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最高の人生のはじめ方

2015年10月25日 02時04分33秒 | 洋画2012年

 ◇最高の人生のはじめ方(2012年 アメリカ 109分)

 原題 The Magic of Belle Isle

 監督 ロブ・ライナー

 

 ◇あまりにも安易な邦題のつけ方

 そういいたくもなるだろう。

 ロブ・ライナーの監督作品でも、こんな3作品がある。

 最高の人生の見つけ方 The Bucket List (2007)

 最高の人生のはじめ方 The Magic of Belle Isle (2012)

 最高の人生のつくり方 And So It Goes (2014)

 モーガン・フリーマンの出演作品だと、こんな作品が並ぶ。

 素敵な人生のはじめ方 10 Items or Less (2006)

 最高の人生の見つけ方 The Bucket List (2007)

 最高の人生のはじめ方 The Magic of Belle Isle (2012)

 ま、もとはといえば、こんなのがあった。

 最後の恋のはじめ方 Hitch (2005)

 ね、ほんと「好い加減にしてくれよ!」といいたくなっちゃうのは無理もないっておもわない?ちょっとどころか、かなり安易っていうか、適当すぎるんじゃないか?ぱっとこの一覧を見せられて、それぞれの作品について違いをいえる?とか訊かれたら、答えられる人間がいったいどれくらいいるんだろう?

 実をいうと、ウィル・スミスの出演した『最後の恋のはじめ方』はちょっと擱いとくけど、その前にならべた6本の映画はよく見ると4本しかない。ぱっと見ただけだとそれに気づかなかったりするのは、それだけ題名が似たり寄ったりだからだ。で、なんでこんなことになったのかといえば、最初はモーガン・フリーマンだった。そのあと、ロブ・ライナーと組んだことで題名が連鎖し、ついにはロブ・ライナー単独の作品まで似たような題名がつけられる始末になったっていうのが事の顛末だ。信じられないような安直さじゃんね。

 ま、それはともかく、作家という職業ももう嫌っていうくらいハリウッドの映画では主役になる。今回もそうで、モーガン・フリーマンは過去に栄光を手に入れた作家だ。で、人生の転機をはかろうとして別荘地にやってきたものの作品は書けず、ていうかもはや過去の人になっちゃってるんだけど、そのとき隣りの別荘にいる母子と出会って癒されてゆくというのが大筋だ。まあ、あまりにも決まり決まった展開だから、どうということはないんだけど、ヴァージニア・マドセン、魅力的な人だったのになんだかふくよかになっちゃって。作家の時の流れよりもそっちの方が気になっちゃったわ。

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