロバート・ストロンバーグ 脚本/リンダ・ウールヴァートン、ポール・ディニ
製作総指揮/アンジェリーナ・ジョリー、マイケル・ヴィエイラ、ドン・ハーン、
パラク・パテル、マット・スミス、サラ・ブラッドショウ
撮影/ディーン・セムラー 美術/ゲイリー・フリーマン、ディラン・コール
衣装デザイン/アンナ・B.シェパード 音楽/ジェームズ・ニュートン・ハワード
cast アンジェリーナ・ジョリー エル・ファニング サム・ライリー イメルダ・スタウントン
◎眠れる森の美女のリメイク
マレフィセントの少女時代を演じたエラ・パーネルのかわいいこと。
エル・ファニングはいかにも田舎の王女って感じがよく出てたけど、
エラのかわいさはたいしたもんだった。
咄嗟に浮かぶ感想がそれでは元も子もないけど、
ま、そんな感じだ。
でも、画面の出来栄えはたいしたもので、
CGもここまで来ると観ていてその美しさに感嘆する。
冒頭、マレフィセントが翼を奪われた際、
そんなに恨みにおもってるんなら王と軍隊を根絶やしにしちゃえばいいじゃんとか、
結局そうしないのは皇太子のことがやっぱり好きで、皇太子もやっぱり惚れてるわけねとか、
いろんなことをおもったけど、
結局のところは、眠れる森の美女という設定になんとか持ち込むための口実なのね、
とすぐにおもいなおしたとき、その予定調和さにちょっと溜め息ついてしもた。
とはいえ、
自分が呪いをかけた王女のことが妙に気になりやがて育ての親になってしまい、
呪いそのものを厭うようになり、
また呪いをかけたことについて自己嫌悪に陥るという筋立ては、
案外すんなり納得できるものではあったけどね。
いや、まったく、
マレフィセントが主役の映画ってどんなよ~とおもって心配もしたけど、
それについてはぎりぎりのところで理屈をとおせてよかったじゃんと、
別にぼくが制作したわけでもないのに、
おもわず胸をなでおろしてしまったのでした。