◇BFG : ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(2016年 アメリカ 117分)
原題 The BFG
監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演 マーク・ライランス、レベッカ・ホール、ペネロープ・ウィルトン、ジェマイン・クレメント
◇スピルバーグとディズニー
まさかその両者が合同で映画を作るときが来るとはおもってもみなかった。
とはいえ、どちらも、もともと子供と夢を描いてきたんだから当然の帰結なのかもしれないし、その原作を童話に求めるというのもまあ妥当なところだろう。12歳のルビー・バーンヒルも難なくこなしてたって感じだしね。まあそれはさておき、BFGだ。巨人マーク・ライランスの仕事が夢を届けることっていうのも発想としてはいいし、エリザベス女王とおぼしき女王陛下に謁見し、さらにおたがいにひとりぼっちだったマーク・ライランスとルビー・バーンヒルがイギリスの危機を救うことになるっていう飛躍もまた好ましかった。
それと、これはどうでもいい話ながら、昔、ぼくの好きだった児童文学がある。天沢退二郎の『光車よ、まわれ!』っていう小説なんだけど、これが水の向こうにある世界への冒険と向こうの世界からの侵略を食い止める話だったとおもうんだけど、もう40年以上も前に読んだ作品だからかなりうろ覚えだ。でもものすごく興奮したことはおぼえてる。それをふとおもいだしたのが、巨人の国が水たまりの向こうにあることだったんだよね。ま、単なる思い出話だけどさ。