資産家の親分が自組織や自分のためになる自己中ばかりを強く要求し、周辺を困らせている。言うことを聞かないと即刻首にするといった荒らくれ者の社会に戻ったようである。人間社会は、お互いが相互に支えあって生きていかなければ成立しない。言うことを聞かなければ、仲間に入れないよと脅しをかけてくる。近くにいる子分たちも間違ったやり方だが、仕方なく親分に従う。今日の世界政治経済においては、この構想は成り立たない。雇用を生み出すといっても、アメリカ製品の不買運動が世界中で起こったら国内需要だけの生産で、雇用が増大するどころか減少する。アメリカの有望なシェールガス生産も安い賃金の中南米の労働者が頼りになっており、トランプの思惑とは正反対の現象として表れてくる、実は、このことは政治力のないレーガン大統領時と同じであり、すぐに破綻がやってきたと聞く。1対1のビジネス取引で成功してきたトランプ親分には、数百とある世界と取引しなければならないことが今夢うつつ状態であることを早く認識させる指導をしなければならない。それは一国では不可能であり、サミット参加国が相協力してやらねばないことである。