◇ジュピター(2015年 アメリカ 127分)
原題 Jupiter Ascending
監督 ラナ・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー
◇サイボーグ009の天使篇みたいだ
かつて人間を作った宇宙の種族が人口爆発を迎えた頃に収穫にやってくるという設定はまさしくそうで、姿だけからいえばチャニング・テイタムとショーン・ビーンが翼をもがれた天使であるという設定はちょっと009とはちがうものの、なんだかね。ま、ホテルの清掃婦として働いているミラ・クニスが宇宙を支配する女王のDNAが同じという設定もあまりにシンデレラな気がして、これもなんだかね。あ、それと、ミラ・クニスはやっぱり女王っていう印象は薄いんだよな~。肉感的すぎるじゃんね。
ただ、絵作りは凄い。CGが何千か所あったのかわからないけど、そりゃもう興奮ものさ。それと、木星の雲の下にあるのかその惑星にあるのかよくわからない宇宙都市、さらに王室軍と連邦軍の宇宙船、それと磁気で翼やロケット砲とかが繋がってるっていう見事な発想の攻撃機、さらにはポスターだけなのかもしれないけど天使のデザインとか、そうした絵的なものの感性はさすがはウォシャウスキー姉弟というべきなんだろね。