◇台風のノルダ(2015年 日本 26分)
監督 新井陽次郎
出演 清原果耶、野村周平、金子大地
◇ノルダはエスペラント語
北を意味するらしい。なるほど、Northか。
まあ、自然の脅威に対する命名ならそれもありかとおもってたら、なんじゃ、宇宙船に乗ってったってことは異星人だったってこと?ちょっと納得がいかないな。
ノルダはどうやら相当なちからを持っているようで、旧体育館にもとてつもない穴を開けちゃう。地球の中心まで続いてる穴だ。で、こういうんだ。自分の開けた地の渦と大型台風つまり空の渦、そして自分が一直線に繋がったら、自分はいやおうなく人柱にされて地球を再構築させるんだと。それが自分の役目なんだと。ま、この役目っていうか呪縛は主人公の投げつけた野球ボールがノルダの首輪を破壊して解き放つんだけどね。
こういう、巨大な現象がとても小さな主人公たちのしでかす些細なことで収まるっていう物語は、昔は自主製作映画によくあった。地球の盲腸が金色のリンゴでそれを食べちゃえば地球が救われる、みたいな。だから、物語の新鮮味はあんまり感じられないんだけど、まあ、若さのもたらす瑞々しさを買うしかないね。
ただ、やっぱり宇宙人ってのは納得いかないな。地球という不可思議な存在の投影であるべきじゃないのかな~。