市と京都府大共同で進める歴史資料調査の報告会があった。薪村の小山家文書480点について、大学の専門家の指導を受け、市民ボランティアが調査したものである。家系、家業(油屋、質屋)、捨松日記の内容であった。この種の整理まとめで感じることは、古文書の解説とそこから浮かび上がる出来事や歴史的な関連、地域や人物の暮らし・考え方、そして、今日への繋がりにも触れていただきたいのだが、今回もなかった。ただ淡々と古文書紙面に書かれたことを整理しただけである。そもそも、なぜ、小山家文書を取り上げて共同調査を進めたのかがわからない。今日の報告会は、そこから話が始まらなければならない。文化振興計画の策定、文化振興室の立ち上げの中の市事業として、主旨、背景、課題事項、今後の具体的ステップと計画を明確にしたうえで、取組んでいただきたいと思っている。半年前に文化振興室に提言したが、何も変わっていないのは、遺憾である。ということで、室長と指導の先生にこの思いをお伝えしたが、・・・。ビジョン・夢を持ち、熱意でもって、まちを盛り上げること、これが我がまちには欠けている。