Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak521. 小樽の旅4. 寒波1.美国再訪

2021年04月15日 | field work

 

 二日続けて美国へ通った。

寒波が来ていた。

JRの特急が運休になりエアラインも機能しない。

それでも路線バスは、たった一人の乗客を乗せて美国へ向かった。

美国の集落は、寒波で昨日より積雪が増えた。

常に日本海からの強い風が、雪煙をまいあがらせてパウダースノウを横に吹き飛ばしている。

これこそ雪国のランドスケープじゃないか。

昨日見えていた宝島が霞んでいる。

よいときにきた。

積丹町は、急峻な海岸線が国定公園であるが全国的区の観光地というわけではない。

観光的には6月のウニシーズンのお寿司ぐらいだが、私はそんな時にはこない。

そんなことを考えていると、私なりの冬の旅のツールがありそうだ。

 

第1に、ランドスケープと街が隣接していること。

小樽の街から美国まで路線バスで1時間20分。

その範囲内で、両方を撮影できる。

北海道は広いからポイントを定めないと回りきれない。

私は、小樽と積丹半島だけで十分でございます。

それだけでもモチーフにバリエーションがある。

 

第2に観光センターがあること。

美国の街も、雪が積もっているとはいえ道路は除雪してあるので歩ける。

除雪といっても下はグランドレベルではなく雪だけど・・・。

歩けるといっても歩きやすいわけではない。

だから倍の時間がかかり、それでも3時間も外を歩けば街を一巡できる。

ホカロンを入れてある身体は、寒波で冷え切り観光センターに逃げ込む。

そういう冬の行動の拠点があるのは大変便利だ。

最近は、地域興しで観光センターが整備されているのがありがたい。

 

第3に小樽・積丹の観光トップシーズンは、冬です。

冬は、すべてのランドスケープを魅力的にみせてくれる。

だがこの街の旅館の営業は、4月から、なのである。

 

第4に、デジタルの適正露出は北海道でつまらない画像になる、そこでフィルムだ!。

早い話デジタル機材は写りすぎる上に、どんな情緒的スケープも吹きとばしてくれる。

そこでニコンF3HD+MD4に、トライXをつめて撮影していた。

これが正解であり、粒状感ある画像は暗い空気をひろい、背景を情緒的にぼかしてくれる。いや、ほかすというより、写らない。

今でも捨てがたいフィルム機材の魅力を再発見する。

それに気温零下で機械的に均一に巻き上げた方がフィルムへの負荷が少なく、撮ったといわんばかりの感触にしびれる。

私は、ニコンF3が使えなくなっても万年使用できるニコンFボディがあるから困りませんけど・・・。

 

2021年3月2日 積丹町美国

NikonF3HD+MD4,Carl Zeiss PlanerT*50mm/F1.4ZF2、Tri-X

フィルム現像:写真弘社

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Nikon Freak520. 小樽の旅3. 雪国の美脚

2021年04月14日 | field work

 

 さて少しフィルム画像を続けようか。

美国訪問初日は、フィルム機材に25mm、デジタル機材に50mmのレンズをつけていた。

デジタルとフィルムで撮る、これが今回の目的の一つだった。

これ以外の機材を持参しなかったのが正解だった。

そもそも零下の気温で手袋をはめてボタンなんか突っつけないよ。

バスの前面座席に座り、海岸線と道路をワイドで撮そうという魂胆は、瀬野尾明夫さんの写真が記憶にあったからだ。

時代が違うし、滞在日数だって根性だって違うので、迫力ある写真は撮れそうもないが、それでも一応真似してみないとね・・・。

美国の集落は、大概の所は歩いてゆける規模だ。

道の両側に私の背の高さ以上の雪が積み上げられている。

そんな道を漁港に向かって歩くと茶津トンネルがある。

これを抜けると民宿の脇から海へ降りて行く道がある

夏の日の近郊の人達のレジャーの場なのだろう。

そんな道は絵のモチーフだ。今度描いてみよう。

・・・

帰りしな余市のバス停から乗ってくる女の子のストッキングにみとれていた。

多分雪国仕様のストッキングは暖かいのかもしれない。

若い女の子の美脚に感動する・・・。

 

2021年3月1日 積丹町美国

NikonF3HD+MD4、Carl Zeiss Distagon25mm/F2.8T*、Tri-X

フィルム現像:写真弘社

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Nikon Freak519.  小樽の旅2. 積丹町美国

2021年04月13日 | field work

 

 北海道も広いからポイントを定めないと回りきれるものではない。

私は小樽・積丹半島に定めたし、そこだけで十分でございますとする気分だ。

それにフィールドワークも久しぶりだったので、意識が前に向かうのには少し時間がかかる。

積丹町美国に出かけた。

美国は、茶津海岸の正面に宝島一つを望むぐらいで、特段の観光地というわけではない。

それでも漁師町の空気が漂い。だから出かけてみたいと思ったのだが。

美国のバス終点ターミナルは、町役場と観光センターの小さな建物があるだけの街の中心。

美国の街も、雪が積もっているとはいえ道路は除雪してあるので歩ける。

歩けるといっても歩きやすいわけではない。

だから倍の時間がかかり、3時間も外を歩けば街を一巡でき、ホカロンを入れてある身体は寒波で冷え切り観光センターに逃げ込む。

そういうフィールドワークの拠点として最近各地で地域おこし目的の観光センターが整備されているのがありがたい。

観光センターに戻ったら、10人程の幼稚園児達がお外の散歩の休息をしていた。

挨拶をかいしつつ、園児達の先生が「今日のお昼は味噌ラーメンですぅーー!」といって、子供達がホクホク顔だった。

そんな素晴らしい光景を撮りそびれた。

まったく私は何をぼーっととしていたのだろう。

ここで暖をとり、雪まみれの機材を乾かし、昼飯の定食屋をさがす。

受付で尋ねると観光の目玉の寿司屋を教えてくれるが、こんな寒いときに寿司なんかゴメンだよ。

貴方がよくゆく定食屋を教えて・・・。

そうすると近所の定食屋「やまとみ」を教えてくれる。

ここならいつもやっているから・・・。

定食屋につくなり「浜ラーメン!」、漁港の味が旨い。

歩いて行けるほどよい大きさの街へきたのは正解だった。

 

