沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

松本清張記念館

2008-12-15 | 国内旅行
小倉城の一角にある松本清張記念館に行ってきました。
北九州市小倉で生まれ育った偉人で、記念館は市の施設となっています。
外部から見ると、生垣の上に瓦屋根しか見えないよう配慮してあります。

記念館の入口は小倉城の石垣に隣接しており、入口に近づくと記念館だと判るくらい控えめです。
建物の内部は、杉並区高井戸にあった松本清張の仕事場である邸宅を再現した内容になっていました。
松本清張記念館

1909年に小倉で生まれた清張は、下関に疎開後、再び小倉で学び、手に職を持てという父の言葉もあり、朝日新聞で印刷工、広告の版下として働きます。一家八人を養うため大変な苦労だったと思います。
41歳、生活苦から「週刊朝日”百万人の小説”」に応募した「西郷札」が三等に入賞。翌年、「西郷札」は直木賞候補に。
43歳、「或る「小倉日記」伝」を発表。翌年、芥川賞受賞。東京に転勤。
社会的に弱い立場の人に焦点をあてています。
47歳、朝日新聞を退職、「点と線」を連載、ベストセラー作家に。
推理小説は犯行を隠すためのトリックの巧妙さに関心が集まりますが、清張は犯行の動機やその社会的背景に目を向けていました。

高校生の頃、清張を多読したなあ。
原稿用紙に20枚レポートを書いたことを思い出しました。
清張の生まれ故郷、育った風景が少し感じられたのでした。
映画では「砂の器」ですね。