☆ラビング 愛という名前のふたり(2016年 イギリス、アメリカ 123分)
原題 Loving
監督・脚本 ジェフ・ニコルズ
出演 ルース・ネッガ、ジョエル・エドガートン、マートン・チョーカシュ
☆1958年、アメリカ合衆国バージニア州
ラビング対バージニア州裁判として知られる異人種間結婚を禁じる法律を無効にするか否かという公民権裁判のラビング夫妻の物語なんだけど、この裁判は1967年6月12日に判決が下されて、バージニア州の反異人種間混交法である1924年人種統合法について、アメリカ合衆国憲法修正第14条の平等保護条項に反しているため、憲法違反であると宣言された。
で、この映画なんだけど、ルース・ネッガの綺麗なことといったらない。その誇り高い演技が余計に綺麗に見せるんだろうけど、いやほんと、人間が人間らしく生きていこうとする上でなにひとつ障碍があってはならないし、そんなものはすべての人々がちからをあわせて打ち壊していかないといけないはずなんだけど、世の中、なかなかそうはいかないもので、そうしたジレンマにもめげず頑張り通す意志の強さもしっかりとその美しい表情でミルドレッド・ドロレス・ラビングを演じてる。
それと、めだたない存在ながら、ジョエル・エドガートンもがんばってた。意外にいい感じのキャリアなんだけど、その体格のわりには地味で武骨そうな容貌からあまり印象に残らないのかもしれないね。