2021年3月1日 積丹町美国

NikonDf,Carl Zeiss PlanerT*50mm/F1.4ZF2

1)ISO400,露出補正+0.33,f/8,1/1000

2)ISO400,露出補正+0.33,f/8,1/800

3)ISO400,露出補正+0.33,f/8,1/1000

4)ISO400,露出補正+0.33,f/8,1/800

5)ISO400,露出補正+0.33,f/8,1/800

6)ISO400,露出補正+0.33,f/8,1/1250

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Nikon Freak518. 小樽の旅1. 積丹へ

2021年04月12日 | field work

 

 感染症実効再生算数値の推移をみなから、この時期に北海道庁がだしている緊急事態宣言も終わるとする予測は的中した。

京都も緊急事態宣言が解除された2月28日、私は小樽へ出かけた。感染が納まる頃では雪がなくなってしまう。

天気予報は強い寒気団の予報。雪景色を見たければ、今年最後の訪問チャンスか!。

瀬野尾明夫さんの写真集「冬の岬」を思い出す。

この写真集にある寒気団下の吹雪いているランドスケープが見たい。

 

だがいつもの旅気分ではない。

感染症で招かれざる者が街を訪れ、こちらは少し後悔で心が萎えそうな気分。

でも緊急事態宣言は、関西も北海道も終わったので国民の義務は果たした。

それにダイエットで8kg減量を達成し身体が動くようになったばかりだ。

 

旅の準備が煩わしい。

当日シニア割引でJALやANAを使う方法もあるが便数が少なく、そして混んでいるから、午前の便で乗れないと夕方便に回される可能性もある。それで乗れなければ、旅を諦めざるをえないのでリスキーだ。

Jatstarは運行していない。

予約してコンスタンスに飛んでいるのはpeachぐらいだ。

また、これか・・・、peachの持込手荷物7kg以下が悩ましい。

荷物預け入れチケットでは帰路最終リムジンバスへの接続時間が少なくリスキーだから、持込手荷物だけのチケットにした。

撮影機材が3.3kg、ノースフェイスのリュック1kg弱、残り2.7kgで重たい防寒用のインナーを詰めると、それだけで7kg。

これでゆくか・・・。

 

常宿のリトルバレルは営業していない。

といって運河沿いのホテルは、強い吹雪の中をホテルにゆく気分は最悪だし、夕食で繁華街へ出かけるのも難儀だ。

だから海沿いのホテルは、冬の小樽で避けたい場所だ。

幸い繁華街の近くにオーセントホテルがある。

駅から商店街のアーケードの下を歩くとホテルの裏玄関があり、ベーカリーがあり、銭湯が付いている。

これだな、あとはリトルバレルでもらった宿泊案内裏にあった周辺飲食地図を握りしめて・・・。

・・・

小樽駅前発6時50分の路線バスで積丹半島へ通った。

余市の街を通過する。

雪かきをしている人々の姿が目にとまる。

ガバッと足を広げて踏ん張り背の高さぐらいの雪をかき分けているオバハンの股間に眼がゆく・・・。

一句浮かぶ。

俳人に送ったら手直ししてくれた。

"雪かきのオカンの股間にエロスかな"

「田舎のおばさんが図らずしも醸し出すエロチシズムはなかなか乙なモノだと思います」、と解説してくれた。

・・・

寒気団を真ん中に挟んだ旅程は正解だった。

寒気団が来た日、北海道はJR特急が運休し、飛ばない空の便もあった。

もう少し滞在したいほど撮影のしがいがある冬のランドスケープだった。

だから帰路のエア・チケットが邪魔だ。

帰路は予約しなければよかった、これが唯一の後悔。

小樽は、舞鶴まで予約不要のカーフェリーがあった。苫小牧に出れば敦賀行きのフェリーもある。

昔の北前船というわけではないが、小樽と関西は海の航路でつながっている。

それを思えばチケットは片道だけ予約すれば十分だった。

(3月4日記)

 

2021年3月2日 北海道中央バス積丹線

NikonDf,Distagon25mm/F2.8

1)ISO6400,露出補正0,f/8,1/3200

2)ISO5600,露出補正0,f/8,1/4000

3)ISO6400,露出補正0,f/8,1/2500

4)ISO6400,露出補正0,f/8,1/4000

5)ISO6400,露出補正0,f/8,1/200

6)iphon7,ISO32,3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/25

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ドローイング428. 小説:小樽の翆357. 幕間19.3DCG

2021年04月11日 | Sensual novel

 

 パリのルーブル博物館に置かれてある彫刻ミロのビーナスの裸像をみて、興奮のあまり抱きついたという話を、私は聞いたことがない。もちろん後ろから見ると見え隠れする尻など色っぽくつくられているが、そもそも色気というのは、生きている人間の世界の話であって表現の世界の概念ではない。

 だからこのブログも、私が描いた裸婦の人体デッサンは、色気が皆無。そもそも即物的に観察して描くから、色気までは手が回らないし、仮に興奮しながら描けたら、その人はすこぶる天才だ。こちらは凡人なので即物的に、それでも医学の人体図鑑よりは美しくという意識で描いてる。

 ところでPoserという3DCGフィギャアソフトがある。昔これで少し遊んだが、ランドスケープのスケール感を出すのにフィギャの存在は便利だった。

 最近、ふと思い出してブログで使い出したが不具合続出。直近の画像でみると、下記図1画像の左は3月25日、右は4月5日の画像だ。

 左の画像は、ロールスロイスと呼ばれる最近話題の体位を車のエンブレムにしちゃおうと考えた。そうなるとPoserで人体をつくりランドスケープソフトVUEに読み込みテクスチャーを設定すればシルバーのエンブレムができるはずだ。車はロールスロイス・ファントムVにしよう。

 だが最新OSに対応したこれらのソフトでは、で・き・な・い!。これじゃ、着ぐるみだ!。顔が何でシルバーの金属にならないのだ・・・。

 調べるとPoserとVUEの開発企業とがコラボレーションし、Poserの人物の質感をVUEに反映できる変換ソフトを開発するという余計なお世話をしてくれた。それでも胴体は、シルバーメタリックに変換できたが、頭はどうしたんだ?。つまり顔や髪はテクスチャーが違うから、頭、髪、胴体とバラバラにして読み込みテクスチャーを設定しろ!、ということか。そんな猟奇的な趣味はない。

