沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

黒潮の大蛇行と大雪 それにウナギ

2018-01-27 | 

関東に大雪をもたらした1月22日。気象庁が公表している海水面温度です。

昨年の同じ日では、次の通りです。

比べると、
紀伊半島沖合いに、海水面温度17度の大きな冷水塊(図の白い部分)が出来ている。
これは、沖縄から来る暖流の黒潮が紀伊半島から離れて南側に大きく南下したのが原因です。

茨城県の海水面温度が17度から4度も低下している。
これは、北海道から来る寒流の親潮が、南下した黒潮の後に入り込んでいるのが原因と思われます。

1月22日に関東方面に降った大雪は、黒潮が大蛇行し南下したため、湿った寒気が暖められて雨になることがなく、雪のまま押し寄せてきた結果と言われています。

川や海から水蒸気は常に蒸発していますが、気温が水温より低いと蒸発した水滴が冷却されて大きくなり、霧となって川面や海面に立ち込めます。川は幻想的風景ですが、海は船が衝突したりして危険です。

一方、沖縄周辺の海域では、昨年は24度でしたが今年は本島で22度、八重山諸島で23度と、若干低下しています。

温度差が少なければ影響がない、というわけでは無さそうです。
マリアナ海溝付近で産卵されるニホンウナギの稚魚が、今年は鹿児島県や台湾でもまったく獲れない、1%程度だと報道されていました。

もっと南側の黒潮で、ミンダナオ海流に乗ってしまうとか、大きな変化が起きているのかもしれない。