◇トリック劇場版 ラストステージ(2014年 日本 114分)
監督 堤幸彦
◇ラストなんだろう、たぶん
まあ別にこの先続編が作られようが作られまいがどっちでもいいし、作られれば観るとおもう。
で、そのたびごとになんとなく観て、ああ、阿部も年食ったな~とかいう感慨に浸るんだとおもう。
いや実際のところ、このたびの作品は「トリック史上初の海外ロケなのだ」とかで、やっぱりずいぶんと画面の雰囲気がちがうのね的な感じはあった。そういうことからいえば徹底されたマンネリ世界がちょっとだけ崩れたような気がしないでもないんだけど、テレビシリーズの佳境のようなちょっぴりわくわくする感じはやはり劇場版では感じられない。
とはいえ、赤道スンガイ共和国だの、呪術師ボノイズンミだの、ムッシュム・ラー村奥地のヤー村だの、シリーズの冒頭にリンクしているスンガイ=キンだのは、まあなんというか、そのときばかりはくすりとさせられる。させられるのだけれども、笑おうとか楽しもうとかそうした行為や気分に自分を持っていこうと努力している自分を発見してしまったとき、う~ん、やっぱりこのあたりで打ち止めの方がいいのかなあとおもわないでもなかった。