 右の画像のくっつけっこは、京都市内の午後の公園にでかければ容易に撮影できるが、写真じゃ子供達の肖像権を犯す。だから3DCGのフィギャーにした。結果は洋服の質感が今ひとつだしデザインが古くさい。しかもよくみると破れている。

 こうしたバグはPoserで、よくある話だ。

 もう一つ、フィギャーソフトで写真のような色気がだせるのかとする実験をしたことがある。結論は無理。昔作ったフィギャーソフトの3DCGを図2、図3であげたが、3DCG画像で色気を感じるには、かなりの想像力が必要だということもわかった。まあフィギャーソフトで、美しく作ることはできても、色事は無理ですねというのが、私の理解です。

図1. ドローイング412.小説:小樽の翆341.ロールスロイス3月25日/ドローイング423,小説:小樽の翆352.くっつけっこ

 

図2. 3DCGの作例

 

図3. 3DCGの作例

 

 Poserというソフトはフィギャーマニアの間で結構多用されている。

 WEBサイトをみたら、女子高校生の裸婦フィギャー(今はない)を取り込んで、彼女のいないオタク族が「じゃあ寒いからパンツをはかせましょうね」なんてやってた。ああっ、寂しい人達!。見えないモノを組み込むのはデータが重くなるだけだから私はしないけど。早く彼女でも、つくりなさいよ、今は小学生で初体験だよーー。

 そんなわけで、このブログも官能小説とカテゴライズしておきながら、まったく色気がない小説だし、バーチャル3DCGとは、そういうものなのでしょう。

図4. ブログ:ヴァーチャルアイランド・プログラム6.2009年1月8日

 

 そんなことをしていてもう一つ気づいた事がある。

 10年以上前の3DCG制作の元データを、知らないうちに喪失していた。あるのはプログにアップさせた一部の画像だけ。さらに古くからストックした撮影画像も、100枚ぐらいはパソコンで読みこめなかった。ああっ!、パソコンは保存のきかない世界だ。正確に言えば、保存するのにコストがかかり、人間側が面倒だから整理しちゃえ!、といった動機でデータを捨ててゆくのでしょう。

 つまり人間が感心を持っている数年位が保存限度。それ以上は保存していなくても、本人が忘れているのだから特に不便はない。スマホに至っては、もっと短いかもしれない。写真は人生のアーカイブというが、その過去の記録を人間は知らないうちに捨てているし、捨てる以前に私達の記憶から消えている。思い出という言葉は既に死語。

 3DCG画像を整理しながら写真の整理もしていた。

 1枚だけリアルな画像をアップ。広島焼だが、画素数が1234万画素(実行800万画素)と小さく、ボディは大きく、そして2年前に処分したFUJI FINEPIX S5proにニコンの標準ズームレンズで撮影。

 今見てもおろし大根の白や背景のボケ方など、FUJI のデジタル色とニッコールレンズは大変綺麗だ。だがFUJIのフィルムモードがある時からものすごく目障りになってきた。それにボディがフルサイズでないのに大きすぎるし、後継機種も出ないし、ニコンのレンズはボケ方が綺麗で優れものだったが、使用頻度が高い焦点距離135mmまで僅かに届かなかったし、どうせニコンで私が使えるボディはないし、だから思い切りよく処分してしまった。こういう機材を今でも平然使っている人間がいたら、その一貫したポリシーに敬服する。

 最後に話が転んだところで明日からは、小樽・積丹半島の画像を予定している。

図:Fuji FinepixS5Pro、AF-S DX  Nikkor16-85mmf/3.5-5.6ED VR

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ドローイング427. 小説:小樽の翆356. 生き物の性

2021年04月10日 | Sensual novel

 

 ここは砂漠だ。

翆が騎乗位でのってきた。

緩い膣はウルウルと濡れて感触が心地よい。

そのまま翆に腰を動かせていると、やはり刺激はされてくるのだろう。

締まって刺激されると言うよりも、ユルユルと夢見心地にさせてくれるのだ。

そうした切っ先が翆の子宮口にあたる頃、翆は激しくあえいでいる。

女の性は灰になるまで、そんな言葉を聞いたことがある。

それは出産のためのセックスと言うよりも女という生き物の性なのだろう。

出産は、その一過程に過ぎない。

 

夢かぁー・・・・

翆「アチキー、今日も朝立ちしているよ。夕べもしたのに凄いねぇー」

「うんーーーーー」

翆「よし、しごいちゃおう。オトコの人が元気な証拠だからね」

燃えていて起っているわけではないが、刺激されると次第に性欲がチャージしてくるようだ。翆の細い指がそういう感じにさせてくれるのだろう。

「その細い指の感触がぁー・・・・・」

翆「細い指がどうしたの・・・、アッビクビクしている。出そう、出しちゃおう」

そういって指のピストン運動が早まり、アチキの包皮をグッとさげて・・・

ゆくゆくゆく・・、そういって翆の手の中に射精しちまった。

翆「今日も出た!、素晴らしい、もう三日連続だよ」

そういって翆がほおずりしてくる。可愛い奴だなぁー。暖かくなってきたから、少し疲れが吹き飛んで夢を見るようになったんだろう。しかし出した後身体が脱力感で布団に沈み込んだままというのが心地よい。きっと翆は、今日も看護師達と『三日も朝立ちしてだしたのよ』・・、なんて話をしているかもしれない。

まあ幸せな時間が少しずつもどりつつあるのだろう。

布団に潜り込んだアチキの身体は動かない。

今日も遠くで翆がいってきます、という声が聞こえた。

春の声のようにも聞こえ、まだ二度寝してしまった。

・・・

小樽、春が来る。

 

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番外編458. 新型コロナウィルス15. ワクチン接種が進んでいるイギリスを事例とする

2021年04月09日 | analysis

 

