四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

金沢21世紀美術館と石川県立伝統産業工芸館

2025年01月29日 | 京都府議会

29日㈬特別委員会の視察2日目。9時半にホテルを出て、金沢21世紀美術館へ。

 2004年(平成16年)に開館した金沢市立の現代アートの美術館で、全国屈指の人気を集めている。公的施設では数少ない「成功事例」だと思っている。

 「小京都」とも言われる金沢市伝統や歴史を重んじる気風があり、現代アートに対しては当初反発もあったようだが、当時の山出保市長の熱意で誕生した美術館だとのことだった。

 今回の視察では、特に金沢市内の全ての小学4年生(59小学校、約3800人)を招待して、現代アートに触れてもらっている「ミュージアム・クルーズ」事業のことを調査した。

 美術館のオープン前から勤務されている女性職員の方が実に丁寧に事業のことを考え、進めておられることがよく分かった。こういう方々の「熱」が多くの集客につながっているのだろう。

 「ミュージアム・クルーズは種まきの事業。でもこれを地道に長年取り組んできたことで、再びボランティアなどとして美術館に帰ってきてくれる若者も増えてきた。これをきっかけに美術に関心を持つようになったという若者もいる」とおっしゃっていた。

 館内見学もさせてもらった。ちょうど「すべてのものとダンスを踊って~共感のエコロジー」という展覧会が開催されていた。

 国内ミュージアムでは東京の国立科学博物館や東京国立博物館と常に上位を争う来館者数があるという。有名な作品「スイミングプール」は大勢の人が囲んでいた。プールの下に回ることもできる。

 

 午後石川県立伝統産業工芸館(いしかわ生活工芸ミュージアム)を視察した。加賀百万石の前田家が伝統工芸や文化活動を奨励したので、石川県には多くの伝統工芸品がある。九谷焼、加賀友禅、輪島塗、金沢箔など、数え切れない。京都府に次いで、経産省指定の伝統工芸士が多いそうだ。

 兼六園に隣接しており、観光客を引き寄せるのに好立地でもある。

 輪島塗の輪島市、珠洲焼の珠洲市、七尾和ろうそくの七尾市など、昨年の能登半島地震で大きな被害を受けられ、伝統工芸品にも大きな影響が出たそうだ。

 七尾市の和ろうそく店「高澤ろうそく店」の店舗再建プロジェクトに協力して、和ろうそくセット四季あかり(1320円)を購入した。仏壇で使おうと思う。

 視察はこれで終了し、金沢駅から北陸新幹線で敦賀駅へ、敦賀駅から特急サンダーバードに乗り換えて京都駅へ。そこから特急きのさきで綾部駅へと帰り着いた。金沢を15時04分に出て、綾部に18時48分着なので、乗り換え2回あったのに、まあまあ近いなと思った。

 金沢の方々は「サンダーバードを関西から金沢、和倉温泉へと通すように、ぜひ京都からも応援してほしい」と口々におっしゃっていた。私たち京都府民も北陸とのつながりのために、その声を上げていかないとなと思った。

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