◎心霊ドクターと消された記憶(2015年 オーストラリア 90分)
原題 Backtrack
監督・脚本 マイケル・ペトローニ
主演 クロエ・ベイリス、サム・ニール、ロビン・マクリーヴィー、アンナ・リース・フィリップス
◎鉄道のポイント切換小屋
精神を病んでしまってカウンセリングを受けている精神科医をエイドリアン・ブロディが好演してる。
おもしろかったんだけど、疑問は残る。
というのも、エイドリアン・ブロディのところへ診察を受けに来たエリザベス・バレンタインっていう少女の幽霊が12787っていう数字を残してそれが1987年7月12日だとわかり、それによって診察している患者たちがみんな20年前の列車事故で死んでるっていうのがわかってくるあたりでぞくぞく感は増してくるんだけど、まあ、自分の記憶違いからどんでん返しの父親による少女殺害と鉄道のポイント切換の過失によるものが事故の原因だったとわかるにおよんでなるほど~とはおもうものの、なんで20年も経ってから幽霊がつぎつぎに現れてくるのか?ってことだ。
まあそれとさ、父親が息子をたぶらかそうとか殺そうとかいろいろするか?ってこともちょっとね。でもその強引なラストがなければ、充分に楽しめた。いや実際、人間は受け入れがたい記憶は忘れ去ろうとする。そういう主題を巧みに取り入れ、心霊サスペンスに仕上げてる。好い腕だなっておもうわ。