 メディアも感染症の状況報道ばかりで、先の見通しに関するニュースをみかけない。そればかりか論拠なき情報が多すぎてさ。そこで札幌医科大学のサイトをみたらトラジェクトリー解析だって。予測精度はあがりそうだけど、それって工学の立場では昔弾道計算で応用したが、感染症変化率と流体の変化率とが類似性があるとする事が、この解析方法を使える大前提だが、はたしてその類似性を証明した論文はどこだったかな!?。参考文献が記述されていないので、博士号を持つ人間にはよくわからない。だからデータを集めて自分で調べてみよう。

 その時自分の頭と手で計算して納得できる事が大切。そのために中学生でも理解できる科学の一般化が必要になる。そんな視点からワクチン接種の効果を、先駆け事例でありEUを離脱したイギリスでみてみよう。

 メディアにしばしば登場するCOVID-19にする指標をあげてみると・・・(国内及び世界のの感染者数・死亡数、国内の重傷者数・入院患者数、各地の感染状況6つの指標、新たな感染者数前週比の推移、都道府県毎の病床使用率グラフ、国内のPCR検査実施件数・・・)。

 このように情報の乱立である。これはPCR検査によって感染者数がわかり、それが未発症、発症、発症後の経過が軽症、中等症、重傷に細分化及びカテゴライズされといった具合に、すべて感染状況カテゴリーの指標である。基礎再生産数や都市の人口流動を係数化した実効再生産数も、同様に感染状況を示す指標の一つにに過ぎない。これらのデータで感染状況はわかるが、それ以上のことはわからない。

 ここでは、概念として理解できればよいので、感染者数とワクチン接種者数の2指標の相関に着目した。当然この2指標は負の相関(逆相関)の性質を含んでいる。感染症を見てゆく基本である時系列推移データで、ワクチン接種時あたりからデータを拾えば、予測式で感染の終息時期を見通すことができる。そうした計算はExcelで簡単にできる。

 こうした関係性から社会的免疫の形成度とすることができ、これまで我が国では議論されなかった新しい指標「社会的免疫性」があるだろう。では、試みてみよう。

図1.イギリスの感染者数及びワクチン接種数

 図1は、12月20日から4月2日までのイギリスの1日の感染者数(A)と1日のワクチン接種者数累積数(B)をみたものである。接種は1回のみの数である。累積値のため1日毎の接種者数に計算しのが(C)である。

 データをみると、この期間の最大値は、1月3日の58,784人であるが以後低減傾向が続き4月3日で3,402人と大幅に低減し、ワクチン接種の効果が認められる。

 

図2.二つの指標の相関係数

 図2は、期間内の感染者数とワクチン接種者数の相関係数を算出したものである。この3ヶ月あまりの期間を通じ相関係数0.0723と正の相関ではあるが値は大変低い。そこで月ごとでみると1月が0.0799、2月が0.4381、3月以降が0.1048といずれも正の相関であり、この範囲の変動は拮抗している状態だ。変動の要因は変異ウィルスの出現と推測できる。

 この状況では収束時期の予測ができない。今後変異ウィルスで正の相関を繰り返しながら、感染拡大ととワクチン接種との拮抗状態が続くのか、それとも相関係数がマイナス値となり社会的免疫性を獲得し収束に向かうかは、現時点ではデータにそれを示す痕跡が見られない。

 感染の推移構造は原理上3ステージある。正の相関を続けるワクチン接種時の状態、拮抗状態、社会的免疫性を獲得しつつある状態、これらの概念をしめすと図3になる。

 

図3.感染者数とワクチン接種者の関係概念図

 イギリスは今STAGE2の状態でワクチン接種率が47%とメディアは報じていた。従ってまだ収束に向けた動向が見えず、収束時期も予測できないから社会的免疫性は形成されていないと考えられる。それは恐らくワクチン接種率が過半を越えたあたりから、見えてくるのではなかろうか。

 集団免疫は、国民全員が感染して感染が止まる状態である。我が国の場合4月6日現在489,986人が感染し、9277人(1.9%)の死者をだしている。集団免疫であれば230万人の死者を出すことになり、第二次世界大戦時日本の人的損失(190万人)を超える。もちろん最悪のシナリオだ。

 それに対して社会的免疫は、ワクチン接種によって感染が収束に向かう概念である。

 以上のことから、残念ながら本日時点では、イギリスの収束時期は見通せないことがわかった。収束時期を予測するのであれば、ワクチン接種が早かったイスラエルやアメリカのデータなら計算できるかもしれない。ただし私はそれらのデータはストックしていない。

 一つ言えることは、イギリスのワクチン接種が昨年12月から進められてきたことだ。5ヶ月でSTAGE1からSTAGE2の感染拮抗期にこぎつけたということになる。ただしイギリスはワクチンを開発製造し世界に供給しつつの5ヶ月だ。我が国ではワクチンの開発製造をしていない。しかも世界各国がワクチンの奪い合いをしている状況下でオーダーどおりに輸入されるかどうかは、わからない。

 拮抗期がどれほど続くかはイギリスのデータがいずれ示すだろう。従って我が国が感染拮抗期に到達するまでに、イギリスの経験をもとにすれば、3月接種開始として8月以降、仮にワクチン輸入の遅れが3ヶ月程あったとすると10月頃か?。そうなると現時点では、感染が納まるのはその先だということになる。さてそれまで飲食店などの自粛が続くのだろうか・・・。閉じこもらざるを得ない蒸し暑い夏になりそうだ。

 

追伸 

 この記事を書いていたら全国の感染者数が急速に拡大し始めた。

4月5日、6日、7日、8日の値、括弧は基礎再生算数(前日比)

東京249人、399人(1.6人)、555人(1.3人)、545(人0.98人)

大阪341人、719人(2.1人)、878人(1.2人)、905人(1.03人)

 変異ウィルスによる感染力の高さを大阪の基礎再生産数2.1人で伺うことができるが、翌日は1.03人である。今後2.1人以上の数値で連続推移すれば、変異ウィルス要因といえそうだが、現時点ではそれらが混在している状態。メディアが報じる若い人が変異ウィルスの温床というのはあたらない。それは若い人だけが感染するウィルスだとする定義はないからだ。それよりも人間の行動要因が大きい。繁華街へ人々が多く出てきた事によって感染が高まったのが第1の要因だろう。変異ウィルスは全ての世代が感染する可能性がある。

 さてWEBサイトを見ていたら「小池は策なし」と書かれてあった。それをいっては都知事が可哀想だ。国も行政も最初から策などというものはない。精々不特定多数の人間が集まる宴会等は禁止し、ただ静かにしていろ!、だけである。そんなところを議論しても意味はない。唯一の解決策はワクチン接種のみである。

 トランプ前大統領は7ヶ月でファイザーの有効性が高いワクチンを開発しイスラエルで治験をおこない承認した。そんなワクチンも世界的争奪戦のなかで政治取引に使われる場合も出てくるだろう。日本政府は、オーダーしたワクチンが契約どおりに届くとでも思っているのだろうか。であれば脳天気すぎると私は思う。

 つまらぬ議論に時間を使うより、さっさと国産ワクチン開発に全力をかたむけたらどうか。しかし日本には研究開発の蓄積がないといわざるを得ない。

 その理由として、21世紀初頭文科系政治家らは、日本の大学の独立行政法人化を進め、ノーベル賞などの世界的実績がある研究や、社会的話題になった研究には重点研究として研究資金を提供してきたが、人類にとって必要な研究はなおざりにされた形跡がある。なにしろ世界最速のスーパーコンピュータの研究開発費だって当時の代議士から「世界で二番目じゃいけないのか」といわれた時代だった。感染症も当時流行していないのに研究資金が必要なのかとする理由で継続的な研究資金が充当されなかったのだろうか?。あるいは国立感染症センターがあるのでそっちの所管だと考えていたかのか?

 WEB(nippon.com)で自然科学分系論文本数(2016-18年の年平均、括弧はシェア)をみると、中国305,927(19.9%)、米国281,487(18.3%)、ドイツ67,041(4.4%)、日本64,874(4.2%)、また2018年の研究開発費でみれば米国60.7兆円、中国58.0兆円、日本17.9兆円と世界のトップからは、大いに遅れているのが現状だ。

 専門的人材や開発ノウハウは、すぐには育たないし蓄積できないのである。経年的努力が必要になる。そんな文科系人間達の見通しを間違えたツケが今まわってきたのではなかろうか。ワクチン接種さえすれば、ただのインフルエンザなのである。

 

京都市

NikonDf,Carl Zeiss Planar50mm/F1.4T*ZF2

ISO200,露出補正0,f/5.6,1/13

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ドローイング426. 小説:小樽の翆355. 春眠暁を覚えず

2021年04月08日 | Sensual novel

 

 やはりセックスは屋外ですると野生の感覚が蘇りそうだ。

昔は、こうするほかなかった。そこには猥雑さもないし、ただただ生物としての営みを感じるぐらいだ。人間は、一体いつから猥雑な気分を持ち込んだのか。多分都市が成立してからだろう。なんでといわれてもわからない。

それが男と女の駆け引きという、実に面倒くさいことをつくりだした。

なにしろ女の子を口説くところから始めなければならない。それも一発やりたいなんて正直に言おうモノなら肘鉄でも食らわされそうだ。

それって正直な気持ちを伝えたのに、それじゃアカンわけだ。

そうすると愛だの恋だのと、嘘八百の美辞麗句をならべて、祭り上げなきゃいけない。

そもそも、つきあって間もないカップルに愛だの恋だのが芽生えるというのは自然の世界ではありえない。長く一緒に暮らせば、次第に愛情もわくというのが人間だから、つきあい始めは、もう暴発しそうだから、愛してますだの、恋してますのだのと最初から嘘八百をならべて、虚構の世界を繰り広げるという実に面倒なことを人間は考え出した。

そんなカップルがゴールインしても、最初から虚構の世界で始めたのだから、長く暮らしても愛だの恋だのとは無関係な世界だ。それが男の女の関係によって納得するという実にインチキくさい世界を日本はつくりあげた。

どうも恋愛映画が、恋した頂点の高まりにセックスがあるという、とんでもない勘違いを社会的に引き起こしてしまったのだ。もちろんそれは世界の現実とは真逆の話だ。

出逢い、ああ、この女抱きたいなとアピールがあって、それからセックス、それが長く続けば愛だの恋だのが始まるのが男と女の関わり方の順序でしょう。そうした順序を虚構の世界である映画や小説は入れ替えてしまったのだ。入れ替えなきゃストーリーにならないからね。

そういう点では、日本の村社会は健全だったなあー。だって混浴なんかがあたりまえだったから、男も女も全てが了解済みの世界だったじゃないか。そんなフランクな男と女の関係は、どこへいったのだろうか・・・。

・・・

翆「アチキー・・・。寝ぼけて何ぶつぶついってんのーーー」

「うぁーーん、寝言だしたか・・・」

少なくとも翆とはセックスでつながり、その後一緒に暮らして、いとおしい女だと愛しているから昔のように健全な関係なんだ。

男と女の出逢いは、セックスが最初!。しなきゃその先の事はわからんよ。それから恋愛に発展してゆくわけだ。

翆「春眠暁を覚えずだねーーー、まだ寝てていいよ、これから仕事にゆくからね」

そういって翆は、病院へ出かけた。今日は日勤だったか・・・。

そしてまた二度寝してしまった。

二度寝って心地いいんだ・・・。

・・・・

最近小樽も新型肺炎の感染者がゼロだし、明るい陽射しが窓辺を照らしている。もう冬は終わっている。

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ドローイング425. 小説:小樽の翆354. アチキの妄想

2021年04月07日 | Sensual novel

 

 山の雪も溶け出してきた。もうじき消えるだろう。既に街の中には雪がない。

雪原の青姦は、冷たかったぜーってことを思い出していた。

夏になったら海の上で青姦したいよな・・・。

誰もいない世界で・・・。

そんなところで、翆と青姦する気分は、最高だろう・・・。

・・・・

翆のパンツを脱がせてクリトリスを刺激する。

翆も身体を反らせて燃え上がってくる。

翆「アチキーー、はやく来てぇー・・・・」

ウルウルとタップリ濡れた翆の膣にイチブツを入れてみる。

経産婦の良いところは、膣が緩いがタップリと濡れた柔らかく優しいような内壁の感触が心地よい。

だから、スルスルと最奥まで入って子宮口のあたりをつついている。

そのたび毎に翆の身体が、ガクガクと震えてくる。

感度は、若い子よりはるかに上等なのだ。

最奥まで入れて、翆の細い身体を抱きかかえながらビクビクと上下してくるなんざぁー筆舌に尽くしがたい。

もちろんきつく締まる感覚ではないが、柔らかい膣壁が京料理のように優しく締め付けてくる上質の感触は最高だ。

緩い翆の膣が動きながらアチキのイチブツを柔らかく刺激するなんざぁー、サイコウ!。

それは若い女の子ではできない芸当だ。

だからたっぷりと時間はかかる。それでいいのだ。

それで次第にアチキのイチブツも刺激されて・・・

翆「いっていいよーーー、いって、いって・・・」

ピタリとくつついた二つの腰が一緒に動いて、絞り出すように翆の膣へ精子を放った。

いってしまうと、二つの身体が萎むようだ。

・・・・・

翆「アチキー!、なにニヤニヤして寝てんの?」

「うん!、・・・夢か・・・」

翆「よっぽど楽しい思い出なんだろうね。なんかテント張ってるよぉー」

そういって翆がアチキのインナーの下に手を滑り込ませてイチブツを握っている。

翆「あっ朝起ちしている、濡れてる、エッチな夢をみてたのねぇー、いいなあー」

そういって翆がイチブツをこすっている。

翆「じゃ、出しちゃおうよ」

そういって、イチブツを握って上下にしごき、ウウッ、といって翆の手の中に放出してしまった。

夢の続きを手伝ってくれるなんて、やはりいい女だな。

男と女のセックスは性処理だけど、お互いに性欲を消化して普通の人間に戻って飯代稼ぎの仕事に専念できるわけだ。

それが普通の人間の暮らし方さ。

そんななかで、アチキは、"どうしたら美しいか"、ただその一点だけを考えて生きてきたわけさ。

女のボディが、女の気持ちが、女の生き方が、そしてみている風景が、描いているスケッチが・・・・・

そんななかに美しい要素を探して生きてきいるんだ・・・

そんな事を思いながら、また熟睡してしまった。

・・・・・

小樽も、青い空が見えている。少し暖かい陽射しだ。

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ドローイング424. 小説:小樽の翆353. 小春の小学校の思い出

2021年04月06日 | Sensual novel

 

 小春との話は、まだ続く。

少し話題が途切れたので、ありきたりの質問で・・・

「小学校で一番の思い出は何?」

そしたら待ってましとばかりに・・・・

小春「そりゃぁ、ユウ君との初体験よ!!。それサイコウ。だって美希姉ちゃんが脚色してオジサンに話したでしょう、でも実は大変だったんだぁー」

ああ、余計な質問をしちまったか・・・

小春「だってねぇー、ユウ君たら金精様のお堂にきたらぁー、『なんか起たないよぉー、精子君がでるかなぁー、またにしようよ』なんて言い出すのよ。ここまで準備して、またはないからねぇー。またで妊娠したらどうすんのよって、いったの。早くパンツ脱げよ!って。そしたらユウ君は渋々とね・・・」

できなきゃ無理チャウのぉーーー。

小春「今日が一番の安全日だから、今日しかないって感じ。それで、パパの本にあったギリシャ神話のエロスの神様に目一杯お願いしたの。この子のおちんちんを立たせてあげてくださいって、小春を女にしてくださいって」

ほう、なんか生け贄をささげて願いする様はインカ帝国みたいだなぁ・・・

小春「そしたら奇跡よ!、起ってきたの、でも精子君がでるかどうかはわからないのよね。だから、またエロスの神様にお願いしたの。精子君を飛び出させてくださいって。そしたら揉んでいたら、ウルウルと濡れてきたの。こりゃいけそうだというので、ユウ君の上にのっかって、腰を落としたんだ。もちろん美希姉ちゃんから痛いから女性上位でやれよなっていわれてたから」

なんか生唾がでそうな話だなぁーー。

小春「少し入れると痛いの、でも萎んだら悲しいから、眼をつむってエロスの神様お願いって叫んで腰を下ろしたの。もうギャーーという痛さだったけど、奥まで入ったの。それからユウ君が頑張って精子君を出してくれたんだぁー」

小春が弾みがついたように一気にしゃべりまくった。

「そりゃ、目一杯の思い出になるよねぇー」

小春「でしょう、やっと精子君を出してユウ君をオトコにしたから、男の子って超大変なのよーーー。私って世話好きかなぁー」

「そういうお世話は、男にとってはサイコウだよね」

小春「私って、お節介な女なの(笑)」

「ハハハ・・・、さて、そろそろお腹が空いた。帰ろうか」

そんな長話ができるぐらいに陽が長くなってきた。

小春と手をつないで生協の階段を降りていった。

・・・

もう春が近い小樽だ。

 

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ドローイング423. 小説:小樽の翆352. くっつけっこ

2021年04月05日 | Sensual novel

 

 小春の話の続き

 小春「くっつけっこって知ってる?」

「よく公園で小学生の男の子と女の子が股間と股間をくっつけている姿は見かけたよ」

小春「それそれ・・」

「その先はどうなるの?」

小春「女の子は生理が来ているからセックスできるじゃん。ところが問題は男の子なのよ。精通していないから、起つんだけどできないよね」

「でっくっつけっこで刺激しようというわけだ」

小春「そうよ、でね。私の友達なんか、起つんだけど出ないねっていって、スボンに手をいれて、おちんちんを撫でたりするわけ。最初は男の子も恥ずかしいからよせ!、なんていうんだけど、撫でていると違う気分だといいだして・・・。そこからだよね、そのまま精子が飛び出せば、めでたしめでたしで、そしたら、いれっこできるじゃん」

「オオッ、強引な回春!!、ちと違うか、でも春がくるという意味なら、あたりかな」

小春「男の子も手間がかかるんだ。小春もそうしてユウ君を回春させて、セックスできたもんね。でも、できなかった女の子もいるわけ。可哀想よね」

「そりゃ、相手が悪かった」

小春「そうよ、男の子を取り替えればいいのにね。そしたら担任の処女の先生が真っ赤な顔して、『そんな下品な遊びはしてはいけません』っていうのよ。遊びじゃなくて生物の本能よ。それである女の子が先生はこういうことをしなかったのですか?』って言ったの。そしたら『お話ししましょうねだって。お話しされても説得力がないよねぇー。だって担任の先生は未経験でしょう」

「先生のプライドに関わるというわけだ(笑)」

小春「今の時代に、そんなのないよねぇー。なんか先生も子供だよぉー。アタシ達以下!」

「まあ今の社会が幼稚なんだろうね。昔の世界を引きずっているんだよ。セックスって生物の本能だからさぁー、そんなの教育と関係ないよね!。飛び出せ!、精子君だよーーー

小春「そうよ、精子君が飛び出した、めでたしめでたし!、ダヨーーん」

くっつけっこは、映画化されたし大人達の間でも話題をよんだようだが・・・、それって好奇心オンリーだよな。

オリンピックの体操とかフィギャアを見ていると、中学生位の選手はざらにいる。それで社会が沸き立つのはかわるけど、同時に性成長も進んでゆくわけだ。そこを無視して、都合のよいところだけ(スポーツに励む良い子中学生像)を押しつけて大人達がはしゃいでいてもなぁー、と思うけど。今は大人達の予測を超えて、小学生達が、体力相応に性も成長し初セックスを通過してゆくのだろう。小学生の通過儀礼かな・・・。

・・・

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ドローイング422. 小説:小樽の翆351. 小春の制服 

2021年04月04日 | Sensual novel

 

 生協で買い物をしていた。翆の書き出しリストを持って買い出しが終わり、窓側のテラスでアイスクリームを食べていた。

あら制服姿の小春がやってくる。

「今年から中学生なんだ。小春も夕飯の買い物なの」

小春「うん。制服の試着、これ明菜姉ちゃんのお下がり。明菜姉ちゃんがスカートは短い方が格好いいというのでミニにしちゃったの。それでぇースタイルがいいから喜んで着ていたわけ。でも小春は、なんかパンツが見えそうで・・・、これへんくないーー」

「プハッ!(笑)頭デッカち、いやいや、そんなもんだろう。パンツなんかみえたっていいじゃん」

小春「そんな事いうのはオジサンだけよ!!。絵具がついているしなんかボロだよね。やっぱり変だよねぇーーー!」

裏に織り込んであるから長く延ばせるんじゃない

小春「少し伸ばせるかなぁー。これアタシがすんの?」

「だってぇー、アチキじゃできないよ!!!」

小春「脱いでオジサンにやってもらおうと思ったけどなぁー」

「はあ、その間小春はパンツ姿でいるわけ?」

小春「あたしのパンツ姿をチラチラとみたいでしょ?。見たくないのーーー

「いや、そういうことじゃなくてさぁー・・・」

小春「フゥーーん、アタシのパンツ姿を見たくないんだぁ・・・。女の子に対して失礼よ!」

「ハアーーっ!!!、なんか珍奇な展開だな!?・・・」

話題を変えたろ!。

「どこの中学校?」

小春「せいえん中学校」

「公園の側だ。どんな字書くの?」

そういって曇った窓に小春が指で書いてくれた。

小春「菁園」

「それで"せい"と読ませるのかぁー!」

小春「公園の側、まだオジサンと会えるね」

「会えるどころか学校の窓からみえるけどぉー」

小春「やっぱ、ママに裾直ししてもらおうっと・・・・」

小春もユウ君とセックスしたぐらいだから顔だけは立派に女だし、小学校の頃は格好が良かったのに、何故か中学校の制服を着ると突然ダサくなるなぁー。

頭が歩いて行くみたいだな。そのうち眼もなれるんだろうけど。

外は陽が沈みつつ、夕焼けが綺麗だ。

・・・・

もう雪が融けてしまった小樽の街である。

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ドローイング421. 小説:小樽の翆350. 明菜姉ちゃんのアトリエ?

2021年04月03日 | Sensual novel

 

 さて明菜姉ちゃんの高校へゆくか・・・。

 「おい!、こら!!、勝手に学校へ入るな!!!」

そう警備員に上から目線で呼び止められて、だから書類に記入して・・・。

そういえば、アチキのキャンパスなんか幼稚園のお散歩コーズになるぐらいだから、大学の先生は学校が自由に入れないということが不思議なんだ。靴から来客用と書かれたスリッパに履き替えると足下が冷たい。

さて目指すは美術準備室っと・・・・。

美術準備室に入ると、窓側にたくさんのイーゼルが並び、描きかけの絵やモチーフであふれていて、テレピン油の松ヤニの臭いが色濃くにおってくる。ここねえー、この空気・・・。

・・・

明菜「あっ、ホントに来たぁー!!」

「はい、ケーキの差し入れ!!」

キャーと歓声が上がる。ケーキの嫌いな女子高校生はいないですからね。

「みんなここで絵を描いているんだ」

明菜「先生が部活で使いなさいっていってくれたの。だから春休みでも暖房が入っているんだ」

「いいアトリエだな。ふとテーブルのクロッキー帳をパラパラとしていたら裸婦だ。あっ、そうかあ、みんなでモデルをしながら描きっこしているわけだ」

明菜「やだんーーん、オジサン。恥ずかしいからあまり見ないでよー」

「フゥーーん、みんな綺麗なボディをしているじゃん」

美ボディのたまり場か・・・。なんかいい場所だなぁー。

明菜「神谷先生がやってきたぁー」

「ああ!どうもどうも!、お邪魔してますぅー」

神谷「カミヤカーンです、はじめまして、ツカモッチャン先生は、よく知ってます」

「なんだぁー、身内だったか。いいアトリエですねぇー」

神谷「うん、生徒達に小さいけど家具で間仕切りをいれて一人一人のスペース風にしています。絵を描く生徒用です」

「デザインの生徒もいるの?」

神谷「中央の大きなテーブルがデザインの学生達のスペースです。コンピュータをつかうので学校の情報室にこもっている者も多いですよ」

「小さくても一人一人にスペースを与えると面白いよね」

神谷「一人一人スペースの作り方が全然違うでしょう」

「凄く個性がよく出ているよねぇー。こんな居心地の良いアトリエだったら毎日来たいよねぇー」

神谷「来たいどころか、学校が休みの時もお盆もお正月も・・、つまり1年中ここで制作して暮らしているんですよ。しかも朝一番に来て守衛さんに鍵をあけてもらって、夜8時の下校時まで、必ずいるんですよ。ここはかれらの蛸壺ね」

「すばらしい時間を生徒達におくらせてますねぇー」

神谷「それが私にできる唯一の教育だもんね。あっ、そうだ、4月は新入生が来るから、土曜日のお昼に歓迎パーティーをするんですよ。是非来てくださいよ」

「ハイハイ、ケーキ持って伺います」(歓声)

神谷「(笑)。生徒達が学校のキッチンをつかって料理を作るんでよ。おい!、誰だ、次の当番は?」

「あたしですぅー・・・」

神谷「美和子か・・、なにつくるんだい?」

美和子「キーマカレーとサラダですぅー・・・、ケーキにピッタリ(笑)」

神谷「生徒達は、ここで暮らしていると料理がうまくなるんですよ。彼女達の料理は美味しいですよ。是非食べにきてください」

「そりゃ、楽しみだなぁー、是非、是非・・・」

・・・

1日中隠っていたくなるなんて、なんて素晴らしい教育環境だ。

カミヤカーン先生は、生徒達に画力と記憶に残る最高の時間を与えている。

・・・

今年の岡本太郎現代芸術賞は、高校3年生の大西茅布(ちふ)の「レクイコロス」という作品だ。人間の欲望が運命によって翻弄されてゆく赤裸々な様子を油絵で制作し、55枚のインスタレーションとして展示された作品だ。どうみたって立派な大人の作品にみえるテーマと技量だ。それが今の高校生の実力だ、ということを思い出していた。

出典:美術手帳:https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/23601

 

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ドローイング420. 小説:小樽の翆349. いつもの時間が戻ってきたような・・・

2021年04月02日 | Sensual novel

 

 もう雪景色も、お終いだ。山の雪はまだ融けないが少しまだら模様だ。陽射しは柔らかく明るくなってきた。

 さて夕方いつもの画材屋の親父と雑談をしていると、久しぶりに明菜姉ちゃんと鉢合わせした。

ならば、隣でパフェでも食べてゆくかい?」

明菜「もちーーー、お腹空いたー」

「だろうね、若い人はお昼のお弁当だけじゃ持たないよね。それで夕飯も食べるの?」

明菜「もちろんばっちり食べるよ」

「小春がつくっているんだ」

明菜「あいつ、最近料理を覚えたのよ。なんか楽しくやってるよ」

「料理に才能を見いだしたか」

明菜「小春に向いてそうだよ。そうだ!、オジサンあした私のアトリエ、といっても美術の準備室なんだけど、遊びにおいでよ。マスク必須よ!!!」

「おっ、いいねぇー、じゃマスク付けてゆきます・・・・」

そういって明菜さんと約束をして、家に帰る。

今日は、エアロビクスとウェイトトレーニングの日なんだ。翆とスポーツセンターで待ち合わせだ。

この頃になると、もうお店もやり出してきた。

久しぶりに文さんのお店にゆくと、病院帰りの晃子さんと鉢合わせした。

「身も心も折れたらお終いの感染病棟かなぁー」

晃子「あたし・・・プロレスで鍛えているもん。身体は折れないですねぇー」

翆「だから、感染病棟からは、すごく頼りにされているのよ」

晃子「頼られすぎよ。2週間病棟にお泊まりだったもん。まあそのほうが感染しても外に拡大しないからさ」

翆「食事は?」

晃子「夜は、お弁当の宅配。シャワーを浴びて看護を交代したら、みんな一斉に夜のお弁当をもって自分の蛸壺にゆくの。先生は医局、キッチンのあたりの蛸壺が一番人気かな。感染の恐れがあるから自分達の蛸壺に散ってゆくわけ。弁当屋に、おっさん、もう少しメニュー変えてよって頼んだもん。朝は食堂が、サンドイッチを届けてくれるの。そのれだけがあたし達の楽しみだよね。だから外の飯がダントツにうまい!!!!」

ホンの一寸だけ、いつもの時間が戻ってきたような夜だった。

・・・

小樽も夜は晴れている。

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ドローイング419. 小説:小樽の翆348. 端境期

2021年04月01日 | Sensual novel

 

 今は時期的にも気分的にも端境期なのだろう。

アチキは、もちろん暇をもてあましている。世の中には、端境期という言葉がないくらい仕事をしている人間もいるというのに、大学の先生は、この時期でかけるあてをつくらなければ暇なのだ。もちろん一端仕事をすれば、国会図書館の蔵書リストに加えられる程度の論文は書いている。

そんな高尚な仕事はほかして、描きためたクロッキーデッサンの着彩などをしている。つまり女の裸を眺めつつ、毎日を暮らしている。といって絵だからなぁー。

翆は、新型肺炎のためにかり出された看護師の穴を埋めるべく、従来病棟を守るためにかいがいしく働いている。なんか男と女の役割が変わっちまったようだ。

それでも、帰ってくる頃は、アチキーと声をかけてくるところが可愛い。つまり心のどこかに寂しさがあるのだろう。人間の寂しさは、さしあたり相方で埋め合わせるという方法もあるが、それだけで埋まるモノではない。いや天涯孤独なのが人間世界かもしれない。

翆「アチキー、スーパーで海老とホタテを買ってきた。海鮮鍋で暖まろうよ!」

「ハイハイ、そうしましょう」

もちろんその後、翆のボディを愛でて脱力したまま寝てしまった。

夜中に眼が覚めると身体がドロドロに汚れているのに気がついた。早速風呂に入りようやく元気を回復する。ウォッカで暖まりながら軽くなった身体で翆のボディを撫でつつ、また熟睡してしまった。冬って意外に疲れているんだ。

枕草子も、冬は朝が一番よいといってた。朝の斜めの光でおきだし、元気になる。最近、そんなことの繰り返しだな。

端境期の過ごし方は、記憶に残らないほど、毎日同じペースで時間が過ぎてゆく。

・・・

今日から4月かーーー。小樽の雪もほとんどなくなってきたが、天狗山にはまだ雪が残っている。

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